堤清二 罪と業 最後の「告白」

堤清二 罪と業 最後の「告白」

作者名 :
通常価格 1,222円 (1,111円+税)
紙の本 [参考] 1,540円 (税込)
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作品内容

本作品は2016年、第47回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞した月刊「文藝春秋」の連載『堤清二の「肉声」』に大幅に加筆したもので、セゾングループの総帥だった堤清二氏が死の一年前、父・康次郎氏そして弟の義明氏との関係をじっくり振り返った一族の長い物語です。

清二氏が、著者に10時間以上も語った堤家の物語は、愛憎と確執に満ちた肉親相食む世界でした。
大宅賞の選評で、選考委員の後藤正治氏は「インタビューを重ね、その足跡をたどるなかで、入り組んだ内面を宿した人物像を浮き彫りにしている。今と過去が織り成す構成が巧みで文体はなめらか。
読み物として読み応えがあった」とし、奥野修司氏は、「筆力、構成力ともに群を抜いている」と評価しました。

康次郎氏は西武グループの礎を築いた実業家であると同時に、強引な手法で「ピストル堤」の異名をとり、好色でも知られていました。清二氏ら七人の兄弟姉妹の母親だけで四人、そのうち二人とは入籍をしませんでした。
関係を持った女性はお手伝いから看護士まで相手選ばず、清二氏の母・操さんの姉妹とも関係を持ち、それを操さんも承知していたといいます。

その異常な環境で、清二氏・義明氏兄弟は静かな“狂気”を身の内に育まざるをえませんでした。
フォーブス誌の世界長者番付で世界一位に輝いた義明氏と、セゾン文化で一世を風靡した清二氏は、一転して凋落し、軌を一にするようにして堤家も衰退の一途を辿ります。
西武王国について書かれた本は数多くありますが、清二氏が初めて明かした一族の内幕は、堤家崩壊の歴史であると同時に、悲しい愛と怨念の物語であり、どうしようもない定めに向き合わなければならなかった堤家の人々の壮大な物語です。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
ノンフィクション / 人物評伝
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春e-book
ページ数
192ページ
電子版発売日
2016年08月05日
紙の本の発売
2016年07月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB

堤清二 罪と業 最後の「告白」 のユーザーレビュー

    Posted by ブクログ 2021年01月30日

    セゾン関連の本はいくつか読んできましたが、晩年に堤清二本人が語った本音にリアリティーを感じました。

    偉大すぎる父の存在、異母兄弟との複雑な人間関係、いずれも常人には想像を絶するものだったことが伺えます。

    もっとも興味深かったのは、堤清二とは経営者の方向性が似ているようで、まったく性質の異なる小林...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月10日

    ちょっと堤清二について集中的に読んでみようと思って手始めにこれを。

    なんというか、「堤家の隆盛と崩壊」ストーリーのような感じで、当初知りたいと思っていたこと(堤清二の人となり)とは違っていました。しかし、素の堤清二が父を、異母弟を、堤家自体を、どう見ていたのかを通して、堤清二の人間像が透けて見える...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月21日

    堤清二生前最後のインタヴュー。
    実は、辻井喬の本はほとんど読んだことなくてー
    とは言え。昭和の終わりから東京近郊で生まれ育った身としては、もっぱら、堤清二としての仕事ばかりを見てることになる。
    子供のころ、船橋西武によく連れられ、PARCOのCMや無印良品、サンシャインシティに目を見張り、90年代前...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月04日

    自伝と違ってノンフィクション作品は、客観的にその事実を知ることができるので好きです。

    堤帝国と言われている西武・セゾングループ。堤兄弟の確執が生んだもの、失われたものが丁寧に書かれています。(大宅壮一ノンフィクション賞受賞だけのことはある!)

    西武百貨店も社長交代劇でいろいろありますが、日本のフ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月28日

    「不思議、大好き」「おいしい生活」というコピーを始めとしたセゾングループの文化戦略に身を浸しながら価値観を形成してきた世代なので、堤清二が日本人の生活に描いた物語を理解したい、という気持ちをずっと持っています。たまたま先日NHKの「あの人に会いたい」という番組でも、柔らかい淡々とした口調で自らの挑戦...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月20日

    一気に読んだ。

    まるで映画やドラマのようなエキセントリックな登場人物とストーリー展開。これがフィクションではないのだから、驚きだ。

    誠二氏へのインタビューのみで綴られているので、そういう意味では他の堤家の人物に対してフェアではなく、バイアスがかかっているとは思う。それから、本書には著者の主観も含...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年09月03日

    実業家"堤清二"としての顔と文学者"辻井喬"としての顔を持った天才・堤清二と、華麗で業にまみれた堤一族のお話。
    堤清二のインタビューをもとにした本なので、主に清二視点で話が進む。

    清二の父・堤康次郎をはじめ、堤一族のことはよく知らない。
    西武グループの創業者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月11日

    著者 児玉博氏のインタービュー力は傑出 最近も東芝西田元社長「テヘランから」
    堤清二という希有な事業家であり文化人 両者の併存を成立させたのは父康二郎への愛憎
    能力は自分が圧倒的に上と自負しながら、父が弟義明を後継者とした事への大きな屈折
    そのコンプレックスがセゾン王国を誕生させ、バブルと共に崩壊さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月05日

    堤義明氏は知っていても堤清二氏はまったく知らなかった。かつての西武百貨店を成長させ、セゾングループの代表を務めた人なんだ。西武と言えば義明氏で、西武ライオンズ球団のオーナーになられた際に初めてテレビで見て、まあいかにも……失墜した方への言葉を慎まなきゃ。清二氏も相当ワンマンで難しい人のようだけど、よ...続きを読む

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