Posted by ブクログ
2020年08月19日
10年以上前、福満しげゆきさんのマンガを読んだときにも似た気持ちになった。
自分と同じく、孤独や絶望感を抱えていて心の中で話す言葉のほうが圧倒的に多い著者が、最後には希望を見つける。
著者の変化を嬉しく思うとともに、「で、自分はどうするの?」と焦りはじめる。
読みたくなったきっかけは、未知なる「レ...続きを読むズ風俗」への興味があったからだ。
でも読み終えたときには、甘い蜜を見つけたカビさんに発破をかけられていた。
ハッとする言葉もたくさん散りばめられていた。
「人生を大切に思える時の気持ちを覚えているから自分の為にダメになりたくない」(p54)
「自分を自分で大事にしていた方が色々効率も良くて自分にも他人にも良いのに、今までずっとできていなかった」(p67)
「人と会うのが苦手だったのは、自分をよく見せようとしてたからだったんだなぁと思った」(p123)
「親不孝が怖くて自分の人生が生きられるか!」(p132)
仕事をしているときは、心を開くのが下手でも自然と周りの人たちとそれなりな人間関係を築けている。
けれど友達が少ない、恋愛や性の経験が少ないのは「心を開く」ことをまだよくわかっていないからなんだろうな。
今も、死にたいが口をついて出てしまうことはあるが、すげえ悔しい。
悔しさがあるうちは華だ。
カビさんみたく、自分はどうしたいのかを考えて、それを指針にして生きることにする。