「神様、どうしてぼくは生まれてきたんですか?」。霊山・御嶽の麓の町で、悲惨極まりない人生を送ってきた少年、潤。山に棲まう神に会い、生きることの意味を問いたい……。積年の切ない望みを胸に、潤は誰もいない山へひとり姿をくらませてしまう。そんな潤を、強力(ごうりき)の孝が思わぬ理由で捜索することになる。神を求め、信じる潤。長く山で暮らしながら、神を信じぬ孝。恐るべき大自然の猛威に翻弄されながら、二人が熱く命の炎を燃やす―――。生とは? 神とは? 人間の絆とは? 極限の人間心理を描破する、哀哭の山岳ノワール!

ジャンル
出版社
集英社
掲載誌・レーベル
集英社文芸単行本
ページ数
272ページ
電子版発売日
2016年07月08日
紙の本の発売
2016年06月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

神奈備

Posted by ブクログ 2016年11月02日

若い潤が 命を削って木曾御嶽山を登ります。 ただただ 潤がかわいそうで・・・ 白虹の中に やはり山の神は居るのかもと思う 美しく 恐ろしい 祈っても 何も変わらなくても 人は山に神を見る気持ちが 伝わる小説でした

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神奈備

Posted by ブクログ 2018年03月26日

 『蒼き山嶺』の原点はこちら。二年前の作品で山岳小説としては粗削りだが、『蒼き山嶺』のように国際冒険小説というのではなく、薄幸な少年の眼を通して神様の宿ると言われる山岳信仰の山・御嶽山のみが救いのように見えたというところに本作品の出発点がある。

 彼を取り巻く環境はおとぎ話のように薄幸でたまらない...続きを読む

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神奈備

Posted by ブクログ 2017年02月11日

物語が展開する場所も時間も登場人物も限られているせいか、なんか舞台劇を見てるみたい。それにしても遣る瀬無い。ホント、『フランダースの犬』みたい。

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神奈備

Posted by ブクログ 2016年12月28日

孝に潤を救って欲しかった。そんな願いは叶わず、潤は逝ってしまった。感謝の言葉を繰り返しながら。フランダースの犬のネロのように安らかな表情で潤は死んでしまった。
山岳小説なので馳星周だということを忘れていた。きっと父と息子が邂逅できるラストが待っていると祈るように信じながらページをめくり続けた。でも、...続きを読む

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神奈備

Posted by ブクログ 2016年08月03日

どうして生まれてきたんですか。どうして生き続けなければならないんですか。ありがとう。潤 悲しすぎる。感動した。

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神奈備

Posted by ブクログ 2016年07月04日

3.11以降、馳星周が作風が変わったのは私でなくともこれまでの作品を読んでいる方は感じていることと思う。そんな3.11以降の作品の中では1番良かったかもしれない。結末は何となく見えてしまうものの、自然を前にした極限状態での心理描写はここ最近の物足りなさを吹き飛ばしてくれる。

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神奈備

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年08月13日

男2人の独白や思いが大部分を占め、彼らの行動範囲もほとんど山のみである。そんな構成が興味深い。物語が進むにつれ、両者の人生が明らかになっていき、歴史的背景(御岳の噴火など)も語られる。物語はごく狭い場所で語られながら、大自然や人の気持ちも映し出し、様々な光景を目の当たりにしているような気持になった。...続きを読む

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