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アポストリ── 身体能力と科学技術に優れた、女性だけで構成される異星人。 目が赤いほかは、外見的特徴は人間と同じ。 琵琶湖周辺は、彼らと人間が共存する居留区となっていた。 高校二年の南方学は、過去に起きたとある出来事からアポストリを憎んでいた。 ところが “共棲” と呼ばれる居留区のシステムに則り、一人のアポストリと同居することになる。 彼女の名は、葉桜── 評議長の姪でもある美しい少女だった。 二人は激しくぶつかり合うが、その共棲にはある意図が隠されていて──。 期待の新人が贈る、近未来ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー登場!
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突然空から降ってきた十字架の形をした構造物。そこから現れたのは、女性の姿をした異星人だった──。
舞台は日本、滋賀県の彦根。女性しかいない異星人であるアポストリが日本に現れてから十九年がたった時代の物語。人間とアポストリが共存している居留区に住んでいる南方学が、ある理由でアポストリを憎んでいるにもかかわらず、相手の一員である葉桜と”共棲”するところからストーリーは展開していきます。
お互いの立場、お互いへの感情、それぞれが交差しながら絡み合い、意識する存在へと変化していく様子はボーイ・ミーツ・ガールが好きな人にとっては垂涎モノ。丁寧な描写も相まって、一気に読み進めてしまいます。
困難に立ち向かうことは大変でも、それを行わなければ紡ぐことができない未来。そんな玉虫色の未来を目指す彼らは果たしてどうなるのか。その結末をとくとご覧あれ!
Posted by ブクログ 2011年10月08日
落差のお陰で傑作に見える不思議。
SE!の人のデビュー作。ボーイミーツガールモノに政治的背景やシステムを組み込んであるところが高ポイント。深く読めば立ち位置とか配役とかの変化とかも考えられているのかな?終わりはもっと禍根が残った方が好みだけど、綺麗に纏まるから野暮は言うまい。どっち方向に進むのかわか...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年02月11日
あれですな、同じ電撃文庫の「彼女は帰星子女」に近いものを感じます。コメディタッチの「彼女は~」と比べるとだいぶシリアス分多めですけれど。
《選考委員奨励賞》だったのは上記にあるように「異文化交流モノ」で既に似たモノがあったのがネックだったのかもしれませんが、正直第14回大賞の中では1,2を争...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月06日
女性だけで構成された異星人が突如やってきてから、どれほど経ったか。
目の赤いのが特徴の異星人に母親を殺された主人公。
なのに、父親によって、憎むべき異星人と暮らす事になってしまった現実。
義務と言われればそれまで。
むしろ金を払っている人間に決定事項を言い渡されれば
それに従うしかないのが子供の辛...続きを読む
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