狭き門
作者名 :

1巻配信中

価格 583円 (税込)

早く父を失ったジェロームは少年時代から夏を叔父のもとで過すが、そこで従姉のアリサを知り密かな愛を覚える。しかし、母親の不倫等の不幸な環境のために天上の愛を求めて生きるアリサは、ジェロームへの思慕を断ち切れず彼を愛しながらも、地上的な愛を拒み人知れず死んでゆく。残された日記には、彼を思う気持ちと“狭き門”を通って神へ進む戦いとの苦悩が記されていた……。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2016年07月29日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

狭き門

Posted by ブクログ 2017年02月02日

中学生の時に読んで以来の再読。私の恋愛観を決定づけた本。母親のことや前半の妹のエピソードなど家庭環境のことは全く覚えてなかった。延々恋愛と宗教とジェロームを理想化して悩む話だと思ってた。背景がなければそういう考えには至らないわけで、中学生の時の読書力の弱さだったのか。加えて宗教面の理解はできてなかっ...続きを読む

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狭き門

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年06月24日

アリサの美しさ、挙動、そのすべてが繊細なガラス細工のように描かれている。本当に、主に導かれるかのように、天上に召されてしまった。幸福に手を伸ばすこともできたろうに、そうしなかったアリサ。ジェロームを思うと、ジュリエットを思うと、まぁなんとも言えない複雑な思いになるのだけれど、きっとアリサは母の不義を...続きを読む

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狭き門

Posted by ブクログ 2015年09月08日

“力を尽くして狭き門より入れ”
愛とは何か、を深く考察させられた作品でした。
ただ、肉体は決して交わらないが、互いを常に思い合うプラトニックな愛で、狭き門へと入ることを試みたアリサとジェロームは一体真実の愛、そして幸福を手に入れられたのでしょうか。
実際に読んで考えてみて、答えは否だと思います。
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狭き門

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年02月15日

純粋な少年と破滅欲求のある少女の恋愛小説
という印象の作品です。

幸福になることを病的なまでに恐れている少女が魅力的でした。
著者ジッドの自伝的作品でもあるとのことです。

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狭き門

Posted by ブクログ 2014年08月01日

ジッドの生育歴や人柄とよく重ねられて作品が語られるが、ちっともそんなものとは関係なく、彼一人が考え、向き合ったものが言葉として語りだされている。
作品の発表にとても年月を要するのも十分納得できる。真実を書くということは、生半可な覚悟ではできない。言葉では真理を捉えきることができないから。
これほど、...続きを読む

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狭き門

Posted by ブクログ 2011年12月11日

キリスト教文学の最高傑作

と同時に史上最強の恋愛小説でもある。なんせ神と人とを天秤にかけているのだから。

理想を突き詰めると現実は破綻する。「勝りたるもの」はもはや意義を失う。
現世で幸福を求めずに果たして来世で幸せになれるだろうか?

力を尽くして狭き門より入れ
滅びに至る門は広く大きいが狭き...続きを読む

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狭き門

Posted by ブクログ 2011年05月11日

人はなぜ、生き方を考えてしまうのか。
自然に生きていくというのはどういうことなのか。

そんなに考えなくても良いのかもしれない。
妥協を許さず追求した方が良いのかもしれない。

孤独は人を強くし、不幸にする。
苦しくても、悲しくても、己の信念のために狭き門をくぐる意味はどこにあるのでしょうか。
わか...続きを読む

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狭き門

Posted by ブクログ 2017年07月19日

代々厳格なプロテスタントの家系で育ったジッドが、キリスト教的先入観による「自己犠牲による徳の追求」をその極限の場合において考え、これに対して鋭い批判を試みた作品。
恋の成就においてのみ安心の境地を見出すジェロームと、恋をも捨てて偏に狭き門に入ろうとするアリサとの魂の対立。
「力を尽くして狭き門より入...続きを読む

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狭き門

Posted by ブクログ 2016年04月27日

「これ神は我らの為に勝りたるものを備へ給ひし故に、彼らも我らと偕ならざれば、全うせらるる事なきなり。」
                         (ヘブル書11:40)
この聖句は、比類ない「青春の書」、ジッドの『狭き門』において、アリサが従弟ジェロームに残して去った、最後の言葉である。この...続きを読む

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狭き門

Posted by ブクログ 2016年04月01日

 初読のジッドの本。
 物語は、「狭き門」を単身くぐり抜けようともがく女性の苦悶が描かれていて、読んで、息苦しい印象を持った。
 女性がこういう悲運に陥るというのは、めずらしいように思われた。また、物語を通して作者の影がうっすらとも見えないところに、その技術の高さがうかがわれた。
 全体の雰囲気が薄...続きを読む

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