【第157回芥川龍之介賞候補作】“四歳の私は、世界には二つのことばがあると思っていた。ひとつは、おうちの中だけで喋ることば。もうひとつが、おうちの外でも通じることば。”台湾人の母と日本人の父の間に生まれ、幼いころから日本で育った琴子は、高校卒業後、中国語(普通語)を勉強するため留学を決意する。そして上海の語学学校で、同じく台湾×日本のハーフである嘉玲、両親ともに中国人で日本で生まれ育った舜哉と出会う。「母語」とはなにか、「国境」とはなにか、三人はそれぞれ悩みながら友情を深めていくが――。日本、台湾、中国、複数の国の間で、自らのことばを模索する若者たちの姿を鮮やかに描き出す青春小説。

ジャンル
出版社
集英社
掲載誌・レーベル
集英社文芸単行本
ページ数
168ページ
電子版発売日
2017年07月26日
紙の本の発売
2017年07月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2017年11月18日

 前向きで爽やかだけれど、少し胸が苦しくなる青春小説。

 言葉はさまざまにひとを区切り、仕切られた箱の中にひとを閉じこめるインデックスとなる。誰がそれを決めたわけでもないのに、〈あるべき言葉〉という素朴な信仰は、個別的な身体の記憶と分かちがたく結びついた言葉を貶め、抑圧する。ひとは不断に言葉を矯め...続きを読む

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2017年09月21日

作者の温さんと重なった。
本当に繊細で、他者の言葉に振り回されてしまい苦しむ少女が、たくましく成長したラストにはにこにこを通り越してにやにやしてしまった。
真ん中の子どもたちが今後もっともっと元気に生きられる風通しのよい世界になりますように。
そんな世界はきっとすべての人々を笑顔にすることになるでし...続きを読む

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2017年09月03日

興味深くというより興味本位で読んだ感じなので、難しいテーマなのに文章がライトで読みやすかった。真ん中ってそういう意味か。他人から、それは正しくない、あなたは純粋じゃない、って否定されるのは悲しいね。

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2018年06月16日

作者じしんの分身と思われる主人公の天原琴子、ミーミーは、日本人の父と台湾人の母をもつ日本育ち。
幼いころから親しんできた、しかし日本語に囲まれて育つうちにいつか遠のいてしまった母の言葉を習得したい。そう思って留学した先の中国・上海で、彼女は、ここで教え込まれる「正しい中国語」がじぶんの求める「母の言...続きを読む

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2018年05月12日

日本人の父と台湾人の母を持ち、3歳までは台湾で過ごしていた琴子。日本では日本語を使っていたが、母の母語への興味があり、19歳の時に上海に中国語を学びに行く。上海で、「台湾人なんていない、中国人だ」「君の中国語は訛っている。台湾の訛りだ」「母親が中国人なのに中国語が下手だね」みたいな言葉を耳にし、自分...続きを読む

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2018年03月21日

芥川賞候補作品として、記憶に新しいが、その前からちょっと気になっていた作家さんの温又柔の作品

この感覚は経験した人でないとわかりずらいかもしれないが、実際にこの状況にある子どもたちが世界中に増えていることを意識しなければならないと思う。

国籍、言語、母語、居住場所、パートナー、両親、子ども。
...続きを読む

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2018年03月20日

台湾人の母と日本人の父を持つミーミー.上海留学での学生生活の中で母国語中国語の存在意義を問い直す.青春時代の友情や恋はもちろん,厳格な教師との触れ合いなどが自分を成長させその後の進路を決める,とても中身の濃い1月の留学生活を描いている.そして何よりミーミーの父母の包み込むような愛が素敵だ.

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2018年02月07日

芥川賞の一件で見聞きして気になっていた本。
台湾人の母と日本人の父を持つ少女が、中国、台湾、日本のことばの狭間でアイデンティティーのゆらぎを感じながら、自分を確立していくお話。おそらく作者自身の生涯のテーマ。少なくとも私は対岸の火事とは思わず興味深く読み進めた。
先日、シンガポールと日本人のハーフの...続きを読む

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2018年01月24日

アメトークで光浦靖子さんが紹介しているのを見て読んでみました。
セリフでストーリー展開していくので、読みやすい。

ハーフや帰国子女は、自分のアイデンティティーが何か悩むことが多いと聞いたことがあったけど、この本を読んで想像できるようになった。

グローバル化が進んで、日本人も海外に駐在する人が多く...続きを読む

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真ん中の子どもたち

Posted by ブクログ 2018年01月17日

以前読んだ『台湾生まれ 日本語育ち』の小説版?
日本人として産まれると母語とか母国語について考える機会は少ない。

言葉と歴史が絡み合って個人を越えた遠い過去を引きずる、
世界にはそういう人々がたくさん存在していると気づかされる。

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