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53歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。これまた異例ながら、キャリアで捜査一課長の水野玲子警視に命じられた真行寺は、八王子の高級老人介護施設で起きた入居者死亡事件を捜査する。AI搭載の人型介護支援ロボットが関わっているらしいその事件を調べるうちに、真行寺は、自らの職業を「ハッカー」と称するオーディオマニアの青年・黒木良平と親しくなった。同事件の捜査が一段落したところに、水野課長から連絡が入る。元警察官僚で衆院議員の尾関一郎が新宿のホテルで変死したという。捜査を進めるうちに、この事件の背後に政界・芸能界・反社会的勢力などが連なる大きな組織の存在をかぎ取った真行寺は、黒木の力を借りて真相に迫るが――。
ゲノム編集や文明社会など幅広くリアルな知見に裏打ちされた、圧倒的なスケールの痛快エンターテインメント!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2018年06月23日
久しぶりの日本警察小説
53歳で巡査部長(ほぼ平社員らしい)という階級で、バツイチ、オーディオ狂、署でも浮いてる自由人な主人公の警察小説
一章でスーパーハッカーの黒木と出会ったあたりで「また、ハッカー出てきた」とやや構えてしまった。
「ミレニアム」や「パードレはそこにいる」「フェイスレス(から続...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年06月09日
いやー、面白かった!!
警察組織の枠組に収まらない変わり種系刑事の真行寺と爽やか好青年だけど凄腕なハッカー黒木のやりとりを活字で読むのが、まー捗る捗る。帯にも書いてあったけどキャラの造形が良いんだよなー。黒木の驚きの「正体」が明らかになる後半から怒涛の伏線回収を経て辿り着くラストまで、時間を忘れて読...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月16日
映画監督が書いた警察小説。
政治家の巨大陰謀を、53歳で「巡査長」という肩書きながら警視庁捜査一課でバリバリ捜査する主人公の真行寺弘道が何とハッカーと一緒に暴くというストーリー。
但し、他の警察小説のような最後に犯人をきちんと裁く「勧善懲悪」的な終わり方ではなく、それを匂わすところで終わるという映画...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月25日
介護施設での介護ロボットの不可解なバグ、続いて与党反主流派議員の暗殺と進みます。53歳ヒラの刑事と凄腕ハッカーのコンビが小気味良く絡み合っていきます。
後半やや長すぎ。また、最後の終わり方はあれ?と。
続編に期待します。
著者が映画監督とかでちょっと映像感覚的なシーンもあるなと感じ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月19日
53歳ながら巡査長、警視庁捜査一課ヒラ刑事・真行寺弘道。バツイチ。ロックと自由を愛する男。単独行動ばかりで上司からの受けは悪い。だけど、その捜査手腕で捜査一課にいる。
この異端の刑事が主人公のシリーズ第一弾。
冒頭から漂う不穏な空気。最初の事件が真行寺によってあっさり被疑者確保されるのも名刺がわり...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月17日
最新刊の新聞広告で本シリーズの存在を知り一巻に遡って読んでみましたが、ちょっとした掘り出しものを探り当てたような気分です。
主人公の真行寺がなんともイイ感じに脱力して自然体で飄々と捜査を進める姿がかっこいいですね。53歳にして巡査長(警察内部の階級制度の詳しいところはわかりませんが)、出世をあきらめ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月17日
警視庁捜査一課の刑事としては型破りな行動・言動をし、かなりの変わり種である「巡査長」が主人公というだけで期待して読みました。オーディオマニュア、ロック好き、ハッカーといった登場人物設定の上に、AI搭載の人形型介護支援ロボット、ゲノム編集などなど、といった展開に引き込まれて、一気に読み切りました。かな...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月19日
榎本憲男著「巡査長 真行寺広道」
故あって巡査長止まりの真行寺と天才ハッカーのニコイチが繰り広げる違法性たっぷりの事件の捜査は、スマホ依存の現代社会に生きる私たちには改めて情報漏洩の恐ろしさを感じさせます。
著者は映画監督でもあるそうで、そんな先入観からか、登場人物の会話で発言者が誰なのかはっきりし...続きを読む
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