干上がった湖から発見された白骨。頭蓋骨には穴が空き、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュル捜査官たちは、丹念な捜査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。三十年前、一人の農業機械のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶っていたのだ。男は偽名を使っており、アイスランドに彼の記録は一切なかった。男は何者で、なぜ消されたのか? 過去にさかのぼる捜査が浮かび上がらせたのは、時代に翻弄された人々の哀しい真実だった。ヨーロッパミステリ大賞、バリー賞受賞。北欧ミステリの巨人渾身の大作。

ジャンル
出版社
東京創元社
ページ数
426ページ
電子版発売日
2017年09月22日
紙の本の発売
2017年09月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

湖の男

Posted by ブクログ 2018年06月28日

面白かった。真相にたどり着くまでの構成が素晴らしいです。前作「声」のすぐあとに読んだこともあり、登場人物の状況もすぐに理解できました。湿地、緑衣の女もよかったけれど、この作品には別の重みがあってズシリときました。アイスランドでは旧知の人と出会いやすそうですね。どんな国なのか、この作品を通して少しわか...続きを読む

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湖の男

Posted by ブクログ 2018年05月01日

今回もすごくいい!とても悲しく重いストーリーだった。エーレンデュル捜査官シリーズは4作目。私はこれが一番面白かった。東欧や社会主義諸国の歴史なんて興味をもったこともなかったが、これを読んで多少なりとも学ぶことができたと思う。純粋で勇敢な若者たちが社会体制に翻弄されていく様子は心が痛むが、現代社会を考...続きを読む

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湖の男

Posted by ブクログ 2018年03月17日

このシリーズではご都合主義的なアクションシーン(危機一髪で仲間が助けに来るとか)はないが淡々と真相へ迫る過程は凄みを感じる。捜査とは関係ない刑事たちの私生活の挿話がシリーズが進む毎にじわじわと迫ってきてそれもまた次作を読みたいと思わせる。既に15作もあるようなので早期の翻訳(訳文もいい!)を切望。

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湖の男

Posted by ブクログ 2018年02月16日

シリーズ最初の作品「湿地」の解説者が、これは「灰色の物語(グレイ・サーガ)」だと書いていたが、本書ではますますその陰翳が濃くなっているような気がする。犯罪の関係者はもとより、捜査にあたるエーレンデュル警部たちも、取り戻しようのない過去の影のなか、重苦しい現実を生きている。

愛する者が突然行方知れず...続きを読む

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湖の男

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月25日

シリーズ四作目。
毎回感じることだが、このシリーズはミステリーというよりは、事件に関わる人の半生や周辺の歴史の方に重きがあって、いわゆる謎解きや犯人探しを求める読者には向かないと思う。
アイスランドの歴史や見方や、過去の東欧の状況など、色々興味深いところが多かった。
ひたすら暗いのだが、主人公エーレ...続きを読む

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湖の男

Posted by ブクログ 2018年02月25日

大国が冷戦時代にあった頃の自国の地政学的関わり(?)を物語に映している(織りこんでいる)。正直アイスランドの近代史に無知なのであるけれど、《ベルリンの壁》を象徴とする世界情勢のありようから、物語背景にある悲劇性は想像するに難くない。本シリーズはどれも謎めいた事件のその奥行を探るとともに、物語として同...続きを読む

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湖の男

Posted by ブクログ 2018年01月21日

このシリーズを読むときはいつもミステリーの行方に引き込まれていくだけでなく、主人公やまわりの人たちの抱える闇も身近に感じてしまい、もの悲しさにつきまとわれる。それが病みつきになる。

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湖の男

Posted by ブクログ 2018年01月09日

このシリーズはアイスランドという国の小ささが強調されているようだ。日本を欧州が極東扱いするように。だからといって、アイスランド人に面と向かって最果ての国とか、ミスした者が飛ばされる国だとかいう大使はどうかと思うが。エーレンデュルの娘はエーレンデュルの弟に嫉妬しているように思えてならない。愛する者を理...続きを読む

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湖の男

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月04日

シリーズ4作目。相変わらず暗い雰囲気の中、失踪者にまつわる謎が語られていく。暗くて重いのだが、なんとなく読んでしまう。次作に期待。

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湖の男

Posted by ブクログ 2017年10月22日

北欧ミステリらしいと言っていいのかどうか、ひたすら暗い。そして重い。湖の水位が異常に下がっているので、水位をのぞきに行った研究員が、砂に埋もれた頭蓋骨を発見する。こめかみの上に穴が開いている。もしかしたら殺されたのではないかと考えた発見者は警察に連絡する。鑑識が調べると、骸骨にケーブルが巻きつけられ...続きを読む

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