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Posted by ブクログ 2016年01月06日
基礎研究のルポ。
著者自身が中心となった水月湖の年縞をボーリングで抽出し、炭素測定による5万年に及び年代測定の補正材料としての基準となるまでの20年以上の地道で長い道のりを記す。
1万年程度であれば、年輪が堅いがそれ以降は、サンゴや海盆の情報を使ってきたが水月湖の堆積物は綺麗に残っておりこれをグロー...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月10日
福井県にある「三方五湖」。その中で最も大きな湖である「水月湖(すいげつこ)」の底には7万年以上の歳月をかけて積み上がった「年稿(ねんこう)」と呼ばれる縞模様が造られていました。
本来長い年月の過程のなか、地形の変化や気候の関係で年稿は大きな影響を受けます。しかしこの「水月湖」はいくつかの条件が奇跡的...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月31日
学問的な内容というより、過去の年代を正確に知るための方法を求める研究の歴史を追ったような内容でおもしろかった。
14Cによる年代測定は1950年頃に確立したが、大気中の14Cは宇宙からの放射線が大気中の窒素と反応して生成するため、時代によって濃度が異なる。
木の年輪は、14C年代を測ることができ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月05日
この物質は何年前のものか、それは炭素14の濃度から計算されている(放射性炭素年代測定)。
そのための各年の炭素量をはかり「ものさし」をつくる必要がある。
現代から1万年前までの「ものさし」は1年1輪増える「年輪」からすでにつくられている。
本書は、1万年より前の時代の「ものさし」を湖の底の土……体積...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月30日
プロローグからいきなり、福井の湖が全世界考古学会において急遽一躍有名になる、というくだりで始まるから、「おお?そんなにすごいニュースまったく知らなかった。何のことだ?」と興味を引かれる。
本書の内容は、福井の水月湖(の堆積物)が、いかにして考古学での年代測定における標準時として採用されるに至ったか、...続きを読む
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