Posted by ブクログ
2018年10月12日
前作『鬼棲む国、出雲』の続き。橘樹雅が出雲から奥出雲に移動、それなりに大学人としてやっていけそうな感じを漂わせる2巻となった。相変わらず殺人事件はいらんといえばいらんが、前回の殺人事件と繋がって、それなりに必要感は醸し出されたような、そうでもないような。祟りとか伝説的なものはこういうのがきっかけで語...続きを読むり継がれるようになるというような示唆的な人死の重なりなんやねぇ。本作で雅が訪れるコースは、金屋子神社、金屋子神話民族館、伊賀多気神社、鬼神神社、稲田神社、奥出雲たたらと刀剣館、絲原記念館、三澤神社、八重垣神社、鏡ヶ池、木次神社、佐世神社、斐伊神社、斐伊の郷八本杉、川邊神社、三屋神社、八口神社。名前だけでてくるのが石見銀山の佐毘売山神社、石壺神社、尾呂地神社など。そして、斐伊川を介して櫛の謎を解く、というストーリー。相変わらずの高田本すべてが鉄になるという一貫したシームがあって、非常に安定感あり。以前、奥出雲を旅したルートとほぼ同じで、色々と思い出が蘇り懐かしく楽しさ倍増。いい旅行本とも言える。次は元出雲らしい、京都やねぇ。続き楽しみだ。