雪の階

雪の階

作者名 :
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作品内容

昭和十年、秋。笹宮惟重伯爵を父に持ち、女子学習院高等科に通う惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱く。冨士の樹海で陸軍士官・久慈とともに遺体となって発見されたのだが、「できるだけはやく電話をしますね」という寿子の手による仙台消印の葉書が届いたのだ――。富士で発見された寿子が、なぜ、仙台から葉書を出せたのか? この心中事件の謎を軸に、ドイツ人ピアニスト、探偵役を務める惟佐子の「おあいてさん」だった女カメラマンと新聞記者、軍人である惟佐子の兄・惟秀ら多彩な人物が登場し、物語のラスト、二・二六事件へと繋がっていく――。

ジャンル
出版社
中央公論新社
ページ数
592ページ
電子版発売日
2019年06月28日
紙の本の発売
2018年02月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
2MB

    Posted by ブクログ 2019年12月29日

    昭和初期、天皇機関説に揺れ軍の権力が増加しつつある頃、二・二六事件の直前の日本。一つの心中事件を核に巻き起こる種々の事件。江戸川乱歩と松本清張を合わせたかのような耽美なミステリー。最高傑作。

    昭和初期の空気をうまく描写した作品。耽美というか猟奇的というかはたまた退廃的か。不思議な魅力を持ったミステ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月02日

    読み応え十分な長編小説。不思議な直感力を有する華族の娘とその子供時代の遊び相手だった女性新聞カメラマンが、友人の不可解な心中事件の謎を追う。そこに、過激な思想を持つ青年将校、己の立場のみを考える政治家、実権を握りつつある陸軍、没落寸前の旧華族、奥方たちに人気の怪しげな宗教家などが絡み合う。そして、す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月01日

    昨年のランキングで、一番気になった本。
    『ミステリマガジン』国内篇6位。柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞を受賞されています。

    漱石に関する著作の多い作者の奥泉光さんの、文体と、語彙がなんとも素晴らしく流麗で、『雪の階(きざはし)』というタイトルも秀逸。
    昭和初期、数学の問題と囲碁を愛する、華族の美しい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月27日

    奥泉光の小説はよく読む方で、漱石の模倣から手に入れたと思われる、小気味よく飄々とした文体は、読んでいること自体が心地よい。ミステリーはほとんど読まないのでよくわからないが、きちんと謎解きされたわけではないので、ミステリーとしては問題かもしれない。しかし、そこで描き出される時代の雰囲気とか、主人公の人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月22日

    昭和初期、女学校の親友が唐突に青年士官と心中した事に疑問を抱く華族令嬢と、その相談を受けた女性写真家が事件を追うミステリー。

    心中について次々に浮かんでくる不審な点。何故か絡んでくるドイツ人ピアニスト。名ばかり語られて姿の見えない惟佐子の叔父と兄。危うい政治情勢。
    小出しにされる謎が気になって、読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月21日

    減点ポイントまるで無し
    完全無欠の大名著。
    大大大満足の昭和ロマンミステリ人情小説。

    数年後また読み直したいと、
    読んでる最中に思いました。

    読み応え充分、
    重厚でプロフェッショナルな
    文体を堪能しながらも
    物語の本筋は自然と理解され、

    何よりも評価せずにいられないのは、
    登場人物の中でも
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月09日

    初出 2016〜17年「中央公論」

     軍部が台頭する時期の社会背景をしっかり描いたスケールの大きな作品。ただ、後半で「神人思想」が具体化したのには違和感があった。あれはないほうが社会派歴史ミステリーとして緊迫感があるのではないか。
     伯爵令嬢笹宮惟佐子のキャラクターがいい。美貌の深窓の令嬢ながら、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月21日

    ミステリー仕立てにはなっているが、主題は2.26事件直前の社会や時代の雰囲気であり、文体や言葉遣いも含めて濃厚に実感できる。

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    Posted by ブクログ 2019年07月20日

    2.26事件を核に置き,美しく数学の得意な貴族の娘笹宮惟佐子の周りを巡る謎の数々とその名推理,友人の失踪とその後の心中事件に始まってスパイやらドイツの音楽家やら怪しい宗教さらには神話までに及び,サスペンスタッチでありながら重厚な笹宮家の歴史を描いてお腹いっぱいの内容.帷佐子のお相手さんだった千代子の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月18日

    するする読み進められるような語り口ではないものの、途中で止められることもなく、なかなか濃厚な物語でした。
    時代の雰囲気が色濃く出たミステリーの様相から、最後の方、あれ?これ宗教でてきた?から最後それを脱してあっさり現実に戻る、まさに主人公と同じような心持ちで読めました。

    2019.6.18
    94

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