【感想・ネタバレ】スペースのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2016年12月01日

ささらさやシリーズでも3作目はとんでもない展開になってしまったが、本作も同様、ほとんど別物語で後半は主人公までが交代してしまっている。どうやら駒子の恋も成就しそうで、後半の物語を合わせると2つの恋の物語だったような気もするし、すっかり叙述トリックに騙されたミステリーであったとも思われる。ほぼハッピー...続きを読むエンドに閉じてしまっているので、このシリーズもこれでおしまいかと思われるが、米澤穂信の氷菓シリーズのようになるポテンシャルがあるだけにちょっと恋の成就が早すたのではと残念に思う。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2016年10月20日

駒子シリーズ第3弾。前作「魔法飛行」からなんと11年を経ての刊行です。作品世界上は1週間ですが(笑)。

ミステリというより、恋愛小説の色がますます強まってきた1作。だけど前半・後半2編の繋がり方、書き分け方がやっぱり素晴らしく、加納さんらしい組み立て方だなあと感心したり安心したり。

物語のピース...続きを読むががちっとはまった瞬間の快感、そんなものを僕に教えてくれた本の1つです。ラストの種明かしには、あっと息を呑みました。

10年でも15年でも待ちますので、続きを切望。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2013年05月20日

瀬尾さんと駒子のキーワード“手紙”に秘められた謎、書かれなかった物語とは? 恋愛小説の彩りが花を添える連作長編ミステリ。デビュー作『ななつのこ』、『魔法飛行』に続く駒子シリーズ第三作。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2012年01月09日

※以下の文章は、「スペース」で入江駒子シリーズが完結したと勘違いして書いたものです。ただ勘違いは勘違いとして、感想そのものは嘘ではないので、そのまま掲載します。

僕が『ななつのこ』『魔法飛行』を読んだのは10代の頃でした。当時の僕にとって、主人公の駒子さんは「お姉さん」でしたが、今では僕も31。物...続きを読む語世界の駒子さんとの年齢の差は言うまでもありません。

しかしそれでも、駒子さんと瀬尾さんに会うことで、久しぶりに10代の頃の感性に戻れたような気分です。なんかこう、大人社会でご馳走食べて疲れた胃に、冷たく澄んだ水をごくごくと注ぎ込んだような、そんな感覚。みずみずしく、爽やかで、優しくて、そして心を揺さぶる2編。読んでよかった。

タイトルの「スペース」「バック・スペース」は、どうもシリーズの完結編としては冴えないタイトルだな~と最初に思ったのですが、最後まで読めばその意味と重要さも分かります。

スペース。宇宙でもあり、人と人との間の埋まらない空白でもあり、そして居場所の意味でもあるその言葉。『ななつのこ』『魔法飛行』で登場したキャラクターたちはそれぞれの居場所を与えられつつも、それでも旅は終わらない、結局人生とは果てしない居場所探しなのだ、このタイトルはおそらく、そういうことを表現しているのではないでしょうか。

「スペース」は、加納ファンの読者にとっては久しぶりのキャラクターたちが登場し、謎を解く、ごくシンプルな造りになっています。堅苦しい言い方をすれば、推理小説の枠組みであることによって、物語は固定的になっています。

その固定的と思われた物語世界が、少し後ろへ遠のいて、全体を俯瞰する視点から描き出されるのが「バック・スペース」。懐かしい登場人物たちが登場し、今まで客観的に描写されることのなかった駒子さんの姿が鮮明に描き出され(これがまた魅力的なんだ! こういう娘がいたら僕は好きになります。絶対なります)、今や物語は駒子さんの視点では語られない――。今までこの物語世界に馴染んできた人々にとって、物語世界が遠のいてしまうこの感覚は、少し物悲しく感じられることでしょう。駒子さんの瑞々しい感性のフィルターを通してこの世界は描き出されないのか、と。

だけど違うんですよ。「スペース」でいったんは固定された物語世界が、「バック・スペース」では別の意味で動き出しているのです。終わらない居場所探しというテーマにのっとって、僕らはいうなれば列車に乗せられているのです。「スペース」は出発点。そして「バック・スペース」で発車した僕らは物語世界から遠く引き離され、そして分かるのです。今まで駒子さんや瀬尾さんたちがいた世界は、あまりにも推理小説的に閉じ過ぎていたらしいということに。遠ざかり、遠ざかっていくことで、彼女たちは小さくなり、世界は大きく広がっていきます。その広がりは何を意味するのか。彼女たちの、この広い世界での居場所探しは、これからいつまでも終わらずに続くのだ――ということです。

