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モリーに宇宙服が出はじめたのは春だった――肌が宇宙服に変わり、やがて宇宙に飛び立ってしまう病気に引き裂かれる恋人たち(僕らが天王星に着くころ)、彼女の手編みセーターの中で迷子になる男(セーター)、だれもが常に巨大な金魚鉢を持ち歩かねばならない星での不思議なバカンス(休暇旅行)、自分の寝言を録音したはずが、再生されるのは謎の会話(ささやき)……不世出の天才作家による、とびきり奇妙で、どこか優しく、切ない作品の数々。2001年度P・K・ディック賞候補となった33編の短編集に、本邦初訳1編を増補。/解説=渡邊利道
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年08月09日
皆が金魚鉢を抱えている惑星でのバカンス、口髭の代わりにヘビを張り付ける男、手編みのセーターの中で迷子になる男、皮膚が宇宙服に変わっていく人々……。どれをとっても、とびきり奇妙で不気味な話ばかり。
本の裏の紹介文や帯の魅力が凄い。絶対読みたくなりますもん。
そんな変わった話が34編も入った短編集です...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月17日
書名からロマンティックな雰囲気の作品集なのかと思ってたら違った。結構シュールだったり、ナンセンスだったり。
ごく短い作品ばっかりなのでサクサク読めるけれど、34編集まってると途中一寸飽きてくるというか。
表題作と、人間の肌が宇宙服に変わり宇宙へと飛び立ってしまうという奇病が発生する中の恋人を描いた「...続きを読む
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