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Posted by ブクログ 2014年09月29日
探偵役が「ホームレス」というミステリも
なかなか珍しいのでは(^ ^;
ま、ホームレスと言っても、主人公(?)の椎葉は
「元優秀な刑事」なわけですが。
で、このホームレス椎葉氏が、ひょんな偶然で
後輩の女刑事に「発見され」て、
日給二千円で助手として雇われるというお話(^ ^
確か警察官は基本的...続きを読むに二人一組で行動するはずが、
件の女刑事は常に一人で独断専行してたり、
長いことホームレスで「準寝たきり」の椎葉氏が
暴漢に襲われると鋭い柔道技で撃退したりと、
内容的にはかなりファンタジー入ってると思います(^ ^;
でも、刑事部屋の描写とか、細かいところが
変に(失礼!!)リアリティに満ちあふれていて、
全体的には何となくリアルな印象かな(^ ^
椎葉氏の「鋭い推理」が外れたりするのも
スーパーマン過ぎなくて良い(^ ^
せっかく格好付けてハードボイルドな台詞を言っても、
今どきジョシコーセーに「普通にしゃべれないの」
と一蹴されてしまったりするのも笑える(^o^
とにかく樋口氏お得意の「洒脱な会話」は健在で、
結構なページ数ですが全く長くは感じなかった。
むしろもっと読んでいたかったような(^ ^;
あえて気になる点を挙げてみると、
いかにも「意味ありげ」に出てくる椎葉氏の元妻が、
結局何もなくほったらかしなのは...
若干いかがなものかと(^ ^;
もしやシリーズ化を目論んでいて、
次作への伏線になってるのかも知れませんが(^ ^
とにかく、とても楽しませていただきました(^o^
Posted by ブクログ 2012年09月15日
三回読みました。
何度読んでもヤッパリいい!
椎葉の一言一言が男っぽくてカッコイイ。
最後の夕子「やさしい言葉もかけず……」切ないようななんとも言えないシーンがいい。
続編を是非是非出してほしい。
Posted by ブクログ 2011年06月19日
ホームレスという設定に心惹かれて読みました。
私はこの元刑事さん好きだな~。
コレを読んでこの世界には(ホームレス)いろいろわけありな人々がいるんだな…と思いました。
Posted by ブクログ 2010年09月07日
かつて辣腕の刑事として
順風満帆の人生を送っていた椎葉。
ある不幸な事件をキッカケに
警察を辞めホームレスに身を落とす。
半年前の惨殺事件捜査が息詰まっていた頃、
新人刑事の夕子はかつて尊敬していた刑事の姿を
ホームレスの中に見つける。
新たな視点からの捜査を行うために、
夕子は...続きを読む椎葉に日当2000円で救いの手を求める。
セリフ回しやキャラクターの描写が
コミカルに描かれていて面白かったです。
小説的と言うより戯曲的なイメージ。
リアリティが有り過ぎず、無さ過ぎず。
全体的なバランスが良く、
とにかく読みやすかった。
小説は読みやすいのが、いちばん。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ミステリー長編。
全く解決の糸口が見出せない一家惨殺事件に、主人公の女刑事は頭をかかえていた。そんなある日、かつての上司でキレ者のエリートだった男を偶然見かける。彼はなんと、警察を依願退職した後ホームレスになっていた!!主人公は彼に日当二千円を払い、家惨殺事件の真相解明を手伝ってもらうことにした。...続きを読む彼はなぜホームレスになったのか?そして、犯人は一体誰なのか・・・?
