クロイツェル・ソナタ 悪魔
作者名 :

1巻配信中

価格 583円 (税込)

嫉妬のため妻を殺した男の告白を通して、惨劇の理由を迫真の筆に描き、性問題に対する社会の堕落を痛烈に批判した『クロイツェル・ソナタ』、実在の事件に自身の過去の苦い経験を交えて懺悔の気持をこめて書いた『悪魔』。性的欲望こそ人間生活のさまざまな悪や不幸、悲劇の源であるとして、性に関するきわめてストイックな考えと絶対的な純潔の理想とを披瀝した中編2作。

ジャンル
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2016年07月01日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
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  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2015年05月16日

トルストイが、性に対する持論を展開する中編2つを収める。
クロイツェル・ソナタは、トルストイが音楽に非常に造詣が深かったのだろうなと思わせる箇所が、随所に現れる。妻がヴァイオリニストと関係を持ったと思う場面、すでに音楽を一緒に演奏したことが、主人には決定的だった。
翻訳も素晴らしく、読みやすい。
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クロイツェル・ソナタ 悪魔

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年01月01日

「愛」とはなにか。
それは一般に語られる愛とは大きく違う。
それが見える者に訪れる苦悩を描く。
愛し合うから、体を重ねる。そんなことは起こりえない。そこに因果関係は存在してはならない。し、するはずもない。ただただ、欲望でしかない。

言語ゲームか、それとも人間の本性か。
果たして回収しどころのない、...続きを読む

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2013年09月11日

ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタを聞いてから気になって手にとった。
トルストイの作品の中でも”性”について扱う中編二作品を収録。どちらのタイトルも抗いがたい欲望の引き金を象徴している。
特に『クロイツェル・ソナタ』で行われる、列車の長旅の中で行われる人物たちの対話はとてもおもしろく感じた。
どち...続きを読む

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2013年05月14日

純潔に夢見てるトルストイらしい真摯さというか真面目さの見えるお話。罪と信仰と性に関して、理想持つ立場から書き綴られています。
こんな風にキリスト教的な精神の葛藤を題材にした小説は多いけれども、仏教や神道では寡聞にしてあまりそういうのを見かけない気がする。

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2013年01月12日

『クロイツェル・ソナタ』の方は光文社文庫で読んだので、こちらは『悪魔』のみの感想をば。

エヴゲーニィという真面目な青年の悲劇。
人間なら誰もが抱くであろう感情に苦悩し敗北してしまった人。
こんなにも苦しんだのに誰一人彼の苦悩を理解しない結末。
もしかしたら、それは現代人にも通用することで、今現代で...続きを読む

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2012年03月06日

裏表紙に書いてある通り、ストイックだった。
もう好きなようにしちゃいなよ。と、言いたくなるほどの苦悩。
トルストイの小説はなんていうか、すごくロマンチックな男が多いというか、女以上に純粋と言うか…でも不誠実。完璧な誠実寄りの不誠実。そこがすごく人間っぽくてたまらないです。

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2011年11月23日

嫉妬の構造という本で紹介されていたので。
展開的には、寝取られ好きな自分としては興奮した。
わたしは性に関してかなりオープンというか貞操を守らない人間だから真逆の考えっておもしろかった。すごい読みやすかったし好き。
他の作品も読みたいなー

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年08月21日

トルストイの本って長いから読みたくないと思ってたんだけどこちらはどっちも短編でお手頃。ものすごく恋愛とか性愛に否定的な考えを持っている筆者の自戒的でもある主張がありありと、伝わりすぎるくらい伝わってくる小説。この人本気で「みんなも姦淫だけは絶対に避けたほうが良いよ!人生狂わされるから!」って思ってた...続きを読む

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2008年08月26日

クロイツェル・ソナタ 人によって性の捉え方は様々だがここまで
迫真に迫る性にまつわる悲劇の狂気を描いたトルストイはスゴいと思う

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クロイツェル・ソナタ 悪魔

Posted by ブクログ 2014年05月16日

クロイツェルソナタ
電車で乗り合わせた男の話。
始めは『人生論』のような固い一般論から、次第に男の話は熱を帯びて、その一般論をかざすに至った自らの起こした事件について語り、その語りは読み手の感情を揺さぶり始める。妻の死前後辺り以降が秀逸。あー面白かった。
トルストイというと神の視点のイメージがあり、...続きを読む

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