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Posted by ブクログ 2024年03月19日
忘れられているが、忘れてはいけない日本人の姿。戦前から戦後まもなく日本全国の民間伝承を調査した民族学の名著。
長崎の対馬を先祖に持つ関係で読んでみました。初めの章にこの地方のしきたりや伝承が載っていました。
この本に登場する日本人は、司馬遼太郎さんが、理想としているような鎌倉武士の起源を原形とする姿...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月14日
・面白い!
・西日本が記述の中心であることが、なんとも嬉しい。
・もとは「年寄たち」という総題が想定されていたのだとか……「忘れられた日本人」は同じ意味だが、より大上段に構えた表現であって、もとの素朴な想定のほうが内容にフィットしている。
・寄合とか地域会とかめんどくせぇと肌で嫌悪するシティボーイな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月13日
東京中心・今の時代を最善と考える傾向のある私にとって、民俗学はその意義がよくわからない学問であった。しかし、この本を読むと、各地方特有の生活の合理性、世間的には有名でない人がそれぞれの立場で懸命に生きてきたことが追体験でき、民俗学の意義を少し理解できたと思う。
また、西洋の法を継受し作り上げられた現...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月05日
いまでは通信技術などが発達し、電話ひとつあれば離島を含む日本の隅々まで容易につながることができる。地方の誰かに話を聞きたければ、自分のいる場所から電話の一本入れたらすむ。だが本書の時代は電話などない。筆者はそのような環境のなかでこの物語を自らの足でかき集めたのだ。当時は道路網も十分ではなかっただろう...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月17日
世に名を残した偉人だけでなく、一生懸命生きた普通の人達のおかげで今の豊かな暮らしがある。そのことが、地道な取材を方言を交えた臨場感溢れる描写で描かれていて、白黒の昔の映像が鮮やかに蘇るような感覚になった。なんとなく知識としてはあったけど、現実に落とし込むとこういう感じか!とか、えっそうだったの!!と...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月11日
人々がまだ世界とつながっていなかった頃のエピソード
日本各地における特有の文化、風習などが生き生きと書き留められている良書
人々が混ざらないことによって産まれた凝縮された営みはとても豊かで、健気で、セクシャルだったりする。
一言でいうと「おおらか」といった感じか。
ものすごい勢いで変わってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月20日
幕末から明治にかけての古老のお話し。貨幣経済が浸透したなかにも、村落共同体のしきたりや明らかな身分差など中世的、封建的な匂いを感じる話しが多い。文明開化を中心とした教科書的な歴史との同時代に、パラレルに存在した民俗学的な景色である。
近代の価値観では会議は結論が大事であり、性は秘匿し慎むものと相場が...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月21日
何度も読み直したくなる一流のドキュメンタリー
前半は文字を読み書きできない老人たちを語り部とした、村における風俗史といっても差し支えない内容。口語調であるが故に容易に情景が浮かび上がります。中盤は氏の祖父の歴史、世間師、大工といった村と外部をつないだ人々の話から、いかに外部と交流することで変化してい...続きを読む
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