日本の憲法学では「国民が権力を制限することが立憲主義だ」とされ、「抵抗」を英雄視する物語が延々と語られている。あたかも憲法9条が国際法をも超越した存在であるかのようなロマン主義を流布しつつ、自衛隊や日米安保を否定し、安全保障問題を語ってはいけない裏事情であるかのように扱ってきた。なぜこのような憲法学がまかり通るようになったのか。その歴史的経緯を解明し、日本が国際社会の一員として国際協調主義を採り、真に立憲主義国家になるための道筋を問い直す。

ジャンル
出版社
筑摩書房
掲載誌・レーベル
ちくま新書
電子版発売日
2017年07月28日
紙の本の発売
2017年07月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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  • DB50

ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判

Posted by ブクログ 2017年09月19日

こういう論争を呼び込む議論を新書でしているのは、わくわくしますね!
しかもその手法が既存の解釈に対して憲法典を忠実に読み込むことで反論とする、まるで現代の宗教改革みたいでおもしろいです。
読後の一番の感想は、法ナショナリズムへの欲求を我慢すれば改憲の必要はないのかも、ということでした。

本書では、...続きを読む

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ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判

Posted by ブクログ 2017年09月10日

日本国憲法観が一変した。学校教育での社会科、行政書士試験を通して日本国憲法を学習し、さらに数多くの集団的自衛権論を学んできた自分であったが、基本概念である「主権」や3大原理についてさえ、理解に大きな隔たりがあったとは驚きだ。また、歴史的な意図にも無知だった。芦辺『憲法』に代表される東大法学部出身者が...続きを読む

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ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判

Posted by ブクログ 2018年04月30日

予想以上に、と言ってはいけないのだが、面白かった。
どっかの代表のおっさんが、憲法とは国の権力を制限するためにあることも知らんのか、と叫んでたのを見て、あれ、そうだっけと思って憲法関係の本を読んで見たかった。

憲法を素直に読もう。

そうか、そもそも英米法である日本憲法を大陸法で理解しょうとすると...続きを読む

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ほんとうの憲法 ──戦後日本憲法学批判

Posted by ブクログ 2017年11月23日

国際関係の研究者による戦後日本の憲法学を批判する書。なるほどこれまで憲法を勉強をする際には、当たり前のように芦部憲法を用いていたが、東京大学の憲法学以外の憲法の教科書を勉強してみたい気持ちも出てきました。それにしても、筆者は「8月革命説」を批判しているが、憲法改正の限界を考えるとき、明治憲法の改正に...続きを読む

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