うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

エッセイ・紀行10位

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

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作品内容

棋士生活三〇年、ある日突然襲ってきた病魔

「ふざけんな、ふざけんな、みんないい思いしやがって」
藤井聡太ブームに沸く将棋界。そのウラで羽生世代の棋士が脳の病と闘っていた。
その発症から回復までを大胆に綴った心揺さぶる手記。

うつ病の頭には死のイメージが駆け巡るのだ。

うつ病の朝の辛さは筆舌に尽くしがたい。
あなたが考えている最高にどんよりした気分の十倍と思っていいだろう。
まず、ベッドから起きあがるのに最短でも十分はかかる。
ひどい時には三十分。その間、体全体が重く、だるく、頭の中は真っ暗である。
仕方がないのでソファーに横になるが、もう眠ることはできない。
ただじっと横になっているだけである。
頭の中には、人間が考える最も暗いこと、そう、死のイメージが駆け巡る。
私の場合、高い所から飛び降りるとか、電車に飛び込むなどのイメージがよく浮かんだ。
つまるところ、うつ病とは死にたがる病気であるという。
まさにその通りであった。(本文より)

ジャンル
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春e-book
ページ数
192ページ
電子版発売日
2018年07月13日
紙の本の発売
2018年07月
コンテンツ形式
EPUB

書店員のおすすめ

著者は「先ちゃん」の愛称で親しまれ、大ヒットマンガ『3月のライオン』の監修として、また洒脱なエッセイでも知られています。
私は先ちゃんの、棋士の日常を鋭く見つめた文章が大好きでした。
ライバルであり友人でもある同業者を書く時の、温かすぎず、でもクールすぎない視点は、棋士の中でも彼しか持ちえないのでは、と思っていました。
そんな先ちゃんの、うつ病闘病記。
得体の知れない病魔に立ち向かい、我を忘れたであろう時のことを書いても、先ちゃんは自分自身のまなざしを失っていませんでした。
いつものエッセイの時の切れがない、という評もどこかで目にしましたが、ここまで分かりやすく、淡々とした文章でうつ病を描いた本を私は知りません。それはとてもすごいことだと思います。
脳の病気なのに心の病気だと思われてしまうなど、うつ病への間違ったイメージをどうにか払拭したい思いが行間からにじみ出ていて、胸を打ちます。

Posted by ブクログ 2018年07月29日

「うつ病は心の病気ではない。脳の病気である」
うつ病を発症したあと、闘病生活ののち現役復帰をされた先崎九段自身による手記。
症状が最悪のところから、徐々に回復しながらも苦しんでいた日々を、(御本人は以前ほどではないと仰られてはいるものの)読み易く機知に富んだ表現で綴っている。
世間に蔓延っている「偏...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年10月22日

自分自身の「うつ病」をここまで緻密に書けることにまず驚きました。
「何を話したか覚えていない」「ひどく疲れて一日寝ていた」といった言葉も何度となく出てはくるけれど、誰に会ってどういう気持ちになった、こういう心境になって疲れた、こんな理由でこういうことをしていた…その振り返りの描写がとても細かく、病状...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

「つまるところ、うつ病とは死にたがる病気であるという。まさにその通りであった」

プロ棋士 の先崎学が、うつ病にかかり、そこから復帰して、またプロとしての将棋が打てるようになるまでを綴ったもの。
先崎学は西原理恵が麻雀に明け暮れていたいたころに、彼女の漫画に麻雀を打つプロ棋士として登場していたので、...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年10月04日

ご自身の闘病経験を赤裸々に語っている。
棋士らしくといっては何だが、文章は淡々と的確、分析力がすばらしい。
先生は将棋があったからこそここまで回復されたのだと、読んでいてところどころ涙が出そうになった。

うつ病の経験者にもそうでないひとにも、また将棋に馴染みのないかたにも是非読んで欲しい一冊。

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Posted by ブクログ 2018年08月17日

久しぶりにヒット作。
うつ病の体験談は数多いけれど、今まで読んだ中で一番リアルだと思った。リアルでないものって、本人が本当の?うつ病でなかったり、本当のうつ病であっても、文章化するプロでなかったりする。
著者は将棋のプロであって、長年雑誌の連載を執筆している物書きのプロでもあり、本当のうつ病に羅漢し...続きを読む

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