みちづれ 短篇集モザイクI

みちづれ 短篇集モザイクI

638円 (税込)

3pt

宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。青函連絡船から海峡へ花束を投じる男に、見知らぬ女の視線がからむ表題作。四十近くなった娘が幻の父と対面する、その一瞬の情愛がせつない川端賞受賞作「じねんじょ」、寝静まった家に、夜毎すすり泣きの声が響く「すみか」など、僅か数ページに封じこまれた人の世の怖れと情味。

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  • みちづれ 短篇集モザイクI
    638円 (税込)
    宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。青函連絡船から海峡へ花束を投じる男に、見知らぬ女の視線がからむ表題作。四十近くなった娘が幻の父と対面する、その一瞬の情愛がせつない川端賞受賞作「じねんじょ」、寝静まった家に、夜毎すすり泣きの声が響く「すみか」など、僅か数ページに封じこまれた人の世の怖れと情味。
  • ふなうた 短篇集モザイクII
    561円 (税込)
    著者畢生の連作シリーズ第二巻。傘寿の祝いの席で孫娘が弾くピアノが戦時の記憶を呼び覚ます表題作、凝縮された三つの掌篇から飄逸な性の光景がこぼれる「こえ」、老夫婦の哀歓が静かな絶頂に達する、川端賞受賞作「みのむし」、厠の妖怪赤手コが跋扈する現代の民話「でんせつ」など、たきぎが爆ぜる傍らでゆっくりと紡がれたような短篇群が、人生の無数の情景を照らしだす。
  • わくらば 短篇集モザイクIII
    594円 (税込)
    ふと手にしたわくら葉の繊細な模様に呼び覚まされた、遠い日の父の肌の記憶を描く表題作ほか、温泉旅館で七十過ぎの老人と“添い寝”することで暮らしを立てている女の意外な過去が語られる「そいね」、身体にいい“牛乳”を嫁に内緒で向かいの家で取ってもらっているいせ婆さんの話「おぼしめし」など、わずか十数ページに人生の様々な味わいを封じ込めた17編。連作短篇〈モザイク〉第3集。

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みちづれ 短篇集モザイクI のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年07月03日

    二分か三分くらいで読める掌編・短編集。
    老夫婦が祭りの後の夜、赤裸々に話し合い、何十年も前に妻に乱暴した男がいると知った夫が数夜を通して歩き続け、警察に保護された時、「自分はただ、過去へ向かって歩いていただけだ」と言う。その男に復讐しようとしたのだと。そういう言葉の選び方が良い。
    「さんろく」もエッ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月25日

    三浦哲郎によるモザイクのような小品集の1冊目。10ページ前後で日常のふとした瞬間や、人の心の機微など、流れていきそうな事柄が紙面に留められている。

     命日になると連絡船に乗り、親戚が飛び込んだ海に花を投げ入れに来ていた。その連絡船も廃止になる。同じ船いたやはり花を持った老婦人は、私にみちづれを見る...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月30日

    やっぱり三浦哲郎の短編は、いい。
    短いなかでも、細かい情景や自分でも気づかないほどの心の動きを思い出させてくれるような。
    東北の空気を、本を読むことで吸える感じ。

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    Posted by ブクログ 2014年09月14日

    さまざまな人の、さまざまな人生が丁寧に描かれていて、のめりこむ。
    普段の生活を大切にしていこうと思えるお話たちだった。

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月31日

    宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。――文庫裏より

    大学の授業でこの本を取り上げるというので、授業中に二篇読んだところ、その上手さにしみじみ感動した一冊。
    その授業とは、生徒がそれぞれ文章を書いてきて、授業中に読みあうというものである。当然素人の作品...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月03日

    1回目は、2011年2月4日に読み終えました。

    2回目、読み終えました。
    (2012年10月2日)

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    この人の話は奥が深い。
    単語をひとつとって、それがこの話とどうつながってくるのか考えるのが楽しい。
    短編だから読みやすいし、とてもおススメです。

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    Posted by ブクログ 2020年09月03日

    昭和の香りのする短編集。
    一つ一つ、短いながらも登場人物たちの人生の一端が精緻に描かれることで、それ以前、それ以降に思いを馳せることができる。

    昼食時の読み聞かせ放送にどうかな…と思ったのだが、中1~中3、900人以上いる生徒に向けてとなると、情景を思い浮かべられる生徒がどれくらいいるか、難しいか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年12月06日

    一度、読んだ本をはからずも再び購入して再読してしまった。
    作者のつれづれを綴った掌編ばかりだが、勉強のつもりで
    読んだ。感動することはなかったが、ただ、静かな日常の
    生活など、各所に学ぶことが多かった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年10月30日

    わくらばと大分雰囲気のちがう作品が多い。書かれた時期が十年くらいちがうからだろうか。モザイクの最初の短篇集であるこの作品集は三浦自身も試し試しで色んなものを書いている気がして面白い。
    かきあげがいちばん好きだったかもな。
    三浦の短編は最後に人が死ぬことが多いのだけれど、なぜかそこに魅力を感じる。本人...続きを読む

    0

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