私以外みんな不潔

私以外みんな不潔

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作品内容

「勝手に他のつまらない子供に、私のなかに入ってこられるのはごめんである。」か弱くも気高い、五歳の私小説。「今度の幼稚園はうちから遠く遠く離れた、大きなほこりっぽい交差点の角にある。空気が濁って見える。この世のがけっぷちギリギリのところにあるのは確かだ。」「私というのはだいたい人がさわってくるのだっていやなんです。」「遊びは何よりひとり遊び。仲がよいのは姉、そして弟。それ以上のことはない。」「私は汚いものを見たとき、何かが入ってくるような気がして反射的に口を閉じてしまう。」「帰りのバスは優しくて正しい世界へと私を連れ戻してくれる。」(本文より)ジェーン・スー氏推薦! ――早熟で非凡だからこそ自分を持て余す主人公を、思わずぎゅっと抱きしめたくなることたびたびでした。ま、体を硬直させ全力で拒絶してくるだろうけど。私小説です、たぶん。

ジャンル
出版社
幻冬舎
掲載誌・レーベル
幻冬舎単行本
電子版発売日
2018年11月21日
コンテンツ形式
EPUB

書店員のおすすめ

異能のエッセイストが鋭敏すぎる感性で綴る「たぶん、私小説」。

札幌からの引っ越しの場面で始まるこの本は、
幼稚園生の視点から綴られます。
積み木の家、終わらないお絵描き、
埃まみれの道、不本意なおねしょ…
淡々と続く描写を読み進めていくうちに
読者も自分自身の幼少期を思い出したくなってしまうのが
この本の不思議なところです(こんなにはっきり思い出せないですが…!)。
この年代ですでに誰よりも知的でありたいと願い、
潔癖なまでに他者を拒絶する主人公の姿勢は非凡ですし、
能町さんだからこそ書ける子供像ではないでしょうか。
読者の性別を問わず共感できる文章になりえているのも、
セクシャリティ関連の著書も多い方ならではだと思います。

Posted by ブクログ 2018年12月13日

住み慣れた町を離れ、一家で祖母の家に越した「私」たち。転入先の幼稚園でのヒリヒリするような日々を、聡明なる5歳児の視点で描いた「私小説」。

私自身が筆者の能町みね子さんと同郷(北海道)で生まれた年も同じという事もあり、読み始めた直後から猛烈にシンパシーを抱いてしまっていたのですが、本書でその慧眼を...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年03月02日

「私小説です、たぶん」と帯にあり、確かに私小説だとは思うけど、幼稚園時代のみを描いているという点で特殊。
そしてまた、ホントによく覚えていて、それを文章で再現する能力の高さに恐れ入った。ああ、そんなことがあった、と読みながら自分の記憶の蓋が何度も開いた。トイレの床のタイルの目地に溜まった水の汚らしさ...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年01月08日

当時言語化できていれば楽になったのかますますもやっとしたのか。子ども、ではなく小さい人と表現した渡辺一枝さんを思い出した。
頭の中ではできているのに体ではできない苛立ち、考えていることを他者に伝えるには足りな過ぎる語彙の量。
かかわる仕事をしているので、目の前にいる小さい人の中で
渦巻いているものが...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

幼稚園の中で
5歳の彼が自分らしく振舞えるわけもなく
また 子供として 大人の手を借りないと
恐いトイレに行けないし
周りにも合わせなきゃいけない
そんな 葛藤が克明に書かれています

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Posted by ブクログ 2019年01月13日

勝手に他のつまらない子供に、私のなかに入ってこられるのはごめんである-。か弱くも気高い5歳の「私」の日常を描く、能町みね子初の自伝的私小説。『小説幻冬』連載を改題して単行本化。

5歳の子の話なんだけど,すごく分かるっていうか・・・。

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