城下の人 新編・石光真清の手記(一)西南戦争・日清戦争

城下の人 新編・石光真清の手記(一)西南戦争・日清戦争

1,012円 (税込)

5pt

4.0

明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。第一部は、故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。

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城下の人 新編・石光真清の手記(一)西南戦争・日清戦争 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年07月04日

    明治元年熊本に生まれ昭和17年に没した元陸軍軍人の残した手記。明治維新から敗戦までの期間の短さと明治人の気概が伝わってくる一冊は名著の予感。

    全四巻中の一冊。あまり前知識なく読み始める。ロシア関係の諜報活動に従事した方らしい。

    少年時代を故郷熊本で過ごし神風連の乱や西南戦争を体験、その後幼年学校...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年02月29日

    日本人の自伝としては珍しく等身大に徹している。
    10歳の時の西南戦争については、熊本城下の人々の生活を細かく書き記しており、鹿児島勢と新政府軍のどちらにも属さない熊本民に及ぼされた影響がわかる。
    日清戦争では、自身の初陣での視野が狭くなる経験を率直に書き記している。
    本書はここまで。日露戦争やシベリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    この本の本編部分は著者の息子さんが遺稿を整理して世に出したものだが、巻末に「思い出の記」として著者オリジナルの原稿からの抜粋が収められている。これが興味深いもので、本編の内容がかなり脚色されていることが窺われる。そこから推測すると、おそらく西南戦争での薩軍との交流の記述あたりなども、編者がたいした悪...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月23日

    明治時代に中堅武士の過程に生まれた石光真清の手記を息子の真人がまとめたもの。武士といっても、時代はすでに明治時代。真清の青年時代に西南戦争があり、彼の人生に大きな影響を与えたようだ。
    歴史小説はたくさん読んできたが、この本がすごいのは、実際に明治・大正・昭和(1巻は明治のみ)の世の中を体験してきた本...続きを読む

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