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Posted by ブクログ 2012年06月24日
伝説の総合商社、鈴木商店のオーナーのことを書いた小説『お家さん』を読む。登場人物の描写や時代背景が素晴らしかった。
金子直吉が、本当に底辺から商売に熱中してのし上がっていく様を見て、ほんとはわき目もふらないくらい集中することが、大事なんだよな。鈴木商店の本道の小脳は扱わせてもらえないので、他の商材を...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月04日
明治期に急拡大した神戸にあった鈴木商店の物語。主人をなくし寡婦となったお家さん(およね)の独白調で話が進む。鈴木商店の内側からみた話は店が大きくなるにつれて、主人と使用人の間が離れつつも、苦労を共にした番頭たちとの絆が素晴らしく丁寧に描かれている。その代わりに、鈴木商店の拡大の舞台裏はあまり語られて...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月16日
鈴木商店の創始者初代岩治郎に嫁いだ鈴木よねの生まれから物語が始まります。そして岩治郎の死、金子直吉らによる樟脳の商売失敗による危機、それを乗り切り順調に拡大軌道に乗る鈴木商店。岩治郎の先妻の子・お千、よねの元夫惣七の娘・珠喜らが登場し、ドラマティックな一代記が進んでいきます。珠喜という若くて元気な女...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月16日
明治の歴史と神戸を中心とした庶民の文化が手に取るように感じられます。
舞台となっている鈴木商店の経営理念は、“利益第一主義でなく、弛まざる社会的責務の追及”というべきもので、CSRやソーシャルビジネスなど、近年の社会が模索している組織のあり様をこの時代に颯爽と貫いている奇跡のようなものを感じます。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月13日
関西弁による主人公の主観的記述と、客観的な物語が織り交ぜながら進行する。関西弁が苦手な方には少し読みずらさを感じられるかもしれないが、本作の主人公の表現に関西弁は欠かせないものである。
ストーリーもしっかりしており、一筋縄ではいかない商人としての生活が非常によく表現されている。そして嫌味のない教訓、...続きを読む
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