日本製のバイクに市場を奪われ、大苦境に陥ったハーレーの再生物語。
顧客重視の経営哲学とブランド戦略、それから学習組織という文脈で有名で、どれも私の興味関心事項なので、以前から気にはなっていたのだが、今回、ようやく読みました。
これが、すごいリアルなんですね。
本当に試行錯誤の連続。
共有ビジ
...続きを読むョンを作ろうとしても、うまく行かなかったり、何かやろうとすると組合が反対したり、経営レベルのワークショップをしても不発だったり。
あるあるな話の固め打ち。
そういう中でも、あきらめずに改革に取り組みつづける経営の意思がすごい。
最初は、うまく行かない取り組みも、次になんかやるときには、そのときにやったことの知識がなんらかの形で役に立ったりして、徐々に経営が良くなっていく。最初は何かと対立していた労働組合と関係が改善して、一緒に経営に取り組む良くなっていく姿は感動的だ。
このプロセスは、まさに「ビジョナリーカンパニー2」の弾み車の話みたいだな。
経営トップの指示命令ではなく、全員が当事者として経営に取り組む「学習する組織」において、それをホールドするトップの役割の圧倒的な大きさに改めて気づく。