問答無用の面白さ、騙される快感!泡坂ミステリのエッセンスが詰まった名作品集。困っているときには、ことさら身なりに気を配り、紳士の心でいなければならない、という近衛真澄の教えを守り、服装を整えて多武の山公園へ赴いた島津亮彦。折よく近衛に会い、2人で鍋を囲んだが……知る人ぞ知る逸品「紳士の園」や、加奈江と毬子の往復書簡で語られる南の島のシンデレラストーリー「閏の花嫁」、大火災の実況中継にかじりつく警部と心惹かれる屍体に高揚する鑑識官コンビの殺人現場リポート「煙の殺意」など、騙しの美学に彩られた8編を収録。/収録作=「赤の追想」「椛山訪雪図」「紳士の園」「閏の花嫁」「煙の殺意」「狐の面」「歯と胴」「開橋式次第」

ジャンル
出版社
東京創元社
掲載誌・レーベル
創元推理文庫
ページ数
305ページ
電子版発売日
2015年05月29日
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

煙の殺意

Posted by ブクログ 2014年07月24日

冒頭の「赤の追想」を読んですぐ、米澤穂信の『氷菓』を思い出した。淡々とした語り口、理路整然とした謎解きの明かし方が似ているように感じられたからだ。果たして、直木賞候補の『満願』を書く際に米澤氏がこの『煙の殺意』参考にしたという記事を読み、やはりと思ったのであった。こういう逸品に出会えた事を幸運に思う...続きを読む

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2010年12月29日

すばらしい!その一言に尽きる。短編小説集の傑作ですね。

どの作品も甲乙つけがたいクオリティで、(泡坂作品は基本的に大好きですが)その中でもベストワンですね。

中でも椛山訪雪図の美しさにうっとり。

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2009年09月19日

渋く美しい騙しの世界を堪能できる、短編推理小説の傑作です。
人が死ぬので「日常の謎」シリーズとは異なるのですが、その萌芽を感じるような意表をつく設定が読者を飽きさせません。
創元推理文庫もなかなかやるなーと思いました。
特に、一幅の絵画にまつわる事件を扱った「椛山訪雪図」は絵の美しさを巧妙に叙述し、...続きを読む

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2018年01月07日

肩の凝らない多種トリックの妙技は、マジックの華麗な舞台を見るように目の前でくるくると景色を変え、こちらも目を白黒させながら読む。

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2014年11月28日

ノンシリーズの短編集。
どれもこれもおもしろい、ハイクオリティな1冊でした。

【赤の追想】女の様子から推理された一人の男の真実。そしてそれと重なり明らかになる女の真実。
1ページの物語と思っていたものが、実は同じような内容のページが2枚重なっていてひとつの物語を作り上げていたというような結末。巧い...続きを読む

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2014年08月08日

ちょっと泥臭くて、強いていえばアキ・カウリスマキのようなシニカルな「笑い」が魅力的な泡坂妻夫の短編集。好み。

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2014年02月23日

ふと視点を変えると、見えてくる風景。
初出はほとんど1970年代、さすがに時代は感じますが、充実の短編集でした。
『椛山訪雪図』が出色。

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2012年11月23日

4+
独特なストーリーテリングで、変化球に見えても実はプロットはシンプル。故に早々に先が読める話も多いが、それでもその語り口の巧みさには舌を巻く。個人的には、キャラが立っている「狐の面」「開橋式次第」あたりが、先が読めても更に楽しめるので好みだが、やはり、特筆すべきは核心部で映像が華麗に反転する「椛...続きを読む

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2012年03月31日

やっぱ上手いんです。たわいない、けどどんどん読まさせられる。
椛山訪雪図 紳士の園 閏の花嫁 煙の殺意がいいかな。

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煙の殺意

Posted by ブクログ 2012年02月14日

久しぶりに再読。
壮大なトリックではなく、視点変更を基軸とした騙しと意外性がやはり素晴らしい。
良作揃いの短篇集ですが、個人的ベストは「紳士の園」でしょうか。健全で安心できる世界が徐々に違和感をはらみ、やがて暗転するプロセスが絶妙です。

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