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1922年、ロンドン近郊。戦争で男手を喪い、母とふたりで暮らすフランシスは、生計のため広すぎる屋敷に下宿人を置くことにする。広告に応じたのは若い夫婦、レナードとリリアンのバーバー夫妻だった。家の中に他人がいる生活に慣れないフランシスだが、ふとしたきっかけからリリアンと交流を深めていく。公園でのピクニック、『アンナ・カレーニナ』の読書、そして互いの過去を知りあうことで……。いつしかふたりの女性に芽生えた感情は、この物語をどこへ運んでいくのか? 心理の綾を丹念に描いて読む者を陶酔させる、〈このミス〉〈週刊文春〉第1位作家・ウォーターズの傑作!
...続きを読む※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2016年09月12日
サラ・ウォーターズの新作ときては、読まないわけにいかない(感想書くのは遅くなりましたが)
翻訳されないわけではなく、寡作なんですね。
第一次大戦後の1922年。
戦争で父親と兄たちを喪い、老いた母と二人で暮らすフランシス。
屋敷を維持するのも難しく、下働きも雇えないので自ら労働する日々でした。
や...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月13日
☆3.7
小さな描写・何気ない表現がいくつも降り積もり、いつの間にか少しずつフランシスに自分が寄っていて、ふとした時に彼女が私になる。
そんな経験をさせるのがとても上手な作家だと思う。
フランシスとリリアンの間には幻想味のあるエロティックさが感じられて、少し陶酔してしまう。そして杭を抜くシーンの...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月07日
大戦後のロンドン郊外、兄弟と父を亡くし母と二人暮らしになった屋敷の娘フランシスは、生計のために家に下宿人をおくことにした。それに応じてきたのは、若い夫婦で、フランシスは妻と交流を深めていく。
…サラ・ウォーターズなので…(お察しww)
と思ってたら、やっぱりサラ・ウォーターズだった。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月12日
第一次世界大戦後のロンドン。戦争で父と兄弟を喪い、広い屋敷で母と二人で暮らすフランシス。生計のために、レナードとリリアンという若い夫婦を下宿人として住まわせることに。女性が恋愛対象のフランシス。一つ屋根の下で、母と夫の目を盗みながらフランシスとリリアンは秘密の関係になっていく…
ツイッター(X)で...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月10日
1920年代、第一次世界大戦後と第二次世界大戦の間のイギリスが舞台。戦後の喪失と未来への希望が見えない世界への不安。まして西欧といえども女性の地位が低かった。女性の選挙権もまともになかったようだな時代が舞台。
戦争で逝ってしまった兄や弟。そして父も借金を残してなくなってしまった、古い大きなお屋敷に...続きを読む
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