外事課の倉島達夫警部補が“公安の中の公安”である作業班に抜擢された!
誰の助けも借りず、独自に敵対する組織に立ち向かう公安のエースを目指す日々が始まった。
“ゼロ”の研修から戻った倉島警部補は、外事一課と掛け持ちで「作業班」に入ることに。
そんな折、ロシア人のホステスが線路に転落し轢死する。
警察は事故か自殺の線で捜査を始めるが、九条という中学教師が「これはロシア人の殺し屋による暗殺で、自分もまた狙われている」と証言する。
九条はかつて、モスクワの日本人学校に勤務していた経験があるという。
倉島はオレグという名の暗殺者を追う。
公安警察の内情を描いて好評の「倉島警部補シリーズ」が、新たな展開を見せる!
Posted by ブクログ 2019年02月03日
倉島シリーズ第5弾。後半で一気に読ませる内容だった。
ほんとこのシリーズを読むと日常がちょっと怖くなる。
嫌な雰囲気の公安というイメージが、そう見られても仕方がないということを納得させつつ、認めざるをえないという感覚で嫌でもなくなるみたいな複雑な感じ。
さて、今回はなんか大丈夫かな?と思わせながら独...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月07日
当初は力不足の感もあったが、”ゼロ”の研修から戻り、公安の真のエースへと、その実力が開花してきた倉島。
前回タッグを組んだメンバーを集め、ロシア人ホステスの線路転落死の謎を追う。
今作は、スパイ小説的側面とともに、事故か殺人か?そして犯人は?との、推理小説的妙味も加味されている。
さらに、「ゼロ」と...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月12日
本シリーズのなかではいちばんわかりやすかったかも。その分、ストーリーに集中でき楽しめました(中盤あたりで九条があやしいとわかってしまいましたが…)。
後半の九条を追い詰める展開では、作業班の面々との息もぴったりで、引き込まれました。伊藤も片桐も白崎も西本も回を重ねるごとに欠かせない仲間になりました...続きを読む