花の匣～桜花舞う月夜の契り～【特別版】

牧山とも / 周防佑未

身も心も、義兄君だけのもの……

異相に加え異能を操る力を持つ敦頼は、愛し合う異母兄・雅宗のため、決死の覚悟で帝に身を委ねるが…。

蒸栗色の髪に翡翠の瞳――異相に加え、異能を操る力を持つ大臣家の側室の子、壬生敦頼。嫡男で跡継ぎの異母兄・雅宗とは人目を忍ぶ恋人同士だ。幽閉生活という父の仕打ちに耐えられるのも、愛する雅宗がいるから…。しかし、異能を聞きつけた帝に召し出された敦頼は、力を試された上、伽を命じられてしまう。これも己の運命と、雅宗のため敦頼は決死の覚悟で帝に身を委ねるが…。絢爛たる殿上人たちの世界で密かに育まれる、愛の平安夢幻譚！

紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを完全収録した特別版！

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BL小説
• 出版社: 二見書房
• 掲載誌・レーベル: シャレード文庫
• ページ数: 244ページ
• 電子版発売日: 2017年05月15日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 22MB

[かなみ · ★★★★★]

一気読み〜

先が気になり過ぎて、一気に読んでしまいました。
敦頼の寿命の事が、話の序盤から書かれていて、これは悲恋もの？とハピエンが好きな私には辛いストーリーかしら？と思っていましたが…
互いを一途に想う敦頼や、雅宗には幸せになってもらいたいと思えた素敵なストーリーでした。

＃胸キュン ＃ハッピー ＃切ない

[ブクログ · ★★★★★]

平安時代を舞台にした恋物語りで、とても楽しく読めました。
「一途」という言葉よりはむしろ「真摯に」想い合う二人の姿に心打たれました。
何より異母弟の身を第一に考える雅宗、兄をひたすら慕う敦頼。互いに自分のことよりは相手を気遣うやさしさと深い愛が美しいです。
異母兄弟という背徳要素はあるものの、二人の人柄の清々しさのせいか、あまりマイナス要素として意識されることもありませんでした。
良い作品だと思います。