荒城に白百合ありて

荒城に白百合ありて

作者名 :
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作品内容

森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
 薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
 ――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。

 薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。

 この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
 稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
KADOKAWA
掲載誌・レーベル
角川書店単行本
電子版発売日
2019年11月21日
紙の本の発売
2019年11月
サイズ(目安)
4MB

荒城に白百合ありて のユーザーレビュー

感情タグBEST3

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    Posted by ブクログ 2020年10月19日

    幕末、薩摩藩士と会津藩士の娘。安政地震を機に結び付けられた二人の運命。幕末の時代に翻弄される男女を描いた大河小説。

    「また、桜の国で」を読んで以来の筆者のファン。今回の舞台は幕末。会津藩と薩摩藩。運命的な男女の出会い。ひとつ間違えれば通俗的なストーリーになりそうな設定なのだが、筆者な筆力には感嘆す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月05日

    初出 2018〜19年「文芸カドカワ」、2019年「カドブンノベル」

    会津藩江戸上屋敷に住む美少女鏡子と薩摩藩士で昌平黌で学ぶ伊織は安政大地震の夜出会ってしまった。恋ではなく、互いが魂の活きていないうつろな器であることを知って惹かれ合う。
    鏡子は会津の上士に嫁ぎ、戊辰戦争で征討軍参謀の伊織は会津攻...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月02日

    幕末もの。武家社会の女性の視線でみた会津藩の姿は、結果はわかっていながら江戸幕府に殉じた悲劇性に止まらず、崇高な魂やそれでも行動せずにはいられない近代的な人間性の発露を感じさせ、印象深い。できればみんな幸せになって欲しかった。これで直木賞取らないかな?「桜の国」の方が出来は良かったけど。

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    Posted by ブクログ 2019年12月26日

    幕末の会津藩と薩摩藩といえば、歴史に詳しくない方でも、敵対していた二藩と知る人は多いはずだ。両藩に生まれた鏡子と伊織は、その時代にそぐわぬ内面を取り繕いながら生きる共通の生き物としてお互いに惹かれ合う。幕末の激動の中で、官軍と賊軍に分かれた二人の関係性を、同じく二つの目線から書き綴る。

    「異国の力...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月16日

    すごいとしか言いようがない、ある意味究極のハッピーエンド。しかしこの作者さん、どの時代のどの国を、どんなテーマを描いてもこんなに面白く描けるのすごいな。天才なのかな。

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    Posted by ブクログ 2021年04月21日

    血の匂いのプンプンする翻訳ミステリーばかり読んだ後だっただけに、きれいな日本語で書かれた、優しく、激しく、美しく、あまりにも哀しく、不器用な人たちの物語に心が洗われました。
    邪魔くさく、理不尽なことばかりの時代だったはずなのに、どこかでその時代に憧れている自分がいます…。

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    Posted by ブクログ 2021年04月15日

    フォローしているshintak5555さんが読んでて
    おもしそうだから、読んでみたよー!!

    幕末って、いろいろな登場人物がいて、
    分からないことが多かったんだけど、
    興味深く読めたよ。
    尊皇攘夷ってなんだっけ?という私が、
    いろいろと調べながら、幕末にも少し
    詳しくなれた気がします。

    会津藩の森...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月27日

    歴史ファンタジーかと思って手に取ったらしっかりした幕末物。
    歴史が苦手だった私には取っつきにくかったけど、読むにつれ加速度的に引き込まれた。
    胸中に「無の獣」を飼う二人が、惹かれつつ交わらない。
    炎の中、死にのみ魅せられる。面白かった!

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    Posted by ブクログ 2020年08月12日

    ちょっと話題だったし歴史ものだったので積読リストに入れてましたが、ラノベっぽい表紙だったので正直あまり期待はしてませんでした。
    はじめての作家さんでしたし。。
    が、予想外に会津の女と薩摩の男の目線から幕末の動乱を丁寧に描いた作品で、とても面白かったです。

    尊王攘夷とひと口に言わず、いろんな思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月23日

    タイトルとジャケットから想像したものと全く違っていました。
    赤くたぎるような熱情とは正反対の、会津藩の鏡子と薩摩藩の伊織。
    幕末の慌ただしく時代が動く中で、それぞれが生きるべきと思う人生を、心のないまま生きるふたり。
    相手を同じ生きものだと感じて、惹かれ、怖れ、手を伸ばして、逃げる。
    会津が燃える時...続きを読む

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