森瑤子復刊第二弾は大人の官能を描く衝撃作。

小説家の私は、末娘の夜尿症などの問題行動を機に、半年ほどセラピストとの対話を続けていた。「母がしてくれなかったことを、自分の子供たちにしてあげよう」。そう思いながら子育てをしてきたがうまくいかず、家族との不協和音に自身の精神状態も追い詰められていた。夫との関係もずいぶん前から冷え切っていた私は、夫婦の再和合を目的に、南国の地へ旅に出かけるが、その旅先で夫と「情事」や女性の「性」について問答してしまう。セラピストとの会話を反芻し、現地の男とのエロティックな対話を経て、私は家庭内の問題や自身が抱える心の暗闇の原因に、幼少期の体験があったと気づき……。妻、母、そしてひとりの女として「性」と向き合い、自己を解放していく姿を大胆に描く。また1980年代当時にあたり前として認識されていた「あるべき母親の姿」を、真っ向から破壊した本書。既成の価値観にとらわれず、女の本能に切り込んだ革新的小説!

ジャンル
出版社
小学館
ページ数
224ページ
電子版発売日
2015年06月26日
紙の本の発売
2015年06月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
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夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場

Posted by ブクログ 2015年10月05日

このタイトル、何て秀逸なのだろう。
読み終えた後このタイトルをしみじみと見つめて、センスの高さを感じた。

主人公は三人の娘を持つ小説家。末娘の問題行動がきっかけでセラピストによるカウンセリングを受け始めるが、そうなった原因は、彼女自身がいわゆる毒母に育てられたことにもあったということが分かる。
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夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場

Posted by ブクログ 2017年06月21日

夫との関係。娘、実母との関係。破綻をきたした女性が、夫と旅に出る。

セラピストとの会話を回想しながら。現在、過去、空想、現実が入り乱れ、インスピレーションのままに吐き出されているような、そんな文章。

きっとノンフィクション部分も多いのだろうと思ってしまう生々しさ。
筆者の、そして我が身の体験であ...続きを読む

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