【感想・ネタバレ】軍旗はためく下にのレビュー

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4.0
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ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2013年04月23日

終戦時に行われた軍法会議で死刑を宣告された下級兵士たちの5つの独立した物語。素材となった事件は実在するもの。著者は関連する多くの軍人に取材しているが、内容はフィクションであるとあとがきに記してある。厳しい戦争末期に、下級兵士は祖国を信じ命を投げ出して戦った。しかし、彼らは軍という階級社会の中で、酷い...続きを読む扱いを受け続けた。軍や国は敗れてゆく戦いの中で彼らを助けずに見捨てた。一方で上級士官たちは彼らの苦しみを無視し、食事や女性等の贅沢を続けた。そのような止むを得ない状況で、敵前逃亡等の死刑の罪を受けて死んでいった下級兵士達がいた。簡単に死刑が宣告される戦場での軍法会議。彼らは本当に罪を犯したのか?戦後26年たっても彼らは戦犯の汚名を晴らせないでいる。戦時下の、軍や国や上級仕官による下級兵士に対する非人間的な扱い。異常な心理。下級兵士に不当に厳しい軍規。戦争の実態をよく現した小説だと思う。

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Posted by ブクログ 2010年07月18日

1970年直木賞、受賞作。WWII中の話を小説にしている。戦場での混乱した中で逃亡の罪で、軍事裁判で死刑に処せられる仲間たち。反論することもできず、弁護する人もなく、死んでいった。戦後、数十年を経たのち、回想録を作るために生きて帰った人々へインタビューする形で当時の理不尽な状況を一つずつ明らかにして...続きを読むいく。最初は忘れたいためだろう、インタビューを受ける元兵士たちは話す口が重たいものの、当時の理不尽さに怒りや悲しみがこみ上げてくるのか徐々に当時の状況を話しだす。読んでいて、その当時の状況が目に浮かび、涙がこぼれてきた。昨日まで「美味いもの食べたい」と話していた仲間が翌日見ると、爆弾で吹き飛ばされた体を折り曲げて、どろどろになって死んでいく。そしてその状況に麻痺し、恐怖さらには感情がなくなっていく。そんな状況が二度と生じないように心がけていこうと思う。

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