【感想・ネタバレ】勝利は10%から積み上げるのレビュー

価格 990円 (税込)
4.0
7件

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2010年03月31日

碁のルールは知りませんが、著者の名は新聞等で目にしたことがあり、その人の哲学、ということで購入。
得るところはとても多かったです。勝つためにどうすればよいか、を本当によく考えておられるな、と感じました。
おすすめです。

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Posted by ブクログ 2013年03月17日

2009年に史上初の五冠を達成した囲碁のプロ棋士、張栩九段が20代最後の歳に一般の人向けに勝負哲学を書いた本。

どんな世界でも、その世界のトップになる人は、子供の頃から
の覚悟が違う、と感心させたれた。
自分と向き合い、状況から逃げず、目的に向けた最善の手段を見極めて実行、そして周囲への感謝を忘れ...続きを読むない・・・プロとしての矜持がかっこよい。
持論についても、棋風と同じく冷静で理路整然と説明されており、読みやすかった。

妻の小林泉美六段が著者と出会った頃のエピソードを書いたコラムが、微笑ましいやら・笑えるやら・感心するやら・・で秀逸。

つい先日、若干23歳の井山裕太本因坊が張栩棋聖からタイトルを奪取し、史上初の六冠となった。
著者の張栩さんは7大タイトル無冠となってしまったが、きっと近い将来再びタイトルホルダーになるのではと期待している。

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Posted by ブクログ 2012年03月21日

日本囲碁界で史上初の五冠を達成した、若き天才棋士・張栩(ちょうう)。将棋の羽生さんといえば一般人でもかなりの人が知ってるだろうが、彼のことはほとんど知られてないだろうな…と思いつつ読んでた。台湾から幼くして日本に渡り、プロとなって日本のトップに登りつめた彼の勝負哲学には、確かに日本人の忘れかけている...続きを読む勝利への渇望がある。自分とさほど歳も離れていないのにとても考えがしっかりしていて、流石ある分野で第一人者になった人というのは若くても違うなと感じた。また奥さんも一流の棋士なのだが、(続く)

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Posted by ブクログ 2011年12月01日

 囲碁ファンとして興味深く読んだ。一局の囲碁に対する序盤から終盤までの考え方、集中力の保ち方、勝負における極めて鋭角的かつ冷静なスタンスなど、とても参考になった。
 さすが、トップ棋士の一言には深みがあり、また修業時代のさまざまな困難など読者を引きつける内容がいっぱいで、一気に読んでしまった。
 囲...続きを読む碁を全く知らない人でも十分に楽しめる一冊。

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Posted by ブクログ 2017年03月22日

内容的には決して目新しくないけど、これを実践している人の体験だから迫力がある。

・プレッシャーの克服法を聞かれることがあるが、大きなプレッシャーを経験すれば小さなプレッシャーは克服できる。だから決して逃げるな。
・・・身もふたもないが、ぐうの音も出ない。

・相手の最善手を考える=自分にとってもっ...続きを読むとも嫌なことを考える。易きに流れる人間の欲求に逆らう。ついつい自分に都合の良いように相手の手を考えてしまう(勝手読み)。

・不利になると乾坤一擲、大勝負の手を打ちたくなるが、現状に耐えられずに強引にいっているだけ(やぶれかぶれ)。いやらしく・しつこく耐え抜く。不利はすぐさま取り返すものではない。

・アイデアがひらめくのは会議中ではなくふとした瞬間。欧陽脩「三上」馬の上で揺られているとき、枕の上(布団の中)、厠上(トイレの中)

・負けてもともととのびのび打つのは「無責任」の裏返し。勝ち切る。勝ちにこだわる。

・相手を尊敬することが勝ちにつながる

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Posted by ブクログ 2017年05月15日

勝負の世界に身を置く者、特にボードゲームのプレーヤーであれば本書は参考になるはずだ。十中八九、ライターが大部分を脚色していると感じたが、核心部分には彼自身の論理がはっきりと見て取れる。たとえば、将棋の羽生、囲碁の依田の"書いた"新書は、あまりにもビジネスマン向けに内容が薄められす...続きを読むぎており、著者自身の独自性は感じられない。本書からは著者の異端さが垣間見え、実際に勝負に使える技術も発見することができる。

・相手の候補手を3つほどに絞り、その上で更に上を行く読みを入れる。

・経験に裏打ちされた膨大なデータが土台となり、着手決定の「感覚」が養われる。早碁にはそうした感覚を鍛える効用がある。

・形勢を損ねても、まずは現状維持を図り、好機を窺うくらいのしつこさが必要だ。相手が嫌がるほどじっと耐えて、勝負どころで力を爆発させるのが勝ち負けの方法である。不利はすぐさま取り返すものではない。

・対局中のマナーが悪かったり、盤外戦術を用いるような相手は精神的ダメージが残るような完膚なき勝ち方を目指す。そうすることで、こちらを怒らせることで隙ができるどころか集中力が増すのだということを分からせるためである。勝ちを目指すなら、その姿勢を徹底させる。

・負けず嫌いには段階がある。その場だけで全力を尽くすのは第一段階、勝つために準備や努力をする人が第二段階。しかし、真の意味での負けず嫌いはそれら努力の前提に「自分の全てを賭けて」が加わる。

・張栩は、優勢の碁を勝ちきる方法として、「時間があれば正解が出やすい後半に時間を残しておく」という方針をとっている。

・下位の相手だと、つい相手を侮り、「早くやっつけよう」と思いがちだが、こうした気持ちはマイナスにしかならない。格下と打つときに一番良くないのは、「相手は弱いのになぜ互角なんだ?」「早めに勝負を決めよう」といった心理状態になることである。

・「負けにくいこと」は「勝負を焦らないこと」である。少しでも力が上ならば、息長く打ったほうが、実力の差がはっきり現れるのである。一局の碁における平均手数は約200手だ。お互いが大体100手ずつ打つため、下位の側からすれば100回ミスをする可能性があるといえる。これが半分の50手だとするとミスを確率も半分に減ることになるため、下位の者が馬脚を現す前に乗り切ってしまう可能性がある。そうなると、番狂わせが起こる可能性が高まる。一方、上位側が良長く打ち、総手数300手、下位が150手打たなければならないとすると、下位のミスする可能性は高まり、上位側が有利となる。上位側は形勢が互角だとしても、慌てて自ら動かず、ゆっくりと息長く打ち、どこかで下位の者がミスをするのを待つような気持ちで打ちすすめるのがよい。

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