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Posted by ブクログ 2022年06月26日
徳井さんから見た天才芸人たちの数々のエピソード。
徳井さんだから言える、見えているその視点の数々を楽しめる。
またそうした天才たちを目の当たりにし、大きな挫折、諦めを経験している徳井さんの強さ、優しさを感じられた。
Posted by ブクログ 2022年04月29日
現場から見た人の考察は貴重。
もっともっと書いてくれ。
終盤にタイトルの意味が分かったけど
いまも現役だから敗北なんかじゃない
徳井さんの考察も誰かに書いてほしい
もともとお笑いが好きなのでこの本を買ったけど
自分なんかまだまだで、もっとオタクになりたいと思った。
Posted by ブクログ 2023年05月19日
腐れ芸人で巻き返してきた徳井。
ゴッドタンやしくじり先生で見せる芸人への分析は面白かったので、本を読んでみた。
文字にすると違うかなぁと思いつつ読んだが、徳井らしさが読めて面白かった。
芸人愛を感じる。
Posted by ブクログ 2023年04月09日
同じ芸人という目線からだからこそ語れる新しい芸人論。
当然だけど、ここに載っている芸人たちは超一流の選ばれしエリートであって、だからこそ、これだけのすごいポイントがかけるのだなと。
例えば
ニューヨークを語る部分で、「売れたい」と「面白い」は違うのに、売れたいニューヨークは必死に大喜利をやって「...続きを読む面白さ」を求めていたことは矛盾だ。と指摘するところなど、普段からお笑いのことを考えていないと指摘できないような視点で。
以下、気になったフレーズ
千鳥
「ノブが覚醒したんやろな、大悟は何も変わらずずっと面白い」麒麟 川島
加藤浩次
「比較論じゃ、人は幸せになれないんだよ」
これは僕の相方の吉村に、加藤さんが何度も何度も投げかけていた言葉だ。
「ナンバーワンを目指したことのない奴が、オンリーワンになれるわけないだろ」
EXIT
「そこでいちいち腹を立てることなくいなしたり、良くならない状況を上手いことスルーできたりするためには、ある意味の冷たさっていうか、冷静さが必要だと僕は思うんです。そこが、りんたろー。さんにはあって、それがきっとちょうどいいんだろうと思うんですよね」
Posted by ブクログ 2022年05月16日
最近は褒め芸で話題の平成ノブシコブシ・徳井による芸人論。
とっくに売れた芸人から、まだブレイクしてない芸人まで幅広く扱っており、その分析と芸人愛は好感が持てた。
Posted by ブクログ 2022年04月05日
直接的な交流がある芸人の話だけでなく、個人的なつながりがほぼない芸人についても、俯瞰と洞察の視点をバランスよく切り替えながら綴られているのがすごい。
個人的にはスリムクラブの話とダイアン(とオッドタクシー)の話がダントツで好き。
Posted by ブクログ 2022年04月05日
現役のお笑い芸人かつテレビウォッチャーとしても知られる(?)著者の連載が書籍化。タイトル通り芸人を分析しているのだが、アメトーークのバラエティ観るの大好き芸人などで度々見せてきた評論家とは異なる同業者ならではの視点に溢れていて読み応え十分。一見冷静な文章の中にふと熱さが漏れてくるのが良いwラストの書...続きを読むき下ろしがオズワルドという人選もニクいなぁ。
Posted by ブクログ 2022年03月07日
敗北からの芸人論
著:徳井 健太
本書はお笑いコンビ:平成ノブシコブシの「徳井健太氏」による21組のお笑い芸人達の生き様を著者目線で切り取った、芸人取扱説明書である。
「ダウンタウンになれない絶望」からスタートするという、芸人という職業。一回負けた状態から自分なりのスタイルを探っていくその過程は、ド...続きを読むラマチックで馬鹿馬鹿しくて、夢物語のようで確かな現実である。
取り上げられている芸人等は以下の24種。
①東野幸治
②吉村崇(平成ノブシコブシ)
③千鳥
④小藪千豊
⑤渡辺直美
⑥コウテイ
⑦加藤浩次
⑧EXIT
⑨霜降り明星
⑩ハライチ
