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「私は白人にはちがいないが、自分がアメリカ北東部のいわゆる「WASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)」に属する人間だと思ったことはない。そのかわりに、「スコッツ=アイリッシュ」の家系に属し、大学を卒業せずに、労働者階層の一員として働く白人アメリカ人の一人だと見なしている。」――トランプ支持者である白人労働者層の実態、アメリカ分断の深層を描いた、全米ベストセラー! 待望の邦訳!
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Posted by ブクログ 2017年11月16日
日本人の知らない今のアメリカの裏面を捉えた本。貧困とヒルビリーの文化的な気質複雑に絡まり、煌びやかに繁栄したアメリカの影のようにくっきりと浮かび上がる荒廃した白人の街。 トランプ旋風は彼らの声を的確に代弁することによって生まれ、事実大統領になることになったことを考えると、この病魔がアメリカの根に広く...続きを読む巣食っているのかを想像せざるを得ない。
Posted by ブクログ 2019年03月31日
動かされる本。 高校の初めまで明らかに希望を失いそうな境遇にあって、その後数年で人生の進路の大転換を果たした著者。でもこれは、アメリカンドリームをどうやって手に入れるか、という文脈の話ではなくて、具体的な人々がどのように生きているか、という話。統計によって分かりやすく理解される社会について、それがい...続きを読むかに一人一人の血のつながりと愛情、経験と記憶の上に成り立っているものなのか、ということを伝えていると思う。 著者がその劇的な変化を起こした数年間は決して数年間で起きたものではなくて、彼と彼の周りのこれ前までの様々な積み重なりから生み出されたものであるのだと思う。 逆境に打ち勝った著者に感銘を受けるとともに、ストーリーを共有していただけたことに感謝したい。自分とはかけ離れた人生でありながら、同じ時代に生きていること、同じようにこの混とんとした社会で何とか生きようとしていること、共通するものを強く感じるからか、非常に大きな勇気とエネルギーをもらえた気がする。 自分の可能性や社会の在り方についての想像力を広げ、自分に責任をもって最大限生きようと思う。
Posted by ブクログ 2018年10月14日
この本は本当に読めて良かった アメリカの中にある本当の貧困、格差 そして筆者の幸運 ソーシャルキャピタルのそもそもの必要性・活用法がわからないほどの貧困さ
Posted by ブクログ 2018年08月14日
ケンタッキーにルーツをもち持ちオハイオの公立学校で育った著者がみたヒルビリー(田舎者)たち。祖父はアル中、母は薬中、戸籍上の父は赤の他人。彼らの希望は。
Posted by ブクログ 2018年06月16日
ヒルビリー――アパラチア地方に住みついたアイルランド移民として生まれた著者とその家族の回想録。 著者自身これは学術書ではなく回想録だというが、「貧しい人たちにとって、社会階層や家族がどのような影響を与えるか」という実態はよく理解できる。暴言や暴力、アルコールや薬物の依存する家族がいる環境で育った子供...続きを読むはその性質を受け継いでいく。それは親もまたその親から引き継いだのもで、貧困が貧困を生む連鎖になる。 著者がそこから抜け出すことができたのは、祖父母、海兵隊での経験、そして後に妻になる恋人のおかげだ。祖父母はヒルビリーの中で育ちながら、そうではない価値観――勤勉さの大切さを教えてくれた。海兵隊では厳しい訓練を乗り越えた達成感が自信を与えた。恋人は、忌み嫌っていても自分にも受け継がれているヒルビリー的性質(うまくいかないことがあれば、激しい言葉を吐くかそうでなければ逃避する)に向き合い、支えてくれた。 著者は、この問題を解決するには政策だけでは不可能だと言う。例えば「勉強することは女々しいこと」という価値観は政策によってどうにかなるものではない。次いで、「自分たちが作り出して引き継いできた問題を解決できるのは自分たちしかない。そのために自分自身なにができるのか、自問自答することからすべてが始まる」と主張する。まさにその通りだ。自分も自分にできることをやらねば。
Posted by ブクログ 2018年05月08日
連続で当たり本。 アメリカは繁栄を象徴する国、アメリカの貧困層を占めるのは白人ではない、との勝手な先入観が全くの誤りだったことに気づく。 著者は「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれるオハイオ州の出身。ここは貧困層が多くを占める地域。健康診断を控えた母親から「クリーンな尿をカップに一杯くれな...続きを読むいか」と頼まれる境遇。 カエルの子はカエル。貧困は下の世代に続く。著者はそんな環境から結果的に抜け出し、アイビーリーグのロースークルを卒業し今ではシリコンバレーの投資会社の社長を務める。本書はそんな著者の生い立ちを赤裸々に書いたものだが決して輝かしい立身出世録ではない。 貧困の環境から抜け出す者の共通項は、経験から教訓を学ぶこと、信頼できる家族がいること、そしてお手本となる人物から人生の選択肢や自分の可能性を教えてもらったことと述べる。 家族って何なんだろうと自問させてくれる書籍。
Posted by ブクログ 2017年11月25日
アメリカの中西部の白人貧困層の状況が、一人の青年の成長と共に鮮明に描き出されている。現代のアメリカを理解する上で欠かせない一冊。
Posted by ブクログ 2017年11月11日
★米国の分断のノンフィクション★「田舎者の哀歌」という題名が強烈。白人だから豊かで恵まれているわけではないとイメージはできたが、母親の相手が次々と変わっていく本人の生い立ちから、現実の困難さがはっきりと浮かび上がる。 白人労働者階級の荒れた生活とあきらめ、やる気の喪失。政府が悪いといって働かず、そ...続きを読むういう思いが集団に蔓延する。社会制度全体に対する不信感は、置いていかれた白人だからこそ大きいのか。 オバマ大統領のことが嫌いなのは黒人だからではなく、自らとは完全に縁が切れたアメリカの能力社会の成功者だから、という。自分たちとは接点がまったくなく、オバマが苦労した過去は知らないので、共感のしようがないらしい。 繁栄に取り残された白人労働者の怒りは理解できたが、それを正反対の立場にあるトランプ氏が掬い取れたことに改めて驚く。極めて優れたマーケティング能力であり、テレビで磨いたタレント性なのだろう。 この本を2016/6、トランプ氏が大統領選に勝利する5か月前に出したのは編集者のセンスが素晴らしい。 黒人アメフト選手の成功物語である「ブラインドサイド」を読んだ時も思ったが、能力はあっても発揮する環境に至らないことが米国ではいかに多いことか。
Posted by ブクログ 2017年08月22日
白人労働者階層は米国のポリティカル・コレクトネスという考え方の中で、もっとも割を食っているということがよくわかる。トランプ支持が今後も続くのか?
Posted by ブクログ 2017年08月16日
田舎者が田舎に埋没せず、自分の人生を切り開いていく様が、自分にオーバーラップして激しく共感できた。ラストベルトの白人たちをなぜトランプがうまく取り込めているのか想像できた。
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