【感想・ネタバレ】今日の芸術~時代を創造するものは誰か~のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年07月17日

創作活動することによって、自分を表現したいと思った。
自分を表現する芸術がほしい。
テコンドーし始めた理由はなにか。
演劇、絵、ダンス自分はなにで表現できるか。

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Posted by ブクログ 2019年06月23日

強く、強く影響を受けた。
自分がしていることは芸術ではなくただの芸だったと気付かされた。
なんて優しい人だろう。

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Posted by ブクログ 2019年02月13日

岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」が良かったので、1954年(!)初版の本書も読んでみた。岡本氏は本業はもちろん芸術家だが、たくさんの書籍を出版している。この本の何がすごいかというと、65年も前に書かれたのに、内容が全く古くないのだ。彼の現代芸術が必ずしも世間に受け入れられなかった時代に、最前線で戦...続きを読むってきたのだから、説得力がある。
彼を昔テレビで見た時は、突飛な言動をしているように見えたが、彼の芸術に対する情熱が噴出してそうなっていたことに気付いた。岡本氏の、芸術に対してのみでなく、幅広い教養に感心してしまう。本書を読むと彼の頭の良さがわかるが、それをひけらかさないところに育ちの良さがまたにじみ出ている。
彼は最近、芸術と芸事(歌舞伎など)が混同されていることを嘆いている。芸術は新しくなければならず、芸は昔ながらの決まった型をつないでいくことがよいとされる。なるほどな、と思った。面白かった。

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Posted by ブクログ 2018年07月28日

いままであった胸の中のもやもやした霧が晴れるような感覚になりました。
芸術に近しい人にも疎いひとにも、すべての人に読んでほしいです。
何十年も前に書かれたものなのに古く感じないことが、いろんな意味で衝撃的。
読み終わった後、とにかく行動しようっていう気持ちになる。とりあえず私はポートフォリオつくらな...続きを読むいと。。

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Posted by ブクログ 2018年07月07日

 私は芸術について何の予備知識もありませんが、ふと本屋で手に取って読んでみました。テーマを一言でいうと、「オリジナリティ」を追求することの意義とヒントを説明する、ということになるかと思います。
 岡本太郎といえば、赤瀬川源平さんのあとがきにあるように、「爆発のおじさん」という印象しか持っていませんで...続きを読むしたが、本書の内容はきわめて明快です。またその文章は非常に読みやすく、読者をどんどん引き込んでゆくようであり、著者が並みならぬ文才を持っていたことを初めて知りました。
 空気を読んで、適当に周りに合わせつつ省力的に生きてゆくことは楽ではあれど虚しいものです。生きがいを失いやすい現代社会において、著者はしがらみから自由になり、自己を解放する手段として芸術を重視します。それも模倣ではなくオリジナルを生み出すということにこそ価値があることを強調しています。私自身は、この考えに非常に共感でき、少しずつでも精神を解放してゆける方策について考え始めています。
 ただ、オリジナリティといえど無から生まれるのだろうか、というのは読んでみて感じた疑問ではあります。天才ではない凡人が何かに取り組む際、とっかかりというものがないと途方に暮れて何もできなくなってしまいます。「型」を後生大事にする必要はありませんが、学びの価値も評価されてよいかと思います。本文を読む限り、この意味での模倣を著者が否定しているわけではなさそうですが、伝統批判の部分でややその点があいまいになっているような気がしました。

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Posted by ブクログ 2018年01月30日

P32 自然主義:実態から遠い貴族文化への否定。自然の中にこそ美がある(ギュスターブ・クールベ)
P34 八の字、のように、芸術を記号としてとらえない
P38 抽象芸術:具体的なモチーフを連想させないからこそ、純粋に色や形から感動を呼ぼうとしているもの
P40 超現実派:意識におさえられてない夢など...続きを読むがより真実に近いと考え、表現したもの。考えられないからこそ感動的
P45 想像と鑑賞はおいかけっこで、積極的な気持ちで鑑賞すること
P53 「古い」価値観の人間が素直に受け入れられないからこそ「新しい」可能性がある


