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Posted by ブクログ 2021年07月03日
二分か三分くらいで読める掌編・短編集。
老夫婦が祭りの後の夜、赤裸々に話し合い、何十年も前に妻に乱暴した男がいると知った夫が数夜を通して歩き続け、警察に保護された時、「自分はただ、過去へ向かって歩いていただけだ」と言う。その男に復讐しようとしたのだと。そういう言葉の選び方が良い。
「さんろく」もエッ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月25日
三浦哲郎によるモザイクのような小品集の1冊目。10ページ前後で日常のふとした瞬間や、人の心の機微など、流れていきそうな事柄が紙面に留められている。
命日になると連絡船に乗り、親戚が飛び込んだ海に花を投げ入れに来ていた。その連絡船も廃止になる。同じ船いたやはり花を持った老婦人は、私にみちづれを見る...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年07月31日
宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。――文庫裏より
大学の授業でこの本を取り上げるというので、授業中に二篇読んだところ、その上手さにしみじみ感動した一冊。
その授業とは、生徒がそれぞれ文章を書いてきて、授業中に読みあうというものである。当然素人の作品...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月03日
昭和の香りのする短編集。
一つ一つ、短いながらも登場人物たちの人生の一端が精緻に描かれることで、それ以前、それ以降に思いを馳せることができる。
昼食時の読み聞かせ放送にどうかな…と思ったのだが、中1~中3、900人以上いる生徒に向けてとなると、情景を思い浮かべられる生徒がどれくらいいるか、難しいか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月30日
わくらばと大分雰囲気のちがう作品が多い。書かれた時期が十年くらいちがうからだろうか。モザイクの最初の短篇集であるこの作品集は三浦自身も試し試しで色んなものを書いている気がして面白い。
かきあげがいちばん好きだったかもな。
三浦の短編は最後に人が死ぬことが多いのだけれど、なぜかそこに魅力を感じる。本人...続きを読む
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