ルシンダ・ライリーのレビュー一覧

  • 影の歌姫 上
    なかなか、面白い。小学校のころ読んだおめめぱっちりの少女漫画の世界。ノルウェーが舞台なのでフィヨルドと野趣あふれる野山が目に浮かぶ。後半はグリーグの「ペール・ギュント」が下地。初めは「影」となってでヴューする歌姫。故郷の彼を袖にしてフルート奏者の美男子の愛に応じるところで下巻へ。本編のアリーの物語と...続きを読む
  • 影の歌姫 下
    やっぱり現代パートの華々しさがあまりにもおとぎ話すぎて、嫉妬なのかなー、体力削られる。主人公は養女で、自分が産まれた血筋のルーツを捜すというのがこの作品のテーマだが、そこは時代の差なのか、昔の人のパートは相変わらず素直に読める。物語の動かし方などうまい人かと思うし、読み終わったらぜひ次の三女の物語も...続きを読む
  • 蘭の館 下
    6人の孤児が自分のルーツを捜すシリーズのようで、長女マイアの下巻。このペースだと合計14冊になるようで、生きてる間に読めるのでしょうか。ルーツはブラジルにあり、解りやすく、というよりそれほど専門的でなく、さらりと読むにはほどよい情報の量かと思う。それにしても、自分が野蛮なせいかと思うが、ちょっとご都...続きを読む
  • 蘭の館 上
    世界中から孤児が集められ、スイスの豪邸で暮らしていたところ主人が亡くなる。6人の娘は起源探しが始まる。長女のターン。ブラジルだった。早速旅立つ。手がかりと渡された住所で門前払い。いや、おめー、そこに建ってる像、マジあたしの顔そっくりなんですけど?突如時代は1927年。イザベルという、コーヒー農場での...続きを読む
  • 蘭の館 下
    題材はとても好みでかなり期待していたのだが…イザベラ編、少女漫画の王道展開で正直がっかり。上巻で先が読めて、でもきっと違う驚きの展開が、と期待したものの下巻は完全に昼ドラに進化。ベタ過ぎる悲恋話はケイト・モートンのうまい展開に比べると安直すぎるし、『リオノーラの肖像』のような悲劇性には遠く及ばず、誰...続きを読む