ポストイットをつけずに読んだので、いつものように振り返りがしにくいが、
何度も読みたいと思わせてくれるので、それについては問題ないだろう。

美術がどのようにして発展していったか、芸術と芸の違いは何なのか、著者のわかりやすい説明のおかげで、納得しやすく、また、後書きのように、読後にすることは、まさに実行するのみ、という気持ちになれる本。

芸術とはなんなのか。
この本のことを思い出しながら、自分の納得する答えを出したい。

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Posted by ブクログ 2017年08月03日

岡本太郎です、もー、すごーくタロウでした。久しぶりに昭和芸術のタマシイを読んだような気がします。なんかモヤモヤしている時に読むと効く人には効くという代物。総合感冒薬みたいなもんで全てに効くもんでもないが、当たったらイボ取れるハトムギみたいなねぇ(あはは)。生きるよろこびについて、つと考えさせられます...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年01月04日

さまざまな文化が入り乱れ「ボーダーフリー」となってきた時代にわれわれは生きています。
その点について日本人という枠を超えて個人として、人間としての在り方を堂々と説いた岡本太郎は本当にすごい人だと思いました。

彼の主張は誰にでも芸術は必要、というもの。
芸術を創造として位置づけ、創造と人間としての精...続きを読む神の広がりを重ねて書いています。

芸術を高尚なものととらえず、生活の一部としてとらえている点が共感できました。
「わからない」とか「わかる」ということを超えて、目の前の絵に対して自分がなにかを感じればいい。
また、絵を描くということも、技術的な面を広げるのではなく、とにかく書いて新しいものを創造していく、それが芸術。

とにかく内容が豊富です。
わかりやすく書かれているのですが、「芸術論」というよりは、もはや「人生の哲学」。一部の芸術を志す人ではなく、現代人すべての課題について語られた本だと思います。深く、情熱的な本です。

絵を描くことが過去には当たり前のものではなく、一部の芸術家だけにゆだねられたものであったということ、現在評価されているゴッホやセザンヌが当時は「へっぽこ」だったということ、など美術史から現在の芸術、はては芸術の必要性を熱く鋭く説いています。

語り口が情熱的で、ぐいぐいと読ませる内容でした。
変人というイメージの強い彼ですが、かなりの知識量と分析力です。文章そのものに魅力があります。

個人的に衝撃的だったのは、「日本人の卑屈さ」について語られているところ。
今日いわれる「日本的なもの」は、江戸時代あたりの着物、桜、お座敷といった、古いものであるということ、それを海外が褒めたからという理由でもてはやしているということ、など辛辣な批判がされています。
この点に関しては、自分自身も思い当たることがあり、読んでいて気づかされることも多かったのですが、岡本太郎が指摘する部分から脱却するのは大変なことでしょう。

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Posted by ブクログ 2015年04月26日

60年も前に書かれた本なのに古臭さを感じないのは、岡本太郎が特に進歩的・前衛的だったからということ以上に「普遍的なこと」を書いているからなのだろう。
書名には『今日の』と付いているが、芸術というものが我々の現実生活から生み出される新しいものの創造でなくてはならない、と著者が主張している内容は過去も現...続きを読む在も未来も変わらないものであるはずだ。

著者は、使い古された表現の“型”を、料亭ののれんに描かれた八の字の富士山になぞらえて「八の字」文化と呼び、厳しく批判する。誰もが安心して見ていられる、キレイな、優等生的な、現実の生活感覚からかけ離れた、深い感動を喚起しない、退屈な絵。現代アートを「邪道」だの「芸術じゃない」などと簡単に否定するような手合いがありがたがるのは、こういった「八の字」的な絵である。「八の字」的な表現は、“きれい”ではあっても、芸術としての“美しさ”はない。また、かつては「新しい表現」ともてはやされたものも、繰り返し模倣され、使い古されれば「八の字」になる。真の芸術は常に新しいものを生み出さなければならない。だから真の芸術は“常に新しく”、“同じ形式を繰り返さない”(pp59-60)

