吉井利仙は名うての碁盤師。使用する木には強いこだわりがあり、一年の大半は山を渡り、木を見て暮らしている。人呼んで「放浪の碁盤師」。16歳ながらプロの囲碁棋士である愼は、利仙がかつて棋士だったころの棋譜に惚れ込み、師と慕って行方を追いかけている。囲碁をめぐる宿命に取り憑かれたような不思議な事件の数々は、二人に何をもたらすのか? 話題作『盤上の夜』以来4年ぶりの囲碁小説にして、はじめての本格ミステリ。

ジャンル
出版社
光文社
電子版発売日
2016年11月25日
紙の本の発売
2016年11月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

Posted by ブクログ 2016年11月21日

宮内さんと囲碁ということで、盤上の夜のような作品を期待しつつ、読みました。囲碁盤を中心にそれぞれ関わっている人の心情が浮き上がってくる連作短編集でした。碁盤と碁石、宇宙と星に見立てられること、特殊な木材を使うこと、呪術にも使われていた歴史など、様々な視点から碁盤、碁石、囲碁を読み明かし、事件の真相、...続きを読む

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月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

Posted by ブクログ 2017年03月07日

 私は碁を知らない。
 けれども、この本を読んでいると「人生とは長い長い碁のようなものなのかもしれないなぁ」と感じてしまう。碁ってすごい世界だ、と。

 碁盤なんて大きな木の何かくらいにしか思っていなかったけれども、機会があったら碁盤に打つところを見てみたい、石の音を聞いてみたいと思った。

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月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

Posted by ブクログ 2017年02月02日

放浪の碁盤師と彼を慕う少年棋士が出会う囲碁を巡る事件の数々。
碁盤を作る仕事など想像したこともなかったので、まずそれが新鮮だった。囲碁についてはほとんど知識がないが、これを読むとそれが単なる遊戯ではなく哲学、一つの世界であることが伝わってくる。
形としてはミステリ連作短編集でも、SFと同じくやはりセ...続きを読む

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月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月24日

宮内悠介の作品にしては、うーん、どうやろ?ちょっと消化不良な感じかなぁ。

碁盤を作る碁盤師がホームス役、その弟子で棋士の若者がワトソン役兼主人公である。その設定は良いのだが、ホームズ役の碁盤師、利山がなんとも掴めないキャラクターで、悪役の贋作碁盤師安斎の方がキャラクターとしてしっかり成立しているく...続きを読む

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月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

Posted by ブクログ 2016年12月23日

囲碁ミステリと言えば竹本健治だが、本作は静謐と悲しみが全体を覆いながらミステリとして十二分に読ませる。楽しみなシリーズがまた一つ。引き出しが多い作者なので、続きを読みたくもあるが別の引き出しを堪能もしたく。7.75

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