「ごめんね」も、「ありがとう」も。時に音楽は、言葉以上に「想い」を伝えます――。
心の音楽が聴こえるという店主が、その不思議な力で、傷ついた人の心にやさしい魔法をかける。
号泣必至、幸せ運ぶ物語。
北の町の小さなオルゴール店では、風変わりな主人が、“お客さんの心に流れる音楽”をオルゴールに仕立ててくれます。
耳の聞こえない少年。
音楽の夢をあきらめたバンド少女。
不仲だった父の法事で帰郷した男性。
長年連れ添った妻が倒れ、途方に暮れる老人。
彼らの心には、どんな音楽が流れているのでしょうか――。
――「ごめんね」も、「ありがとう」も。時に音楽は、言葉以上に、「想い」を伝えます。
“音が聞こえすぎる”店主が、あなたが言葉にできず胸にしまっていた想いを“音楽”にして、小さな箱(オルゴール)に詰めてくれます。その音を聴いた瞬間、胸いっぱいにやさしい思いが広がるのです。
Posted by ブクログ 2018年11月19日
北国の運河のある街、といえばあの街ですね。観光地でもある運河沿いにあるオルゴール店。店主はお客の心の中に流れる音楽を聞きとることができるという・・・。7つの短編は全て店主とオルゴールに関わった人たちの人生をあぶり出して行きます。ファンタジーかと思いながら、読み進むと、これは寓話ではないかと思えてくる...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月10日
人の心の中に流れる、あるいは眠っている大切なメロディ。
それを店主の青年は聴き取って、オルゴールへ書き起こす。
第六感的な能力ですが、なんだか素敵な物語に会えそうな予感がして手に取った本です。
北の町の片隅で紡がれる7編の短編。
感情の起伏を求めると、物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、淡...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月24日
ふんわりとした優しい雰囲気のお話。
どのお話もその後は読者に委ねられる終わり方で
その後がどうなったかが気になるお話(笑)
オルゴール店の店主と喫茶店の女の子が一番気になるなー(笑)
自分の心の中には何が流れているんだろう。
あったら入ってみたいお店です^^
Posted by ブクログ 2019年01月20日
北海道小樽と思われる街のお話。
偶然足を踏み入れたオルゴール店がキーとなる連作短編集。
その人の心情に合わせた曲のオルゴールを出すことができる店主。
優しい物語。