黄昏の彼女たち 上

黄昏の彼女たち 上

1,324円 (税込)

6pt

4.0

1922年、ロンドン近郊。戦争で男手を喪い、母とふたりで暮らすフランシスは、生計のため広すぎる屋敷に下宿人を置くことにする。広告に応じたのは若い夫婦、レナードとリリアンのバーバー夫妻だった。家の中に他人がいる生活に慣れないフランシスだが、ふとしたきっかけからリリアンと交流を深めていく。公園でのピクニック、『アンナ・カレーニナ』の読書、そして互いの過去を知りあうことで……。いつしかふたりの女性に芽生えた感情は、この物語をどこへ運んでいくのか? 心理の綾を丹念に描いて読む者を陶酔させる、〈このミス〉〈週刊文春〉第1位作家・ウォーターズの傑作!

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黄昏の彼女たち のシリーズ作品

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  • 黄昏の彼女たち 上
    1,324円 (税込)
    1922年、ロンドン近郊。戦争で男手を喪い、母とふたりで暮らすフランシスは、生計のため広すぎる屋敷に下宿人を置くことにする。広告に応じたのは若い夫婦、レナードとリリアンのバーバー夫妻だった。家の中に他人がいる生活に慣れないフランシスだが、ふとしたきっかけからリリアンと交流を深めていく。公園でのピクニック、『アンナ・カレーニナ』の読書、そして互いの過去を知りあうことで……。いつしかふたりの女性に芽生えた感情は、この物語をどこへ運んでいくのか? 心理の綾を丹念に描いて読む者を陶酔させる、〈このミス〉〈週刊文春〉第1位作家・ウォーターズの傑作!
  • 黄昏の彼女たち 下
    1,324円 (税込)
    リリアンがフランシスにした告白の衝撃は、ただでさえ緊張に満ちたふたりの仲をさらに大きく揺さぶった。リリアンの夫レナードに隠れての、先の見えない関係をいつまで続けられるのか。彼女たちをとりまくすべてがままならぬ状況で、ある夜、ついに悲劇は起きる。殺人という最悪の形で……。露見を恐れて嘘を重ねたことで、“犯人”は警察の捜査に怯えながら暮らすことに。ところが、事態は予想だにしなかった意外な展開を迎える……。1920年代を舞台に、時代に翻弄される女たちの姿を殺人事件の行方を通して描く、ウォーターズ文学の極み。『半身』『荊の城』の著者、瞠目の傑作ミステリ!/解説=大矢博子

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黄昏の彼女たち 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年09月12日

    サラ・ウォーターズの新作ときては、読まないわけにいかない(感想書くのは遅くなりましたが)
    翻訳されないわけではなく、寡作なんですね。

    第一次大戦後の1922年。
    戦争で父親と兄たちを喪い、老いた母と二人で暮らすフランシス。
    屋敷を維持するのも難しく、下働きも雇えないので自ら労働する日々でした。
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    0

    Posted by ブクログ 2023年02月13日

    ☆3.7

    小さな描写・何気ない表現がいくつも降り積もり、いつの間にか少しずつフランシスに自分が寄っていて、ふとした時に彼女が私になる。
    そんな経験をさせるのがとても上手な作家だと思う。

    フランシスとリリアンの間には幻想味のあるエロティックさが感じられて、少し陶酔してしまう。そして杭を抜くシーンの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年07月07日

     大戦後のロンドン郊外、兄弟と父を亡くし母と二人暮らしになった屋敷の娘フランシスは、生計のために家に下宿人をおくことにした。それに応じてきたのは、若い夫婦で、フランシスは妻と交流を深めていく。

     …サラ・ウォーターズなので…(お察しww)
     と思ってたら、やっぱりサラ・ウォーターズだった。

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    0

    Posted by ブクログ 2023年12月12日

    第一次世界大戦後のロンドン。戦争で父と兄弟を喪い、広い屋敷で母と二人で暮らすフランシス。生計のために、レナードとリリアンという若い夫婦を下宿人として住まわせることに。女性が恋愛対象のフランシス。一つ屋根の下で、母と夫の目を盗みながらフランシスとリリアンは秘密の関係になっていく…

    ツイッター(X)で...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月10日

    1920年代、第一次世界大戦後と第二次世界大戦の間のイギリスが舞台。戦後の喪失と未来への希望が見えない世界への不安。まして西欧といえども女性の地位が低かった。女性の選挙権もまともになかったようだな時代が舞台。

    戦争で逝ってしまった兄や弟。そして父も借金を残してなくなってしまった、古い大きなお屋敷に...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年04月02日

    上巻と下巻ではかなり趣が違います 女性間のロマンスから殺人事件に… ただ 殺人を犯した意図は明らかにされていません、それに女性二人がその後 どうなったかも… そういう色々と謎を残したまま終わってしまいます ですが、そこがまた魅力になっているような気もします  下巻は一気読みでした…

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年03月25日

    終盤で必死になるフランシスに不安になる。
    リリアンが言ったように、スティーヴィーがこぼしたように、フランシスはすでに一度、愛する人との人生を選ばなかった。
    うーん、下巻はどうなるんだろう。
    幸せになる未来が見えない。。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年10月06日

    いつ二人の関係が周りにばれるのかとヒヤヒヤして、読むのが辛い。
    ウォーターズの作品やから、このままで終わるとは思えへんけど、今のところ恋愛小説にしか思えない。
    早く下巻も読んで、ほっとしたい。

    0

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