Posted by ブクログ
2022年03月06日
歌人の穂村弘と俳人の堀本裕樹が共通のお題に沿って短歌と俳句を詠み合う連載の書籍化。
穂村さんのエッセイは短く、堀本さんのエッセイは1.5倍くらい長いのがそれぞれの詩形式と反比例していて面白い。俳句は季語の解説が入ってくるからというのもあるけど、やっぱり短歌は三十一字で物語が語れちゃうから自作解説...続きを読むが短くて済むような。逆に、俳句の十七字を解体しようとすると、省略したものをもう一度ぜんぶ広げて見せたくなるのかもしれない。
各界の著名人からお題をもらっていて、出題者からの説明は一切なし。そこに面白味があるけれど、傑作が生まれてるかというと、う〜ん(笑)。堀本さんは〈うららかやぽこぽこできる稲荷寿司〉、穂村さんは〈火星移民適性検査プログラム「杜子春」及び「犍陀多」〉が好きかな。