高畠文夫のレビュー一覧

  • 動物農場

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    共産主義と資本主義と独裁主義が、いつの間にか混ざり合って混乱し、いつの間にか差別主義と格差の中に迷い込んでしまった。
    ロシアか中国の話だとばかり考えていましたが、最近の日本も笑えなくなってきている気がしています。

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    2022年11月18日
  • 動物農場

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    人間が思想をもち、その思想が人間を歪めていくある種必然的な時の流れを見事に描いている。ソビエトの歴史を上手く動物世界に落とし込んたわ作品。

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    2022年09月08日
  • 動物農場

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    民主主義国家を作ろうとした動物たちが独裁国家や全体主義国家へ至る過程を描いた寓話、同作者の『一九八四年』より明快で読みやすい。
    スターリン政権時のソ連を風刺した内容だけど、データの改ざんやデマ拡散で国民を騙そうとする手法なんかは現代の日本でも使われてるっていう。

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    2022年06月04日
  • 動物農場

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    オーウェルはテーマが一貫してますね。
    20世紀のイソップ寓話とカバーに書かれていましたが、その通りです。
    ほっこりから始まりじわじわと怖くなってきます。

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    2021年11月04日
  • 動物農場

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    ネタバレ

    本作品もテーマが著者オーウェルの代表作「1984年」の中で描かれる「ニュースピーク」に重なる。

    それは「全体主義の恐怖政治」において、法(作中では7つの掟)や歴史の解釈(作中では追放された元リーダーのスノーボールが活躍した事実)がこっそり政治の中枢で改訂され、それが知識人らによって流布され、大衆が簡略化されたスローガンを連呼して全体主義が浸透していくという流れ。

    資本家の象徴として描かれる元荘園主を追い出して動物による動物のための農場を作ったリーダーのナポレオンだったが、最後は隣接する農園主の人間と密会を重ねるうちに豚のナポレオンが2本足で歩くようになり、服を着るようになり、人間と見分けが

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    2021年10月09日
  • 動物農場

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    社会主義を寓話化して批判している本であるが、解説にもあるように、全ての権力体制にこれが当てはまるほどに昇華されている。

    権力は、ついた瞬間に腐敗が始まる。

    象の話も印象深い。支配者は被支配者に支配者として振る舞うように支配されている。

    解説や作者の生い立ちも詳細に書かれ、何重にも楽しめる本。

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    2021年05月23日
  • 動物農場

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    そうなのか…という落胆が最後を飾る。
    傲慢な管理者になった豚たちは、人間と見分けがつかなくなる。無知な他の動物たちは、ただ為すすべなく 搾取されるだけ。
    隷属から解放されるための革命だったはずなのに、なぜ理想は現実にならないのだろう。

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    2021年03月04日
  • 動物農場

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    動物農場→人間にこき使われてた動物たちが反乱して自分たちで農場を運営する童話。でも後半…やっぱり悪いやつはいるってことで。

    特に2回目の緊急事態宣言下で「飲食店いじめ」と言われるような政策も検討されてる中読んだので共感するところは多かった。

    グロはないが胸糞。

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    2021年01月07日
  • 動物農場

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    『動物農場』は旧ソ連のスターリン政権を痛烈に皮肉った作品である。スターリンの「集団農場」から捩ったのだろうか。同じスターリン批判でもディストピア的な『1984』よりこちらのほうが個人的には寓話的で面白い。本来1944年に出版できたはずが英国としてソ連をドイツ帝国の防波堤として利用したい思惑から発売見送りになったのも、それだけ的を得たスターリン批判になっていたということであろう。

    主人公?のナポレオンをスターリンにしても毛沢東にしても亡国のカリアゲ氏に代えても成り立つ話というのが面白い。いつの時代も恐怖政治を織り成すのは結局人間であるので根っこは一緒ということか。

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    2020年11月27日
  • 動物農場

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    「1984」に比べるて断然読みやすい。が、話が進むにつれどんどん憎らしくなってくる。

    ライバルを貶める為には手段を選ばないナポレオン、話を自分達に都合よく少しずつ変える話術をもつスクィーラー、都合が悪くなると騒ぎだすヒツジ達。

    今の日本にピッタリと当てはまる構図。

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    2019年06月13日
  • 動物農場

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    ネタバレ

    ある農場で飼われている動物たちの会議。
    みんなのまとめ役豚のメージャー爺さんの話を聞こうとヤギ、馬、アヒルなどたくさんの動物たちが集まった。
    メージャー爺さんは昨日見た夢の話を始める。
    「我々は力の続く限り強制的に働かされます。そして役に立たなくなった瞬間虐殺の憂き目にあいます。どうしてそんな悲惨な運命をたどらなければいけないのか?われわれに豊かな生活を保障できないほどイギリスは貧しいのか?否!彼らは優雅な生活を送るためにわれわれの労働から得られる収穫のほとんどすべてを搾取してているのです。『人間』こそがわれわれの唯一の敵である。
    われわれは何をすべきか?そう、人間打倒をするしかないのです!決

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    2025年05月19日
  • 動物農場

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    SFじゃなくて寓話だった。設定とか展開に凝ってるわけじゃなくてロシア革命を風刺してるらしい。読んでてワクワクするような内容じゃなかったけど、よくできた話だとは思った。

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    2024年08月30日
  • 魔法のかかったプディング

    購入済み

    アイルランド昔話集

    小人に死体を担がされた男や人魚、悪魔等アイルランドに伝わる不思議な話が収録されている。一つの話が長い事が多く、昔話に興味がある人でも途中で飽きるかも。

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    2021年08月14日
  • 動物農場

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    ロシア革命を風刺した寓話。現代の日本に当て嵌めても面白い。自分たち(権力者)にとって良いように解釈される法。そこになんとなく違和感を感じつつも抵抗しない国民...。愚直に信じ続けることで自己肯定感を醸成して思考停止。表題作他、超短編3作も当時の状況を把握できる内容で満足の一冊。初読は中学生ぐらいだったかな...。改めて著者の先見性を垣間見れる。

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    2020年02月28日