セーヌ川に浮かぶ船上で、悩める人々に本を“処方”する書店主ジャン・ペルデュ。彼はある古い手紙をきっかけに、20年間治せなかった自らの心の傷を治す船出を決意する。目指すはプロヴァンス、かつて愛した女性の故郷……。フランス各地の美しい川と町並みを舞台に、澱んでいた人生が少しずつ動き始める。37か国で累計150万部突破の、世界的ベストセラー! 巻末におまけのプロヴァンス料理レシピ、『ジャン・ペルデュの<文学処方箋>』つき。
Posted by ブクログ 2020年05月26日
序盤は、読むのがつらくなるような感じでしたが
中盤から終盤になって、どんどん引き込まれていく感じ
です。
訳者あとがきにも書かれてありましたが、一つの楽しみ方
として旅行記として読む感じも後半のプロバンスあたり
からは、Googleストリート見ながら読みました。
サナリー・シュメールとボニューは行っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月02日
レビューを拝見して知った本です。
訳者あとがきより抜粋。
今回、翻訳するにあたって精読してみて、ベストセラーになったのもむべなるかな、と納得しました。
一言でいうなら恋愛小説になるのでしょうが、いろいろな読み方ができます。
まずは、肩の凝らない旅行ガイドとして読む方法。
書店に改造した船で、パ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月22日
(引用)
セーヌ川に浮かぶ船上で、悩める人々に本を“処方”する書店主ジャン・ペルデュ。しかし自身の心の傷は治せずにいた。20年前、恋人が彼の元を突然去ってからずっと、凍りついたままだ。
だがある日、古い手紙をきっかけに、ペルデュは彼女の故郷プロヴァンスへ行く決意をする。書店主とスランプ中の青年作家、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月27日
夏にぴったりの一冊。
フランスの夏を楽しみながら一緒に船で旅しているような気分になれる。
そんなことする?!ってビックリの場面もあるけれど、それはラテン系であるフランス人だから出来ることなのかな。自分には絶対出来そうもない。ハーレクインばりのそんなシーンも楽しめた。
孤独を愛する書店主はまるでわたし...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月05日
「書店主」というタイトルに惹かれて手にした一冊。書店や本を題材とした小説となると、つい手が出てしまう。
舞台はパリ、そして南仏プロヴァンス。セーヌ川に浮かべた船に8,000冊の本を積み、悩める人々に合う本を勧める「文学処方箋」の店主ジャン・ベルデュは間もなく51歳。人に本を勧めつつ、ジャンは20年前...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月20日
セーヌ川に浮かぶ舟で書店を経営する主人公。お客さんを会話し、悩みを解決するような本を提案する「処方船」なのだが、自分の悩みは解決しない。ある女性との出会いから、過去の棘を解決すべく、20年ぶりに川を下ることになるが、その旅は意外な出会いに満ちていて・・・。愛の小説とはこういう本を言うのだろう。人生を...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月01日
セーヌ川に浮かぶ文学処方船。その主ペルデュは、客に合う本を処方して売っている。自分の処方に合わない本は、客が求めても売らないという、ちょっと風変わりな書店である。
ペルデュが住むアパルトマンに、新しい住人がやって来た。彼女の名はカトリーヌ。家具一つ持たずにやって来た。世話好きのマダムたちに言われてテ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月04日
恋愛小説であり、友情物語、生と死、色々な要素がギュッと詰まった小説だ。そして、本に対する愛に溢れた物語でもある。また、フランスを舞台とした美しい風景描写も旅情を誘った。
一言で感想を言い表すのは難しい小説だが、読んでいる最中は心穏やかな気持ちになった。登場人物達も人間味溢れる人ばかりで、物語の展開も...続きを読む