「バック・スペース」の「バック」はそういう意味だと思います。最初は固定された「スペース」。それに「バック」がつくことで、居場所探しの「動き」が加わります。「スペース」は、見つければそれで終了というものではありません。「バック」するとか、前に進むとか、そういった動きを通して探し続けられるものだということが、この2編の中には示されています。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2011年02月04日

前半のスペースはほとんどが手紙で占められていて「?」って思いながらもなんとなく読むって感じだったけど、後半のバックスペースの素晴らしさ!もうたまらん、やられた~って感じです。エピソードの一つ一つがキラキラしてて本当に素敵な1冊です。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2010年12月27日

そこにスペースがある。駒子シリーズ第3弾。

再読。
細部をさっぱり忘れていたけど、やっぱり見事すぎる…。
前作も読まないといかんだろうな、これは。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年12月11日

うぅぅ...グッとくるっス。
後編のバックスペースの展開に驚きつつも、
読み進めるごとに胸の奥が熱くなってきます。
危なかった...電車の中で堪えるの大変だったー。

無条件でこの3部作は多くの人に自信持って
オススメしたくなります。1作目の「ななつのこ」が
今作のなかで、再び登場する件では
ゾク...続きを読むリとするような高揚感に襲われます。

今更ながらにしても読んで良かったなぁ...。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年10月04日

一章スペースには駒子の瀬尾さんへの切ない心を感じ、ラストには切実に良かったね。と思いました。二章のバックスペースでは駒井まどかさんの気持ちに共感しました☆

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年10月04日

駒子シリーズ第三弾。謎の多かった瀬尾さんのことが、ちょっぴりわかります。まだ文庫化してないので、早く文庫にならないかな〜。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by 読むコレ 2013年02月21日

うぅぅ...グッとくるっス。
後編のバックスペースの展開に驚きつつも、
読み進めるごとに胸の奥が熱くなってきます。
危なかった...電車の中で堪えるの大変だったー。

無条件でこの3部作は多くの人に自信持って
オススメしたくなります。1作目の「ななつのこ」が
今作のなかで、再び登場する...続きを読む件では
ゾクリとするような高揚感に襲われます。

今更ながらにしても読んで良かったなぁ...。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2011年07月13日

あまりにも女の子女の子した文章で、加納朋子さんの本の中では正直一番読みづらいです。

主人公の「駒ちゃん」と同様に、作者も半ば賭けのような気持ちで書いたんでしょうか?

「ななつのこ」 「魔法飛行」 を読んで、大好きだと言ってくれる読者に対して・・・。
「仕掛け」に気付くか気付かないか。気付いたとき...続きを読む、或いは最後まで読み通して、それでも「駒ちゃん」のことを好きでいてくれるかどうか。


いや、もちろん好きだしそういうところもあるんだろうなぁとは思ってたけど・・・・。女の子目線だと、そう映ってそう捉えちゃうのかぁ・・・(失礼ですね)と素直に新鮮に読めました。


言葉どおり、前2作のスペースを埋める3作目。


加納さんが前書きで仰るとおり、前2作の読後感が冷めやらぬ内に一気読みするのが一番楽しめます。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2017年11月16日

駒子ちゃんと瀬尾さんシリーズ、やっと読めました!今回は駒子ちゃんはあんまり出なくて残念。ていうかやっぱり、手紙がキーなんですね!って感じでした。
そして、瀬尾さんの過去話みたいなの、すごくよかったです。駒子ちゃんにも救われたんですねわかりますみたいな(笑)
他人の視点からの駒子ちゃんは、予想以上にの...続きを読むんきでかわらしかったです。
そしてまどかちゃんと八重樫さんの恋が、運命的すぎてかわいい!
ほんと、かわいいかわいい連呼しちゃう一冊でした。
瀬尾さん好きだまじで。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2010年09月29日

「ななつのこ」の続きです。
ななつのこの主人公、入江駒子と背尾さんの関係が前半の「スペース」で、後半は短大の同級生、駒井まどかの一人称で書かれた「バックスペース」
スペースは普通で、前作の方がおもしろかったなぁと思いつつ読みましたが、バックスペースはいいです。
駒子とまどかは似てて、短大での友達関係...続きを読むとか妙に懐かしくも読めたし、駒子が第三者の目からみてこうなのか、とかもおもしろかったです。

これは、物語なのでなにもかもが出来すぎ感はあるけれど、その人がいるべき場所というものが誰にでもあって、ちゃんと見つけられるといい。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2010年01月09日

加納朋子さんの「駒子」シリーズの三冊目にして、最終巻?だと思われます。

この本が発売されてすぐに購入したので、だいぶ前に読みましたが、ここで主人公の駒子の憧れの瀬尾さんの過去が語られたりします。

シリーズを通して読んでいた人には、とても良い結末であるのではないでしょうか?