いいじゃん×2♪かなり長い話(約500P)なんだけど、話に惹きこまれてあっという間に読み終えてしまった。主人公と男の会話が、ジョークきいてておもしろい。女刑事の皮肉と、男の嫌味がなんともいえず、思わずクスリとしてしまう。
事件も二転三転し、最後の最後でうっちゃりをくらいました。最高に楽しめた♪
実際には、男は重い過去を抱えているんだけど、妙に達観(もしくは諦観?)してるのょ。とはいっても、達観できるようになるまでには、紆余曲折あったんだろうけどねぇ。ラストで、男が選んだ道はなんだか切ないけれど、彼が幸せならそれでいいのかもしれないと思う。
Posted by ブクログ 2020年03月28日
「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」
代々木公園のホームレスで元刑事の椎葉は、女性刑事の夕子に日当2千円で雇われ、一家惨殺事件の推理に乗り出す。
主人公がホームレスであっても、相変わらずの斜に構えた語り口、登場する女性が美女ばかりで、なぜか...続きを読むモテル主人公。
面白かった。
Posted by ブクログ 2018年04月10日
内容(「BOOK」データベースより)
「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」。代々木公園のホームレスで元刑事の椎葉明郎は、女性刑事、吹石夕子に日当二千円で雇われ、一家惨殺事件の推理に乗り出す。考えるホームレス、椎葉の求めた幸せとは?ハーオウォー...続きを読むミングな長篇ミステリ。
ホームレスなのにモテていいなあという気持ちがもたげるミステリーです。殆ど表紙の秀逸さで手に取った感じでした。いい表紙ですよねまさに秋という感じで。フォントもレトロで飾っていおきたいような表紙です。表紙の事ばかり言うなって?何を言いますやら、ジャケ買いしていた世代にとっては重要な要素ですよ。表紙嫌いだとまず手に取りませんからね。
樋口 有介 さんの本はどれもライトなテイストでウィットに富んだ会話でサクサク読めていいです。頭が疲れている時に高村薫さんとか読むと脳のエネルギー大量消費しますからね。この話えぐい事とか出てこないので穏やかに読めます。
Posted by ブクログ 2014年02月08日
スマッシュヒット。
どっしりとした内容で、読み応えあった〜、
というわけでもなく
こら面白い〜タマランってわけでもなく、
じゃ面白くないのかよと言われると、
そんなことなくて、とっても面白い。
なんつーか、通勤のお伴にピッタリというそんなお話でございました。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
刑事が単独行動はしないから、ホームレスに仕事を依頼ができるわけないとかいわないの。
前提が多少違っててもいいじゃん。
推理が組み違い前後賞的に外れてみたり、今までぜんぜん出てこなかった人がイキナリ犯人だったり、
多少無理はあるような気がしたけど、それをさっぴいても十分あたしは楽しめた。
考えるホ...続きを読むームレス、と、名付けられた主人公はひねくれた言い回しながら、ときに鋭く、ときに醒めていて、なかなか面白いキャラ設定。
後半一気に加速するからね、途中で止めようってのはあきらめて。
開いたら最後まで行った方がいい、この加速度はなかなか、よいです。
最後がハッピーエンドじゃないという意見もあったけど、そうかなぁ。
すごく現実的でやさしい、あたしは素敵なエンディングだと思ったけど。
最後まで読んでタイトルを見返すと、ちょっとしんみり?
バイバイしちゃうの?
いやいや沖縄に、ブルーのまぶしい色にて展開希望。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「誰もがなりたくないと思い、それでも誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな。」
元刑事のホームレスが現職刑事に日当で雇われ、一家惨殺事件の推理に乗り出す。
そんなありえそうも無いお話ながら、人物描写が優れている為、いつの間にか作品世界に没頭。
表紙の写真に惹かれて良かった!...続きを読む!
