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俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!
極道と梨園。
生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、
芸の道に青春を捧げていく。
作家生活20周年記念作品として放つ渾身の大作。
(あらすじ)
1964年1月1日 長崎は料亭「花丸」
侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、
この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄
極道の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、
喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。
舞台は長崎から大阪、そして、オリンピック後の東京へ。
日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2024年02月03日
歌舞いてる❓
ってな事で、吉田修一の『国宝 青春編』
ナホミがハゲてるわしに、面白しろ過ぎてハゲるって言うから読んでみた
歌舞伎は観たことも無いんで難しいかなぁと思ってたけど、まるで初めて読む原田マハさんのアートの話の様にスル~と読めてしまう面白さ
歌舞伎俳優のアルアル色恋沙汰や、その道の裏...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月23日
もっと早く読めば良かった。吉田修一さんは元々好きな作家だけど、これが一番面白いな。
歌舞伎の世界はよくわからないけど、全然読み辛くなく、情景描写がこれまた凄くて、本当に映画を劇場で見ているかのようだ。
そもそも伝統の世界、そして物語の背景も昭和の50年代くらいだから、今の歌舞伎の世界とはまた何かが違...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月27日
司書仲間に勧められ手にした1冊。歌舞伎好きは勿論、そうでない人も是非。
任侠の世界に生まれながら歌舞伎界に没入し、数奇な運命に翻弄されながらも、一心不乱に駆け抜けた主人公の人生。清濁合わせ飲んで流れていく大河のようなこの小説に身を浸してみると、我々の人生も泡沫の流れに浮かぶ儚い命だと思え
る。黒子を...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月24日
本作は吉田修一先生の作家生活20周年を記念し、刊行された作品とのことで、初めて本著者の作品を読んでみた。上巻の感想であるが読み応えがあった。
文体が「~でございます。」「~なものでした。」で、少し慣れない丁寧な口語で描写されているため、NHKの朝ドラを思い浮かべながら読み進める。
長崎の任侠ものか...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月13日
凄い作品を
読んでしまったーと。
久しぶりに
登場人物と一緒に
時代を生き抜いた気がしたし
久しぶりに
上下巻一気読みをしてしまったし
久しぶりに
心地良い疲労感に包まれました。
ページを繰る手が
止まりませんでした。
何年かに一度
こんな作品に巡り会えるなら
これ以上の幸せはありません。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月09日
うわ~めちゃくちゃおもしろかった!!
読み始めた途端、一気に小説の世界に引きずり込まれてしまった!
すごい作品!
「俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!」
長崎のヤクザの親分の息子として生まれた立花喜久雄
父親の死、退学、そして縁のあった大阪の人気歌舞伎役者・花井半次郎の元へ
喜...続きを読む
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