“「きれいさ」と「美しさ」とは本質的にちがったもので、ばあいによっては、あきらかに反対に意味づけられることさえある”(p111)

当然、芸術が志向するのは「美しさ」であり、「きれいさ」は芸術の本質とはなんら無関係である。

“「自由に描いてごらん」「かってに描いてみろ」と言われて、しかもそのほうが、はるかにむずかしくて、描けなくなる”(p163)

“だれのために描くのか、したがって何を描いたらいいのか––〔市民革命によってパトロンを失った〕絵かきは苦しみます”(p216)

全き自由に創造することの難しさ。難しいからこそ、あらゆるバイアスを取り去って自分自身と向き合い、自分の精神を表現するということに意味がある。

最後の第6章では「芸術」と「芸ごと」の違いを、ページ数を割いて力説している。
古いものを否定し、常に新しいものを創造する「芸術」と、古いものを守り続けることに価値をおく「芸ごと」。両者は似ているようで、実は全く逆のベクトルを向いたもの。著者の明快な説明には深く納得できた。にわかには理解しがたい芸術作品を「邪道」などと言って退ける精神は、型を守ることに価値をおく封建的な「芸ごと」に由来すると。

芸術に限らず「理解しがたいもの」「自分にとって不快なもの」を排除しようとする傾向は広く存在する。根っこは同じだ。常識という“型”から逸脱しないことが求められる封建的な人間関係に基づく社会。

真の芸術を鑑賞することは、息苦しい社会に生きる我々が真に自由になるための、とっておきの処方箋の一つである。

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Posted by ブクログ 2014年09月22日

「芸術」と「芸事」の違い、
「技術」と「技能」の違い、
これまで意識したことがなかったけれど、
なるほど、と思った。

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Posted by ブクログ 2014年09月19日

私の尊敬するスタイリストさん、伊賀大介さんが100冊以上買い配っているという名著。
ずっと読みたいと思っていて、やっと本屋をハシゴして見つけました。

紙から、文字から、行間から、エネルギーを感じる本です。
だいぶ前に書かれた本ですが、今でも十分通じる内容です。

芸術は、いやったらしくなくてはなら...続きを読むない。

この言葉には、矛盾し葛藤し悩む「人間らしさ」の先に美しさはあるのだと、そうした岡本太郎さんの想いが込められているのではないでしょうか。
「きれいごと」という言葉があります。これは、綺麗であって、美しいのではない。
なぜなら、きれいごと通りにいかない「人間らしさ」が抜けているから。淀みのないキレイさ。
濁り、沈殿し、濾過するから、美しい。
もっと私たちは創造しなければならない。
美しく、生きていかなければならない。

自分の内にあり、今までしまっていた矛盾や、創造へのエネルギーに出会える一冊です。

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Posted by ブクログ 2014年01月10日

芸術とは創造であり、過去を否定していかなければならない。一方、芸ごとはつみ重ね。キャリアがモノを言う世界。なるほど、そんなことは考えもしませんでした。

現代のベンチャー企業で通用するようなアイディアとパッションを持った、すばらしいアーティストだったのですね。岡本太郎さん。

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Posted by ブクログ 2013年04月07日

日本で最も有名な芸術家である岡本太郎氏の著書です。本書は今から60年も前に書かれたものですが、そう言われなければ全く分かりませんね。全く古さを感じさせず、先進的な視点で書かれており、今現在の問題点に直結する内容ともなっています。本作での象徴的な言葉として「今日の芸術は、うまくあってはならない。きれい...続きを読むであってはならない。ここちよくあってはならない。」とありますが、これは芸術というものが単に技術があれば良いというものではなく、今までのコンテクストの流れの中で、新しいものを常に表現していかなければならないものである、といった意味が根源として示されています。しかしそれは芸術の世界に限らず、「芸術は、食べ物と同じように、人間の生命にとって欠くことのできないもの」と著者が言うように、生きることそのものにも符合する言葉とも言えます。そして「でたらめでもいいから描く」ことが大事といい、何でもとりあえず実行することが良と訴えています。普段の仕事や生活に還元しても、非常に参考になる良書でした。