⑪コロナ禍のバラエティ番組
⑫ニューヨーク
⑬ゴッドタンと佐久間プロデューサー
⑭Mー1グランプリ
⑮シソンヌ
⑯5GAP
⑰笑っていいとも 最終回
⑱スリムクラブ
⑲ジャルジャル
⑳ダイアン
㉑オードリー
㉒ジャングルポケット
㉓かまいたち
㉔オズワルド
著者とは同年代である。
育ってきた時代は同じであり、見ているメディアもほぼほぼ同じ。取り上げられている芸人さん達もよくよく存じ上げている。しかし、かたや関西の片田舎からそれを見ている私と、北海道という広い台地で育ち、関東という都会のフィルターを通してそれを見たのではこうも見方が違うものかと驚いた。
芸人と会社員、環境は違えど、お笑い好きな点は共通している。24組のお笑い芸人を通して細かに紡ぎ出される著者の生き様。
円熟味さえも感じる中堅芸人によるお笑い談義は最高であった。
敗北から始まった著者のお笑い街道は確実に勝利へとつながっている。
Posted by ブクログ 2022年03月24日
徳井が絡んだことあるかどうかに関わらず、言いたいことがある芸人に対しての本。
徳井の実体験を記した箇所は面白い。5gapとかダイアンの話とか小藪の話とか印象に残ってます。
連載の都合上仕方ないのかもしれないけど、1芸人が数ページなので、もう少し狭く深くなってたパターンを想像しちゃう。
平成ノブシコブ...続きを読むシ徳井がどういう人間か、なんとなく分かる1冊。
あと、『酒と話と徳井と芸人』っていうワードがめっちゃでる。
面白かったです。
Posted by ブクログ 2022年09月20日
今活躍している芸人は、皆一度は挫折を味わっている、というのが心に響いた。芸能人たち、それも長く生き残っている人たちはいずれも努力家で周囲への感謝を忘れない人たちなんだろうと思っていたけれど、加えて強い思い、熱意があって、日々周りとぶつかり合い、化学反応を起こしながら生きているのだとわかった。笑ってい...続きを読むいともの最終回、錚々たるメンバーが次々に登場し、自分の立ち位置を瞬時に見極めつつ「1番面白いのは俺だ!」の火花を散らし合った、という記述も印象的。
Posted by ブクログ 2022年05月02日
だから岩井が以前ラジオで、あるスポーツ選手に対しての世間の考え方について話をしたことで、リスナーやファンが多少ざわついた回があったけれど(澤部もざわついていた)、岩井は間違っていなかったと思う。というより、自分が考えたことなのだから間違っているとか正しいとか、そんなものではそもそもない。そう思った...続きを読むということ以外の何ものでもない。
それに、世間の大勢とは違う意見をはっきり言える人、行動に移せる人を世の中はずっと求めている。だから岩井は売れた。認められた。
岩井はラジオという表現をすることにおいて最高の環境で、跳ねた。その後、当然ラジオ以外にもその反響は伝播していく。
岩井は今も昔も何も変わっていない。どう思われようとか、どうしたら人に好かれるかなんて、そんなことを考えていない。
そして、そういう人間は一度認められたら強い。有吉(弘行)さんやマツコさんもそうだ。きっと岩井は、今後何年もメデイアに必要とされると思う。
その横には、全然人に懐かない可愛い瓜坊がいる。ハライチはまだまだ売れる。
話は少し逸れるが、僕の好きなトークで千原ジュニアさんの「セミ」の話がある。先輩のトークをここに書くのもどうかと思うが、ジュニアさんが披露してから時間が経っているのと、暗記するほど大好きな話なので、概要だけでも書きたい。
セミは可哀想だ。たった1週間の命は切ない。でもよく考えてみてくれ。あの小さな体で、人間の鼓膜が破れるくらいの音量を1週間出し続けたら、そりゃ死ぬって……というジュニアさんならではの視点のお話。
それが科学的に根拠があるかどうか、正解か不正解か、そんなことはどうでもいい。僕が感動したのは、みんなが当たり前だと思っている考え方を、たった一つのアイデアでひっくり返せるトーク術だ。ジュニアさんの話には、いつも驚かされる。
セミというなんでもない対象に、それこそジュニアさんにしか思いつかないようなエッセンスが加わることで、独特なエピソードトークに化ける。魔術のようなそのスタイル。
