Posted by ブクログ
2020年08月23日
なんと清々しい小説だろう。
そして、読後に胸が熱くなる!
なんか、なんでもいいから頑張りたい気分になる!
そんな小説。
この小説はkazzu008さんの短いけど研ぎ澄まされたナイフのようなレビューで読んでみたい!と思いました。
いつも、ありがとうございます!
友人、婚約者、就職先を失って大学を卒...続きを読む業した龍岡富士は、ひょんなことから劇団「バーバリアン・スキル」の公演を観に行くことになる。しかし、上演中に異臭騒動で突如中止に。
10分足らずしか見れなかった芝居に心を奪われ、続きを見ることを諦めきれない富士は、個性的な団員たちに振り回されながらも劇団の立て直しに奔走することとなる。
ー というストーリー。
それにしても登場人物のキャラが濃い。
不幸な主人公・富士のほか、俺様キャラの主宰・南野、痩せてて猫背でンフっと笑う中坊&脚本担当・蟹江、クールな実務担当&舞台監督・樋尾、存在感はないが潜在能力は凄い大也…
みな素敵だけど、僕は超ドSの元バレエ・ダンサー・蘭が特に好きだな。
そんな登場人物たちの自由奔放なセリフがビシバシと、まるでマシンガンのように飛び交うので、結構分厚目の本だけどスイスイ読めちゃいます。自由奔放過ぎてストーリーはなかなか展開しないのだけど(笑)
最後の50ページくらいはとても気持ちよかった。
残念な休日出勤での通勤中にケミカル・ブラザーズ(昨夜YouTubeで配信されたフジロックの過去映像は泣きました)のビキビキな高速ビーツを聴きながら読んだせいか(笑)、メチャクチャ幸せな気分になった。セリフのテンポがいいから高揚感もハンパなく、一種のトリップ状態(笑)
なお、この小説のタイトルは長い旅路の始まりの言葉。
バーバリアン・スキルの未来が見たい。
続編希望します。
関係ないけど、来年はうちの娘とフジロックに行きたいな。はやくコロナが終息してくれないかな。