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Posted by ブクログ 2020年05月25日

芸術とは自己回復の情熱、自分自身の生き方を掴み、自分自身を作ること。
また、それが自分を積極的に主張することにつながり、
じぶんを捨てて大きなものに賭けることになる。
だから、芸術は猛烈にじぶんを強くし、鋭くする。
僕も絵を描こう。

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Posted by ブクログ 2020年05月15日

芸術が何のためにあるのか、課題は何か。
芸術が遠い世界から手元に来たように感じられる。
やはり天才。

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Posted by ブクログ 2020年05月05日

「太陽の塔」の制作者、岡本太郎さんの芸術論。
難解な言葉で綴られる芸術史や芸術論ではなく
「芸」と「芸術」、「模倣」と「創造」、「伝統」と「革新」という人間社会のテーマについて、筆者の等身大の言葉で語られていた。

筆者の力強く躍動的な芸術への姿勢が感じられ、
社会生活の指針となるような書籍であった...続きを読む

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Posted by ブクログ 2020年04月11日

既成の価値観に安住せず苦しむこと、苦しいのに心の奥底からわいてきて自分につきつけられるものに向き合うことを、「それでいいんだ」ではなく、「そうあるべきである」とまでに力強く肯定してくれるエッセイです。

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Posted by ブクログ 2019年12月01日

①全ての人が現在、瞬間瞬間の生きがい、自信を持たなければいけない、その喜びが芸術であり、表現されたものが芸術作品なのです。

②現代の人間はできあいのものなら、やすやすとまとめようとする奴隷的な根性から抜け出して、新しい神話を逞しく創造していくべき。

③ほんとうの新しいものは新しいものとさえ思われ...続きを読むないものであり、たやすく許されないような表現の中にこそ、ほんとうの新鮮さがあるのです。

④子供の時に絵を描くように、絵を描くということはたくましい本能の欲求であり、生命の喜び、知的活動として誰もが持っているもの。

⑤花だから綺麗というように、テキトーに言葉を使うことがないように。本当に思ったことを伝える。

芸術は過去を振り捨てて新しいものを求めるが、芸道は過去を洗練させる。

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Posted by ブクログ 2019年03月21日

岡本太郎の作品の強烈な色彩や形に目を奪われるのは、自由な精神的な世界を見せてくれるからだ。自分のもっていないものに制約されて、自分のあるがままのものをおろそかにし、卑下することによって不自由になるのです。(本文より抜粋)
あるがままを受け入れてもらえなかったらどうしようという不安に耐えられず、自分...続きを読むに自信がもてないから、一般的に受け入れられる「八の字」を選んでしまう。それは芸術だけでなく、人付き合いにおいても同じだ。つまり、わたし自身、あるがままにいたいという願望があるから岡本太郎の作品に目を奪われるのだろう。
あるがままを受け入れる美術教育について考えていきたい。

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Posted by ブクログ 2018年10月02日

岡本太郎さんは、子どものころの「芸術は爆発だ」と言って変なものを作り、変な絵を描くという大変失礼なイメージだったが、こんなに芸術とは!?と真剣に向き合った方だったのだと今回読んで初めて知り驚いた。
「芸術は、つねに新しく創造されねばならない。けっして模倣であってはならない」「他人のつくったものはもち...続きを読むろん、自分自身がすでにつくりあげたものを、ふたたびくりかえすということさえも芸術の本質ではない」「人生も芸術も、つねに無と対決している」。これは何という厳しい言葉か。最近読んだ現代アートの本でも、過去の作品を知ったうえで、新しいものを生み出さなければならないと言っていた。ルネサンスも印象派も、モダンアートと同じく、その当時には、それまでにはなかった新しい芸術だというあたりまえに、やっと気づいて驚く。
「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはいけない。ここちよくあってはならない」「鑑賞―味わうということは、じつは価値を創造することそのものだといえる」と観る側にも参加が求められている。そう思いながら展覧会に行くのは、それもまた楽しそうだ。

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