【第43回大佛次郎賞受賞作】もう二度と帰れない、遠きふるさと。学生、商人、エンジニア、それぞれの人生を抱えた男たちの運命は「戦争」によって引き裂かれた――。戦争小説をライフワークとして書く著者が、「いまこそ読んでほしい」との覚悟を持って書いた反戦小説集。戦後の闇市で、家を失くした帰還兵と娼婦が出会う「帰郷」、ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工を主人公にした「鉄の沈黙」、開業直後の後楽園ゆうえんちを舞台に、戦争の後ろ姿を描く「夜の遊園地」、南方戦線の生き残り兵の戦後の生き方を見つめる「金鵄のもとに」など、全6編。

ジャンル
出版社
集英社
掲載誌・レーベル
集英社文芸単行本
ページ数
256ページ
電子版発売日
2016年06月24日
紙の本の発売
2016年06月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

帰郷

Posted by ブクログ 2017年07月01日

内容:
歸郷
鉄の沈黙
夜の遊園地
不寝番
金鵄のもとに
無言歌

「僕を、あなたの腹におさめて、国に連れ帰って下さい」(『金鵄のもとに』)

一頭の聡明な猿が獲得した言葉は、やはりその瞬間から穢れていたのだった。・・・人はただ嘆くほかはなかった。
お国のためです。生きて帰ります。立派に死んで見せま...続きを読む

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帰郷

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年02月16日

故郷に強く焦がれながらも、戦争によって引き裂かれ、戻ることさえ出来ない男たちが、死を目前にして持ち続ける思い…
6つの短編に共通するのは、極限状態においてさえ保たれる、いや、極限状態だからこそそれにより己を保とうとする痛いほどの矜持。
短編とは思えないほどの重さ。一つ一つの話に強く揺さぶられ、思わず...続きを読む

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帰郷

Posted by ブクログ 2016年11月12日

第一話を読み終えた時点で、
残りの5話がたとえ駄作であっても
この書籍の評価は星五つだと
感無量の気持ちでした。

結局六話全て星五つの評価。

浅田さんの短編、ここに来ても
衰えを知らずの名作揃い。

浅田作品好きとしてはこんなに
頼もしく嬉しいことは無し。

作者、編集者、出版社様方
心より感謝...続きを読む

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帰郷

Posted by ブクログ 2016年08月01日

「歩兵の本領」に通じるものがあるように思う。
このあたりの話を書かせたら、天下一品。

「不寝番」は、とくに絶品。

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帰郷

ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月18日

この小説は、戦争小説で、反戦小説…だと思う
何も悪くないよ、でも諦めないと他の人が不幸になる
そんな生き方、誰だって好んでしたわけじゃない
6編のそれぞれの中に無情や切なさがあるけれど
その中でも「夜の遊園地」は
読み終わって、溢れ出る涙を止めることができなかった
終戦、いや敗戦の日の前に
選挙で、...続きを読む

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帰郷

Posted by ブクログ 2018年05月19日

いやぁ、浅田次郎ってすごいんだな。
戦争について、知らなかったこと。
その後、回天の基地にいったことにまっすぐ繋がって。うーん。大事な本。すごい本。

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帰郷

ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年01月29日

浅田次郎さんの話は、物哀しい どこかに儚い救いがあることでひと息つける 戦争は嫌だ、軍隊は嫌だと訴えている

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帰郷

Posted by ブクログ 2017年03月24日

 大東亜戦争の頃の若い軍人さんたちの心持ちの伝わる小品たちです。冒頭の帰郷という作品がことに心に沁みました。
 浅田さんの作品のいつものようなワタシ涙のボタンをガンガン押す力強い作品ではありませんが一つ一つが丁寧に作られた良い作品でした。

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帰郷

Posted by ブクログ 2017年01月20日

戦時中の祖国日本に想いを寄せ亡くなって行った、生きて祖国の地を踏んだ人達を綴った短編集で其々の辛い生き様に涙する。

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帰郷

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年01月06日

赤紙で招集されて地獄のような戦場をなんとか生き抜いて日本に帰って来た兵士たちの短編集。帰郷しようとして自分が戦死したことにされていて既に弟と妻が再婚したことを知り故郷を見ずに去らざる負えなかった男と街娼をしてなんとか生きのびている女が出会うお話しや、傷痍軍人として生きることで戦友たちをいつまでも背負...続きを読む

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