妖姫のおとむらい

妖姫のおとむらい

649円 (税込)

3pt

4.0

幻想グルメをご堪能あれ。

ある日、比良坂半は旅先で奇妙な空間に迷いこむ。
そこで妖の少女と出会い、未知なる食の存在を知る。

それからというもの、どうにも変な場所、変な空間に迷いこむ癖ができてしまったようで、以降たびたびそういった場所や者や物と遭遇してしまう。
それは旅愁とか郷愁に訴えかける、ちょっと古い時代の景色のように見えて、正確にはそうではない。
例えば古書に語られるような妖怪と出会ったり、一見猫の額程度の藪の中で、うろんな器物に迷わされたり、あるいは山奥の奇妙な村落で、幻の沼地を巡る儀式に巻きこまれたり──。
妖の少女、妖姫はそんな青年と行を共にして、彼を救ったり救わなかったり。
そうして青年は、時々発作的に訳のわからない食欲を妖の少女に催したりもして──。

第一話:「風鈴ライチの音色」
第二話:「焼き立て琥珀パンの匂い」
第三話:「ツグミ貝の杯の触り心地」
第四話:「ホロホロ肉の歯ごたえ」

幻想的な旅と、奇妙な味覚の数々。
そして、二人の旅はゆるゆると、続く――。

レイルソフト所属の実力派ライター希氏がおくる、幻想奇譚に乞うご期待!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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妖姫のおとむらい のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年06月30日

    本作は比良坂と妖姫の掛け合いが面白く、幻想的な風景が広がる魅力的な作品です。古風でありながらコミカルな文体は、美しく儚い世界の中で2人が手を取り合うような不思議な世界観を描きました。食奇妙な掛け合いに翻弄されながら楽しめる作品です。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月23日

    1冊。
    朦朧とした文体。常世と幽世が混じりあって奇妙キテレツな展開でした。玉串という妖、アホの妖で可愛い。お姉ちゃん、鬼化けしそう。終わりのような続きがあるような不思議な、これもライトノベル。

    0

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