深読み日本文学(インターナショナル新書)

深読み日本文学(インターナショナル新書)

748円 (税込)

3pt

4.0

「色好みの伝統」「サブカルのルーツは江戸文化」「一葉の作品はフリーター小説」など、古典から漱石・一葉らの近代文学、太宰・安吾らの戦後作品、さらにAI小説までを、独自の切り口で分析。創造的誤読、ユーモアの持つ効能、権威を疑う視線といった、作家ならではのオリジナリティあふれる解釈で、日本文学の深奥に誘う。

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深読み日本文学(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年12月19日

    島田雅彦氏の独特なものの見方、表現が満載の書だった。『源氏物語』に始まり、漱石、太宰、谷崎や一葉らの作品を、著者独自の視点で「深読み」し、我々が読むのとはおそらく異なる解釈を見せてくれる。果ては、解釈の域を超え、これらの作品を俎上に載せながら、社会論のようなフィールドにまで話が及ぶ。
    各章の名前も面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月27日

    世代が近い作家の書く日本文学史であり、その上の世代が書く物と共通するものもあるが味付けは違い、自分自身としては共感しやすかった。文学は、その書き手が生きている政治、経済状況、また世代によって、異なるものであることを基本に著述されている。古典であればあるほど、本来の日本人らしさが如実に現れるところもあ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月26日

     題名から堅苦しいのかと思いきや、気づけば説明解釈に納得し、つい作品を読んだ気にもさせてくれる。勿論それは非常に危険なことなのであるが、紹介されている作品や、簡単にその作者の時代背景や、どういった生き方をしたかも詳細に説明もしてくれており、作者作品に興味を持たせてくれること間違いない。
     最新の作品...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月20日

    日本文学史の1000年をざっくりとかつ斬新的に説明してくれている。

    特に、色好みの日本人・ヘタレの愉楽・恐るべき漱石・俗語革命・エロス全開の章が面白い。

    著者が作者から離れた立ち位置にいる方(時代が離れている)が面白い。





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    Posted by ブクログ 2018年04月25日

     そう深くは、ない。
     文学史としては、割と常識的かな。
     ただ、高校レベルから離れている人には、けっこう面白いと思う。

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    Posted by ブクログ 2018年01月15日

    日本文学の伝統は「色好み」なんだそうです。
    その出発点となった源氏物語は、言うまでもなく光源氏の恋愛物語。
    当時、考えられ得るありとあらゆるパターンの恋愛が網羅されていました。
    なぜ、そんな物語が編まれたのか。
    そこには政治的な思惑がありました。
    それは、天皇を中宮彰子皇后の寝室に足繁く通わせる政治...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月29日

    最初のほうの、エロの章は面白い。源氏物語はあまり興味なかったが、この本をきっかけに、谷崎版で読もうかと思った。最後のAIの章は、わかるけど、不要な章だなあ。

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    Posted by ブクログ 2017年12月18日

     直木賞芥川賞選考委員でもある作家島田雅彦氏、彼の独自の思想と観点による日本文学史概論。
     全十章は時代順に構成され、古典『源氏物語』に見る色好みの伝統から、西鶴と近松に見る江戸文学、漱石・一葉・谷崎から迫る近代文学の深奥、太宰と安吾らの作品から感じる戦後日本の精神と文学、そして文学の未来「AI小説...続きを読む

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