どん底 部落差別自作自演事件

どん底 部落差別自作自演事件

825円 (税込)

4pt

3.7

前代未聞の部落差別事件の犯人に迫る。

03年12月から09年1月まで、被差別部落出身の福岡県立花町嘱託職員・山岡一郎(仮名)に対し、44通もの差別ハガキが送りつけられた。山岡と部落解放同盟は犯人特定と人権啓発のために行政や警察を巻き込んで運動を展開していったが、09年7月に逮捕された犯人は、被害者であるはずの山岡一郎自身だった。
5年半もの間、山岡は悲劇のヒーローを完全に演じきった。被害者として集会の壇上で涙ながらに差別撲滅と事件解決を訴え、自らハガキの筆跡や文面をパソコンを駆使して詳細に考察し、犯人像を推測していた。関係者は誰も彼の犯行を見抜くことができなかった。
被差別部落出身で解放運動にたずさわる者が、自らを差別的言辞で中傷し、関係者を翻弄したこの事件は、水平社創設以来の部落解放運動を窮地に陥れた。06年の大阪「飛鳥会」事件で痛手を負っていた部落解放同盟は、この自作自演事件で大打撃を被ることになった。
なぜ山岡はハガキを出さざるを得なかったのか--現代の部落差別の構造と山岡の正体に鋭く迫りながら、部落解放同盟が“身内”を追及する前代未聞の糾弾のゆくえを追う。

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どん底 部落差別自作自演事件 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年08月31日

    内容はクソだったけど、筆力はすごい。こんなクズ、フィクションでもなかなか出てこない。読んでる間ずっと辛かったけど、これが事実なのがなおさら悲しい

    0

    Posted by ブクログ 2017年05月28日

    クズは何処にでも一定数存在する。そのクズに振り回された『ムラ』の人達の怒りと悲しみ。読んでて腹が立つ。クズ、いやサイコパスか、我々はそんなクズを察知する力が必要だろうってなかなか分からないんだよなあ、実際は…

    0

    Posted by ブクログ 2015年12月23日

    衝撃。この本を読んだだけの私がこれだけ衝撃を受けるのだから、この事件に関わることになった方たちがうけたショックはどれほどのものだったか。

    0

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