Posted by ブクログ 2009年10月07日
なかなか核心に迫らない会話も退屈しないで楽しめた
家も家族も仕事も持たず考えることを拒む椎葉が不幸だとは思ってないけど、それでも社会へ戻って元の生活をと願ってしまうのは、椎葉が生きることを選んでいるからなのかな…
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ホームレスの元刑事が、警察時代の教え子から殺人事件の謎解きを依頼され、日給2千円でアルバイトすることに・・・。
主人公達の会話が楽しく、どんどん引き込まれていきます。
Posted by ブクログ 2013年10月03日
椎葉のキャラは好きですが、夕子のことがどうしても好きになれませんでした。
自信過剰のヒステリック、イライラしてしまいました。
内容は良かったです。
Posted by ブクログ 2011年11月27日
晩秋と初冬のちょうど真ん中くらいのこの時期に読むにはピッタリの作品。枯葉が舞う公園の風景が目の前に浮かんでくる。確かに意外な犯人だったが、グロテスクなトピックに印象が薄まっている感じがする。ただグロを重苦しく感じさせないのは作者の真骨頂か。軽い会話が一家惨殺と言う事件を忘れさせてくれる。ハードボイル...続きを読むドっぽいホームレス探偵が最後で天才探偵になったのが少し不満。
Posted by ブクログ 2011年10月12日
10月-4。3.0点。
元刑事のホームレスが、女刑事に依頼され一家惨殺の捜査。
生き残った娘と刑事と協力しながら、解決していく。
まあまあ。意外に読み辛く、時間かかった。この作家らしく、主人公の軽妙なやり取り。
Posted by ブクログ 2010年08月04日
未解決の殺人事件を担当する一所懸命だけれど空回り気味で上昇志向が強くやや自己中な女性刑事と、その事件で両親と妹を亡くしひとり生き残った女子高生美亜、不注意で我が子を死なせてしまい離婚し退職して代々木公園で暮らす元敏腕刑事の椎葉という全くバラバラの3人が、事件を巡りある種の不思議な信頼関係を築くお話。...続きを読む事件の内容も登場人物の抱える背景もしんどく重いし、椎葉の視点を介して作品全体に諦念が漂っているのに意外にも読後感はスッキリ。途中少々つらくなりましたが最後の事件解決のくだりは謎解きにも無理がなく、しかもテンポ良くトントンと展開するせいかも。読み応えありました。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「たった一度ぐらい…」
「一度ぐらいの失敗なら、起きあがって、飛び直せばいいか」
「椎葉さんなら、飛び直せます」
「なんの話だ」
「べつに…、ただの、言葉のあやですよ」
Posted by ブクログ 2009年10月07日
矢口敦子の『償い』を読んで、ホームレス探偵という設定に興味を持って、こっちにも手を出してみた。この主人公は元敏腕刑事で、やっぱり過去に家族を亡くすなどという過去を持っていて、ホームレスになったっていう設定。このホームレス探偵のうちが面白いと思うところは、ホームレスらしからぬ言動に、まわりがびっくりし...続きを読むたりするところですかね。まぁホームレスらしいって何やねんっていえば、そうなんですが。話の展開も、二転三転し、ぜんぜん犯人がわかりませんでした。事件が二つあるんですけれど、どっちもなかなか確信持てなくて。そんな犯人でいいんか!?っていうのが正直な気持ちですがね。会話も面白いし、けっこう一気に読めてしまった。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
タイトルに惹かれて初めて読みました。この方の作品。
登場人物の言葉のやり取りがなかなか面白いです。
そして主人公の椎葉がいい。元刑事で現ホームレスなんだけれども、一本筋が通っていて、何だかかっこいい。
二転三転していくすとーりー展開で飽きさせません。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
一家惨殺事件と、女子高生殺人事件をめぐるミステリー。
関係の無さそうな人も無関係ではなく、一見何の問題も無い家にも複雑な事情がある。探偵役(?)の椎葉は際立った名推理をするわけではないけど、間違えたりしながらもじわじわと真相に迫っていく。
疑わしい人は何人かいるものの、最後の方まで誰が犯人なのか予想...続きを読むできませんでした。長編だけど読みやすかったです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
文庫本裏面の紹介文を読んで、興味を思った。「『誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな』。代々木公園のホームレスで元刑事の椎葉明郎は、女性刑事、吹石夕子に日当二千円で雇われ、一家惨殺事件の推理に乗り出す。考えるホームレス、椎葉の求めた幸せとは?ハート...続きを読むウォーミングな長篇ミステリ」警視庁きっての優秀な刑事だったのに、ある不幸な事件で世を捨ててホームレスになった男が主人公、という設定が良かった。で、読んだ。当たりだった。優れたハードボイルドには、良いセリフ・良い会話(お洒落orクスッと笑える)、ほどよい感傷、主人公独特の哲学がある。