心にしみこんだ敵は、心から消さねばならない。草原が二大勢力に分かれるとき、かつての盟友は最大の敵となるのか? ジャムカはテムジンの部将を討ちとった際に深傷を負ったが、それも癒えつつあった。テムジンはケレイト王国のトオリル・カンと結んでおり、ジャムカ、タルグダイ、アインガは、それぞれ単独では対抗できない。タルグダイの妻ラシャーンはタルグダイの意向をふまえ、ジャムカと二人きりで密かに話す機会を得る。タルグダイはすでにアインガとは会っていた。あとは、ジャムカ、タルグダイ、アインガの三者が出会い、共通の敵について語ることができるかにかかっていた――。モンゴル族の各氏族、メルキト族、ケレイト王国が二つに割れ、草原の覇者をめぐる一大決戦の幕が開ける、好評第七巻。
Posted by ブクログ 2021年10月04日
本巻が前半?のクライマックスになるのでは無いか。いつもの戦い→仕込み→次の戦いの戦雲醸成というパターンではなく、本巻では、前巻に引き続き、巻の前半で戦雲が醸成され、中盤から後半にかけて戦いが続く。前巻であっという間に終わったタタルとの会戦と異なり、時間をかけてテムジンとジャムカの戦いの帰趨が描かれて...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月23日
ジャムカがテムジンと戦った回想から始まる。
毎巻の出版を楽しみにしている。相変わらず面白い。
延々と続く大群同士の戦い。しかし読み手を飽きさせない。だれない。
著者の頭の中はどうなってるんだろうと思う。
タルグダイ、ジャムカ、トクトアから替わったアインガの三氏の連合対、トオリル・カンとテムジンの連...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月24日
チンギス・ハーンの真骨頂ともいうべきモンゴル統一の戦いの幕が切って落とされた。本のタイトルが公表された時からついに来た!と思っていたけど、戦いの描写が北方独特の単調かつ明瞭で、それだけで眼前に広がる戦火が浮かび上がった。
どこまでが物語でどこまでが史実なのかわからないが「水滸伝」のように英傑が次々と...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月01日
1年近く本を読まなかった。こんなに長い間読まなかったことは初めての経験。理由はいくつかあるけど、それでも久しぶりに本に帰ってきた。
そして久しぶりだからこそ北方チンギスハンに戻ってきた。
モンゴルの覇者になる最後の戦いを決めた翌朝のp316の書き出し「風が吹いている。旗が鳴っていた。草原の夜に消...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月24日
過去テムジンと親交があり盟友であったジャムカが袂を分ち戦いが始まる。親金連合のキャト氏の領土拡大を果すテムジン軍とトオリル・カン率いるケイトレ王国 vs 反金の旗の下過去の確執を乗越え連合を成すジャンダラン氏のジャムカ軍、メルキト族のアインガ軍、タイチトウ氏のタルグダイ軍との戦いが始まる。反金の連合...続きを読む
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