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Posted by ブクログ 2021年12月09日
ハードボイルドの哀しい結末
愛することも愛されることもよく分からないと感じる、
絶望しているわけではなく、不器用に手探りで愛を感じようとする……
自身の物語を見つけようとする、主人公の悲しさ。
200項に満たない“中編”に、冬の情景をふんだんに盛り込んだ抒情詩のような一片の小説
主人公一人称で...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月13日
殺し屋の男が自分のボスの女であり
暗殺の標的である女に惚れてしまうとこから始まるパルプ・ノワール
あらすじだけで、どんな結末になるか
なんとなくわかってしまうんだけど
寒さが伝わってくるくらいの綺麗な描写が良い。
暴力すらやや和らげてるような印象(ヤワなわけではない) ただただ切ない。
余談:パ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月10日
俺にはできないことが3つあると言って消去法的に殺し屋となった男が、殺さないという道を選んだことで得られた悲しい結末、あるいはハッピーエンドの物語。人にはそれぞれテーマがあってそのテーマに沿って人生は物語として再構成される。同じ事象を目の前にしても、個々人によっては見えているものも違えばその解釈も大き...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月07日
翻訳ミステリの多国籍化がすっかり歓迎ムードになっている昨今。英米の小説よりももしかしたら売れ行きがいいのではないか、とさえ思わせる北欧ミステリの世界的な台頭はやはり目立つ。
その中でも異色の作家ジョー・ネスボ。主人公の個性を大切にする傾向が強い北欧作家の中でも、強烈なオリジナリティを持たせるジ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月19日
好みな作品。愛と血と暴力が蠢き、始末屋の主人公の運命を翻弄する。
ページ数が少ない為、駆け足で物語が進むのだが、これは極上なノワールだ。狂おしいほどに美しく叙情的。冷たい雪と深い闇が織りなす暗黒。
裏切りと幻想。この2つ。突如訪れる展開で、ミステリーとしての美しさを兼ね合わせた、傑作だと気付くこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月29日
表紙が印象的な一冊。海外ミステリーは苦手でしたが本書は一気読みでした。
ザ・ハードボイルド。短い文章でさらっとした言い回しがたくさんあり、まるで詩のようです。
例えば
〈いい話というやつは、ありえないほどいい話だと、悪い話になることもある。〉
キザな感じが好き嫌い分かれるかもしれませんが…。個人的...続きを読む
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