意識と本質 精神的東洋を索めて

意識と本質 精神的東洋を索めて

1,177円 (税込)

5pt

東洋哲学の諸伝統の分析から得た根元的思想パターンを己れの身にひきうけて主体化し、その基盤の上に新しい哲学を生み出さなければならない。本書はこうした問題意識を独自の「共時的構造化」の方法によって展開した壮大な哲学的営為であって、その出発点には自分の実存の「根」が東洋にあるという著者の痛切な自覚があった。

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意識と本質 精神的東洋を索めて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年02月26日

    以前読んだ『マホメット』『イスラーム文化』の著者であり、東洋哲学者。また、イスラム研究家でもある井筒俊彦さんを読む。
    他の方のレビューを拝見するととても評価が高くきっと素晴らしい本なんだろうと思い、つい手にとってしまったが、極めて難解である。
    どれ程の知識を持ってすればこの様な本が書けるのか、改めて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月09日

    分厚い氷の上を滑るようだ。
    p41 我々が何故に本質を求めるのか。もの事に同一性を認めることによって、既知とする。これによって、再利用が可能となり、(ある程度の)予知が可能となる。
    p241 「神は世界を創造した」というのは、言語によって世界を表現したという理解でよいのか。世界を記述する表現の無限性...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月07日

    サブタイトルは精神的東洋を索めて。

    その精神的東洋について西洋という対象軸を明示しつつ論じている。今日的な通念=西洋的思考とは違う知の在り方が詳らかにされる。

    東洋を知ることで、私たち日本人がいかに言葉至上主義的なロゴス的な西洋的思考で世の中を見ているかを思い知ることができる。東洋に身を置きなが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月14日

    圧巻。まさしくこの書物を読むことが、想像力の領域に蓄積されているものを呼びさましていく作業であって、イメージ言語そのものだと思った。神なき時代の信仰は他者としての「コトバ」によりて成立する。

    想像力というのは、イメージとしては「川」のようであって、それを個々の深層に潜む「無」の自己展開による奔流と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月15日

    東洋と一口に言っても幅広いのに、よくも日本、中国、イスラムと様々な知見を持って語ることができるものだと大変驚かされる。
    読み始めて思ったことは、そもそも今の時代において、物事の本質についてどこまで語る必要があるのかということだ。
    しかし、そのように考えるより様々な文化がどのように本質を考えてきたか知...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月22日

    言語の有意味的使用に対して、禅はまっこうから反抗し挑戦するかのごとくに見える(p356)というような箇所に惹かれて読み始め、おかげさまで言葉への信頼回復。脳ミソっていったい何次元なんだ? 大変なインパクトでした。

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    Posted by ブクログ 2012年12月29日

    東洋・イスラーム学の碩学である故井筒俊彦氏の力作。東洋哲学の認識論をベースにした<共時的構造化>論を展開しています。実は長年の間、読みかけになっているので、いつかは完読したいと思ってるのですが。

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    Posted by ブクログ 2012年07月14日

    この本に出逢って、どのくらいの時が過ぎただろう。

    ”写真を撮る”ということが自分の業で、それにはその対象の本質を掴むことが必要であるとの思いから、この本を読み始めた。

    井筒先生のことを司馬遼太郎は、「天才20人」が一人のひとに凝縮されたようなものだと語っている。

    この著作を読み進めるうえでは、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月05日

    僕にとっては,とても難解で理解できたとは言いがたいが,もし時間が許すなら,もう一度読んでみたい著作である.
    交通機関の発達,インターネットの普及等々,グローバリゼーションが進展する中,それぞれの国,民族の基底にあるものに意識を向けることは意味のあることに思われる.

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    Posted by ブクログ 2010年11月15日

    東洋思想と西洋思想を架橋する試み。至極平易に書かれているが、射程は広く深い。

    注意しなければならないのは、本書において東洋に引き寄せて分析・説明されているハイデガー等の西洋思想を、本書だけで理解した気分に陥ってはならないということである。

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