当然、ジュニアさんの周りで面白いことが頻繁に起きているわけではない。みんなの周りに起きていることを違った角度から見る柔軟性と勇気。破壊と創造の力。
勇気といえば、岩井勇気。岩井の視点もすごい。
「だったらやめちまえ」
「腐り芸人」の企画で何回聞いたか分からないフレーズだ。
世の中、特に日本では「辞めないこと」「諦めないこと」が美徳とされる。
「夢はいつか叶う」
そんな綺麗事が飛び交っている。
けれど現実はそうじゃない。諦めたっていいし、やめたっていい。続けることだけが正義じゃないし、新たな道が正解の場合だってある。批判を恐れることなく、岩井なりの真実をメディアを通して伝える、その勇気。
岩井の言っていることは「不正解」なのかもしれない。だがそんなことはやはり、どうでもいいのだ。自分が思ったことを話す、話せる。それができるかどうかが、人間として生きていく上でとても大事だと僕は思っている。
この前ダウンタウンさんと中居(正広)さんがメインの特番で、ミュージシャンの甲本ヒロトさんが言っていた。
「今の世の中は、正解を求めすぎる」と。
少なからず、僕はエンタメで正解を見たくない。不正解を、どこまでも正解なように見せつけられるかを見たい。
SNSの功罪だとは思うが、みんなが同じ方向を向くのが正義になってしまった。みんなと違う方向を見ている人間は、協調性がない悪だと叩かれる。けれど人の奥底に眠っている反逆心を隠さず、一見間違っていることを、左も正解に見せつけられる人はとても魅力がある。
芸人は大きく分けて「売れたい」か「面白いと思われたい」かのふたつに分類できる。僕が考えるに、「面白い」のは才能はもちろんだが、努力でカバーできる部分もある。けれど、「売れたい」というのは、売れてない状況から、本質的な何かを変えなければ手に入らないものだと思う。そして、「面白くて売れている人」もいる。そういう人たちにはみんな「売れる」きっかけがある。
褒められたり、お客さんにウケたり、お金が手に入ったり、モテたり……おそらくいろんな理由があると思うのだけれど、共通しているのは、面白いと言われている人たちは、ある日を境に突然売れ始めるということだ。その日というのはきっと「売れるためにシフトをチェンジする日」なんだと思う。そうでないと、売れることはかなり難しいはずだ。
2022年4月読了。
最近は「ゴッドタン」くらいでしかお見掛けしなくなった徳井さんが『芸人論』を書いたと云うので、どんな角度から語られるのか期待しながら読んだ。
感想としては、同業者でこれだけ優しい目線で評論を書く人は相当稀有なことではと思った。
普通に考えれば、どうしてもその人自身の...続きを読む「お笑い観」の様な物差し(=笑いの技術基準)で測ってしまうため、(例えスゴいと思う芸人に対してでも)必ずしも良い所ばかりには映らない筈だと思うのだが、彼はひたすらに褒めまくっているのだ。
文中で「同じ道を歩む者として、例え苦難の道が続いていても、諦めて(辞めて)欲しくない」と云う旨の言葉が何度も書かれていて、
それを読んで、この本は『芸人論』ではなく『未だ陽の目を見られぬ芸人への応援歌』なのだなと感じた。
つまり、この中で採り上げられた芸人への個々の論評ではなく寧ろ、今現在も奮闘中の無名の多くの芸人達へ、「この人達みたいに成れる様に頑張れよ」と語っている本だと思う。
それぐらい彼の目線は優しく、言葉も温かい。
それはそれで良いのだが、「腐れ芸人徳井」が何を語るのかを期待していた自分には、全く違うベクトルの本に感じてしまったのは非常に残念。
雑誌の連載と云う事情があるにせよ、一組辺りの文量が少なく、物足りなく感じられた点もマイナス。
折角本に纏めるなら、もう少し加筆修正すれば良かったのに、編集側が出版を急ぎ過ぎたのかな…。
語られている内容自体に文句を付ける積もりは更々無いが、
「こいつ、メッチャええ奴やで」「この人が又スゴく良い人で…」ばかりを連発する「A-STUDIO」の鶴瓶師匠を眺めていた様な読後感だった。
キレッキレの批評を期待している向きの方にはお奨め出来ないかなぁ。
それと、もう少し相方への言及も欲しかったです。