古代史の一級資料「倭人伝」。邪馬台国や卑弥呼への興味から言及されることの多い文章だが、それだけの関心で読むのは、あまりにもったいない。正確な読みと想像力で見えてくるのは、対馬、奴国、狗奴国、投馬国…などの活気ある国々。開けた都市、文字の使用、機敏な外交。さらには、魏や帯方郡などの思惑と情勢。在りし日の倭の姿を生き生きとよみがえらせて、読者を古代のロマンと学問の楽しみに誘う。

ジャンル
出版社
筑摩書房
掲載誌・レーベル
ちくま新書
電子版発売日
2016年07月15日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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  • DB50

倭人伝を読みなおす

Posted by ブクログ 2016年04月12日

森先生の邪馬台国論。
帯方郡が魏の出先機関であったことから説き起こし、倭と界を接した弁辰の国を巨済島、巨文島とし、そこから、対馬、壱岐(一支国)、松浦(末盧国)、糸島(伊都国、斯馬国)と順を追ってクニの規模や土地や風俗の倭人伝の記述を考古学からの裏づけがられる。これは臨場感があり、帯方郡からの道程が...続きを読む

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倭人伝を読みなおす

Posted by ブクログ 2013年10月21日

高名な日本史の著者が、一生の研究成果としてまとめあげた
倭人伝や邪馬台国に関する内容が
わかりやすく書かれていた。

ただ、直前にかなり強烈な三国志研究家からの指摘の本「魏志倭人伝の謎を解く」を読んでしまったので、
ミーハーな読み手としてはインパクトは薄かった。
とはいえ、邪馬台国東遷説には興味がひ...続きを読む

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倭人伝を読みなおす

ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月22日

やはり碩学である。学会や専門家で一般に通じている倭人伝の解釈に疑問を呈して、なおかつ自分なりの意見を文献学的見地ではなく、考古学的見地から述べている。しかも古代音韻学・郷土史家・作家などの専門家でなくとも、直観力(「直感」に非ず)に優れた意見は予断なく受け入れて古代史の考察する角度を絶えず固定しない...続きを読む

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倭人伝を読みなおす

Posted by ブクログ 2011年11月06日

”倭人伝はナゼ倭国伝ではないのか” 言われてみればそうだなあ。
また、「以死」の解釈が面白かった。用例を検討してその意味を導き出すことの重要性を改めて教えられた。

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Posted by ブクログ 2010年09月04日

[ 内容 ]
古代史の一級資料「倭人伝」。
邪馬台国や卑弥呼への興味から言及されることの多い文章だが、それだけの関心で読むのは、あまりにもったいない。
正確な読みと想像力で見えてくるのは、対馬、奴国、狗奴国、投馬国…などの活気ある国々。
開けた都市、文字の使用、機敏な外交。
さらには、魏や帯方郡など...続きを読む

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Posted by ブクログ 2010年08月17日

ますだで飲んでいると森夫妻が来られて、冷酒を美味しそうに飲んでいました。あとがきにもあるとおり「ぼくの疑問はどうして宗像とみられる土地が倭人伝にでていないのかである」というのは同感です。
本書は「西日本新聞」の連載を加筆修正したもので38回ぶんですね。そこここに先人の見識をとどめ、戦友でもあったので...続きを読む

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Posted by ブクログ 2013年02月21日

邪馬台国九州(東遷)説の泰斗による「魏志倭人伝」解読。卑弥呼在世中の247年に帯方郡から派遣され、台与の王権成立後に晋への遣使によって帰国した張政の政治的役割を重視しているのが注意を引く(森の説に従えば邪馬台国東遷=ヤマト王権の成立過程に中国王権が深く関与していることになる)。

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倭人伝を読みなおす

Posted by ブクログ 2010年11月17日

倭人伝を読みなおす
森浩一 ちくま新書

何気なく手に取ったいわゆる邪馬台国ものである。
この邪馬台国ものは昔よく読んだ。邪馬台国ブームなんてのがあった、その頃である。
松本清張の「古代史疑」、古田武彦の「邪馬台国はなかった」邦光史郎の「邪馬台国を推理する」などが思い浮かぶな。変わった切り口だと思っ...続きを読む

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