一作目を気に入った人...続きを読むは、是非、シリーズを通して読んでもらいたいです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年10月07日

面白かったです。『ななつのこ』『魔法飛行』に次ぐシリーズ3作目。駒子と瀬尾さんはどうなるのか?(笑)ほのぼのとしたお話です。なるほど、こういうラストの持って行き方か!?と、唸ってしまいました。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年10月07日

『ななつのこ』『魔法飛行』の第3弾です。
ここまでくると…それ以前に2冊目で気が付かなければならないのですが

このシリーズは『手紙』が大きく鍵を握っているようです。
探偵役の人物に、大量の『手紙』を持ち込む主人公。
その『手紙』には不思議な現象が書かれているのですが…。

なぜ同じ材料を渡されてい...続きを読むるにもかかわらず
これほどまでに気が付かないものなのでしょう?
回答編(?)を読んで、そういえばそんな事が書いてあった…と
いつもいつも気が付いています。

今回は話が半分に分かれていて、前半はいつもの主人公。
後半は別の主人公。
まったく関係がないと思っていたのに
思わぬ所で繋がってしまいました。
最後の方では、さすがの私も怪しい…と気がつけましたw

1粒で2度おいしいw という感じです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年10月04日

駒ちゃんと瀬尾さんの会話にドキドキです(笑)スペースのラストは私もうるっときちゃいました。本当に、よかったね。
バックスペースも、ミステリじゃなくて恋愛小説ですね。多少出来すぎ感は否めませんが…小説の中でくらい素敵な恋愛が存在してたっていいじゃないですか。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年10月04日

”ななつのこ”シリーズの完結編(?)にあたる3作目

(魔が差す)という瞬間は、たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ
という書き出しから始まる、様々な人の(魔が差す)瞬間を書き出した手紙のやり取り
前半では手紙を通した客観的な話を、後半では手紙を書いた人の主観的な話を綴ってます

客観的な...続きを読む情報と主観的な情報の隠された部分が、両方を読み繋げる事で出来上がっていく
物事の多角的な捕らえ方と、背景を知る・知らないでの印象の差が面白い作品です

ただ作者自身が言われているように”ななつのこ”・”魔法飛行”を読んでからをお勧めします

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2009年10月04日

わたしがはじめて加納さんの著書を拝読したのは『ななつのこ』だったのですが、これはその続編ですね。シリーズ第三作目です。

今回は2人の“駒ちゃん”のお話です。主人公の駒ちゃんともう1人の駒ちゃん。
小説を読む上で主人公に憧れを抱くことが多いと思うのですが、このシリーズでは憧れよりも共感が先立ちます。...続きを読む主人公像に自分をまるっと当てはめながら読みすすめることのできる不思議。彼女達の感情にはどれもこれも思い当たる節がありすぎて正直心臓が痛い(笑)
こんなにも共感出来る主人公って他にないんですよね、わたしの場合。最初から最後までまるで自分がそこにいるかのような気持ちで読めるなんて本当に幸せ。
良い小説に出会ったなぁ。
このお話を簡単に説明するなら日常の謎を解き明かす安楽椅子探偵のお話って感じでしょうか。劇的な事件が起こるわけでは決してないのだけど(彼女たちにとってはとても大きな事件なんですけどね)それにかかわる人たちの心模様を綴ったお話。
元々短編よりも長編を好み(シリーズものならなおヨシ)、登場人物に感情移入したくて仕方のないわたしとしましては、彼女たちの感情が読み手にどんどん流れ込んでくるっていうのは本当に魅力的だと思います。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2010年02月25日

「ななつのこ」シリーズ第三弾。。「はるちゃん」という宛先に送り続けられた手紙。大量の手紙が意味するものは?表題作「スペース」と、「スペース」に関係するある人物の視点から描いた「バック・スペース」を収録。
★感想★加納さんらしくて素敵な作品だとは思うものの、前作から随分待たされ分、駒子ちゃんと瀬尾さん...続きを読むの活躍をもっと読みたかったという物足りなさを感じてしまいました。「バック・スペース」は、ちょっと偶然が重なりすぎている気もするし。でも、こんな「はじまり方」を考えつくのは加納さんらしいと思いました。番外編に見えて、実は重要な転機となる一作でもあったようです。

このレビューは参考になりましたか?